妖精現実

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「危険!魔法使い出没!」


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2003年9月3日 IrfanView 3.85――透過GIF、JPM

定番・画像ソフト(最近は画像以外も扱える) IrfanView がバージョンアップした。 保存のとき自動的に保存のオプション・ダイアログがポップアップするようになった。 パテントの鎖で縛られていたGIFが地獄から帰ってきた。 デフォルトでサポートされている透過GIFだが、どこの色を抜くかクリック指定できるようになっている。

.jpmファイル(Jpeg2000/Part6)がプラグインでサポートされた。 これはフリーで使えるフォーマットでないが、技術的にはおもしろい。 jpmファイルは、画像を含む文書を画像として保存することを考えたハイブリッドなフォーマットで、 画像部分は不可逆に圧縮をかけるが、テキスト部分はロスレスでくっきり。

次のような例をイメージしてみれば意味がすぐ分かるだろう。

画像: 左に小さい文字のテキスト、右に写真がある文書

左側のテキストだけなら2色PNGにでもしたら、 めちゃくちゃ小さくなる。 右側の写真はJpeg60%とかで実用的にきれいに圧縮できる。 しかし、全体を1枚の画像として保存したいとき、これを可逆PNGにしたら、 100KBを超える。さりとてこれをJpegにしたら小さい文字がにじんで読みにくくなる。 あちらを立てるとこちらが立たず、 部分ごとに圧縮法を変えられれば……という考えが浮かぶ。 画像で作ったPDFファイルで文字がぼけているのも、この問題なのだ。

このような状況に適しているのがjpm。 jpmで保存するとテキスト部分は可逆、画像部分は不可逆で混合してくれる。 この例ではjpmなら20KB程度で画像はロシー、テキストはクッキリ。 従来のjpegでこれを20KBにしたら文字はつぶれる。さりとてPNGでは20KBまで落とせない。 jpmの活躍の場だ。

繰り返しになるが、この方式、残念ながら今のところフリーでは使えない。 AlgoVision社の LuraDocument.jpm に依存する。プラグインのお値段は $ 23.94。これだけのために手軽に買えるものでもないし、 一般の人が画像を開けないのでは意味がないし、 そもそもウェブ上ではテキストはテキストで分ければいいだけの話だ。 でも、技術的にはおもしろい。

なお、同様の目的で使えるフォーマットに AT&T が開発した DjVu (デジャヴュ) という形式がある。 IrfanView の現在のプラグインは DJVU version 2 までをサポートしている。

2003年9月3日 「物理的な音楽の小売りは終わる」Forrester Research――コピープロテクトなど無駄。CD自体が終わる

IT関連の調査・動向予測で有名なアメリカのフォレスター社は2日、 消費者が求めているのはネット経由でのAVファイル共有であり、 ニーズに合わない物理的なCD等の販売は今後5年間で激減するとの予測を発表した。

同社によると、アメリカの全人口の20%は音楽をダウンロードしており、その半数は以前よりCDを買わなくなったという。 2008年までの今後5年間のうちに、音楽の総売り上げの実に33%は(iTunesのような)合法的オンライン販売となり、 物理的なCDの売り上げは1999年のピーク時に比べて30%落ち込むと予測している。

すなわち、CDの売り上げが落ち込んでいるのは違法コピーがどうこう以前に、 もはや時代遅れでニーズがないからであって、コピープロテクトをかけようがかけまいが、 物理的な小売りに見込みはなさそうだ。 うっとうしく、ユーザのハードウェアに損傷を与える可能性さえあるコピープロテクトは、 むしろみずからの没落をいっそう加速させるだけだろう。

Forrester Researchはまた、オンデマンドの映画配給が2005年までの累計で14億ドルの売り上げになる、 と大胆な予測を示す一方、物理的なDVDやVHSの売り上げは8パーセント減少するとしている。

「物理メディアから(ウェブへ)のシフトによって、音楽産業の没落は停止し、 映画産業は新しい収入源を得るが、CD小売店などは大きな打撃をこうむるだろう」 と、フォレスター社の首席アナリスト Josh Bernoff は語った。 「要するに、まもなくエンターテイメント産業は激変する」

Study: CDs may soon be as final as vinyl

CD小売店がつぶれることで、音楽ファンはもはや小売りや物理的流通の人的・物的コストを負担しなくてよくなるから、 良質の音楽が安く手に入るようになり、しかもアーティストの収入も増えるとみられる。 フォレスターは今後5年のことを言っているが、より長期的には、 一次創作者のアーティストとその作品を支持するファンだけが残り、中間のものはすべて透明に消え失せるであろう。 なぜなら、技術の進歩によって、もはや大資本のちからがなくても、従来のそれを上回る創作が個人ベースまたは個人ベースのゆるい創作集団において可能になるからだ。例えば、現在日本で販売されている軽音楽のレベルだと、 その99%まではすでにアマチュアでも機材があれば作れると言われている。

現在の通常の印税(5~10%)から考えると、メディアの総売上が10分の1に激減しても、 中間が消えればアーティストの収入はかえって増える。そのくらい今は中間の「無駄」がひどい。 ファンも消費者に対して銃口を向けるような音楽業界などでなく、 自分が敬愛するアーティストに直接支払いたいと望むだろう。

言い換えれば、今の産業構造では「食っていけない」アーティストも、今の水準の10分の1のファン数で「食っていける」ようになる。ユーザとアーティストの間に寄生する大勢を養えるだけの「大物」しか世に出られなかったことが20世紀の音楽の不幸であったかもしれない。そのような少数の「ドル箱的なミュージシャン」だけでは、 多様な好みの消費者において顧客満足が低いが、 にもかかわらず、独占の弊害で、「売れない」マイナー系のものだと、すぐに廃盤にされるなど、 音楽に対して安易にむごい仕打ちがつづいてきた。 そろそろ年貢の納め時だろう。

フォレスターの予想通り、さしあたっては小売りを切り捨ててオンライン販売に移ることによって、 延命を図るのかもしれない。だいぶ前からDRMという伏線を張ってきたマイクロソフトは、 最近P2Pにも露骨な関心を見せている。 罪のない小売店がさびれるのは可哀想だが、 竹馬やミシンやオート三輪の売り上げが減ったのと同じで、 時代の変化でニーズがなくなったのだから仕方ない。

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デジタルAV

新しいマルチメディア、特にデジサブ(デジタル字幕)に関係する記事。 技術の進歩・状況の変化が急速なので、中には古い情報もある。 新しい技術に関する実験・評価のたぐいは、うのみにしないでください。

暗号の理論

RSAや楕円曲線暗号などを念頭においた数論関係のねた。 数学の専門家でないので、厳密性よりイメージ重視でいい加減なことも書いている。 優れたライブラリの完備されたCやPerlやPHPを使えるにもかかわらず、あえて「メモ帳とJavaScript」で巨大整数と戯れる。


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