eo

2001.05.09

eo(イオ)1.5.0 を使おう

ネット上には無料で使えるすばらしいツールがたくさんありますが、そうしたツールを使うには、 インターネットに接続できること、ファイルのダウンロードができること、そして「ファイルの解凍(かいとう)」ができることなどが必要です。 このページを読んでるってことは、すでにインターネットに接続はできてるわけですし、 ダウンロードというのもクリックするだけの話ですが、初心者にとって分かりにくいのが「解凍」でしょう。 ファイルが氷のように凍ってる? それを解かす??? ――じつは少しも難しいことではないのですが、 初めは意味が分からないと思います。これは説明するより、実際にやってみると、 自然と意味が分かってくることでしょう。

で、めんどうな前置きは抜きにして、「解凍」が必要なら、どうやってやるか教えてくれ。 「解凍」には「解凍」のためのツール(プログラム)を使えば良いわけで、 解凍ツールもいろいろあって一長一短ですが、 話を簡単にするために、ここでは、とにかくeo(イオ)というツールを使う、という前提で話をどんどん進めます。

はじめての?ダウンロード

そもそもダウンロードとは何か?などと考えずに、次の説明のとおりにやれば、初めての人でも簡単にできます。

ここをクリックすると、 別のウィンドウがひらいて、eoをダウンロードできるページが表示されます (これはBEAMbitiousというホームページのなかの1ページです)。ページの最上部からみて、ほんの少し下のあたりに、「解凍ソフトeo」と書いてあるので、 「Download eo150.exe - 382354 bytes」という場所をクリックしてください(下図参照)。

eo はVector にもありますが、ここで紹介している作者のホームページにあるのが、 つねに最新版なので、そちらをおすすめします。

すると、次のようなダイアログボックスが出てきます。

「このプログラムをディスクに保存する」が選択されてる状態(初めからそうなってると思いますが)で、OKを押してください (インターネット上のどこかのコンピュータにあるこのプログラムを、 あなたの部屋にあるあなたのパソコンのなか(ハードディスク)にコピーするという意味です)。

すると、「名前を付けて保存」というダイアログボックスがあらわれるので、 保存したい場所を指定します。よく分からなければ、デスクトップを選択してください。

下はデスクトップを選択した場合の表示例です。あとは「保存」ボタンをクリックすればいいわけですが、 ひとつ注意しなければならないのは、ファイル名の欄が「eo150.exe」になってなければいけない、ということ。 何もいじらない限り初めからそうなってるのですが、Windows の設定によっては、保存する場所を選ぶ途中で、 なにかの拍子に、どれかのアイコンにマウスカーソルが触れると、 勝手にそのアイコンのファイル名が読み込まれてしまうことがあります。 早い話、もし、「ファイル名(N)」が「eo150.exe」になってることを確認してください。 もし違うファイル名になってたら、自分で「eo150.exe」に書き換えてください。

では、「保存」をクリックしましょう。

ダウンロードが始まります。インターネットで接続されてるどこか遠くのコンピュータにあるファイルが、 あなたのマシンのなかに転送(コピー)されてるわけです。高速な回線なら一瞬で終わるコピーですが、 昔ながらの電話回線だと、次のような感じで数分間、待たされます。

「○○%」の数字がだんだん増えて棒グラフみたいのが横に伸びていって、100%になったら完了なので、 しばらくお待ちください。完了すると「ダウンロードの完了」と表示されるので、 「閉じる」をクリックして、そのダイアログボックスを閉じてください。 (「ダウンロード:373KBを○分○○秒」などと表示されてるはずです。 時間のほうは何分何秒だろうがかまいませんが、ファイルサイズとして、 373KBよりぜんぜん小さい数字が表示されてるときは、 何かの間違いでぜんぶコピーできてないので、ダウンロードをやり直してください。

「名前を付けて保存」にて、保存先(ダウンロード先)に選択した場所を見てみると、 次のように、eo150.exe がちゃんとそこにコピーされてるはずです。上の例ではデスクトップを選択してますから、 デスクトップを調べてみると、見慣れたデスクトップに、ひとつ見慣れないアイコンがひょっこり現れてるはずです。

これが、いままさに、インターネット上からあなたがもらってきた(コピーしてきた)ファイルってわけです。 Windows の設定によっては「.exe」は表示されずに単に「eo150」と見えるかもしれませんが、それでもOKです。

インストールはクリックするだけ

一気にインストールになだれこみましょう。上の「eo150.exe」のアイコンをクリックすると、 次のような「インストーラ」が出ます。インストールというのは、そのプログラムを実際に使えるように、必要な設定をすること、 インストーラとは、その作業を進めるためのしくみのことです。よく分からなくても、とりあえず、なにも考えず、なにもいじらずに、 「インストール」というボタンをクリックしてください。

すると、ほとんど一瞬で、インストールが完了したと言われるので「OK」をクリックしてください。 「シェル拡張モジュール」だの「再起動後に更新」だの、なにやら難しげなことが書いてありますが、 意味が分からなくても気にしないでだいじょうぶです。

すると今度は、「eo 初期設定ウィザード」なるものが現れます。

ウィザードというのは「魔法使い」という意味で、ややこしい設定を魔法のように簡単にやってくれるしくみのことです。 「次へ」をクリックして、先に進めましょう。「解凍先ディレクトリ設定」というのが出てくるハズです。 なんのことだか意味が分かれば、自分の設定したいように設定してください。もし意味が分からなくても、 何もいじらずに――「既定のディレクトリ」にしるしがついて、「デスクトップ」が選択されてる状態――「次へ」進んでかまいません。 その場合、どこで何を「解凍」しても、解凍した結果は、なんでもデスクトップに出るようになります。 初心者には、それがいちばん分かりやすいかもしれません。 (意味が分かるかたのための補足説明―― eo は、自分で書庫名と同じフォルダを作ってそのなかに解凍するので、解凍先をデスクトップにしても、 デスクトップ上に書庫内のファイルが散乱する心配は、ありません。この説明の意味が分からなくても気にしないでください。

次に「ショートカットとコンテキストメニュー」というのが出てきます。初めっから、 ぜんぶのチェックボックスにチェックがついてると思いますが、そのまま、何もいじらずに「次へ」進んでかまいません。 設定事項の意味が分かるかたは、好みに応じてチェックをつけたり、はずしたりしてください。

最後に「関連付け」を設定します。「関連付け」とは、AならAという種類のファイルのアイコンをダブルクリックすると、 自動的にある特定のプログラムBがそのAのファイルの処理を始める、という意味です。この場合、Aというファイルのタイプと、 Bというプログラムが関連付けられている、ということです。

不慣れなうちは、必ずといっていいほど、 一度や二度は不用意に関連付けを変えてしまって、 元に戻すのに苦労するものです。一般に「関連付け」を設定するとか「関連付け」を変える、という話が出たら、 そこだけは気軽に「はい」とか「次へ」を選んでは、いけません。関連付けの設定を不用意に変更すると、 例えば――これまでJPGのアイコンをクリックするとインターネット・エクスプローラが立ち上がってJPG画像が表示されていたのに、 JPG画像のアイコンをクリックしても、今までどおりひらけない(画像が表示されない)……といった、 やっかいな事態におちいるからです。

けれど、eo の場合、関連付けをどういじろうと、簡単に元に戻せますし、なにより、 ここでは初めて解凍ツールを使うという前提なので、「関連付け」をしてしまってください。 「関連付けを行う」をチェックします。すると次のように、すべてのチェックボックスがチェックされた状態になります――

もし、あなたがすでに解凍ツールを持っていて、 LZH書庫は必ずこれで、ZIP書庫は必ずこれで……というふうにすでに関連付けを行っている場合、 それらの書庫について関連付けを変えたくなければ、自分でチェックをはずしてください。 でないと、関連付けを変更されてしまいます。 ここでは、 これから初めて解凍ツールを使うユーザを念頭においているので、 すべての種類の書庫の解凍をeoにまかせてしまう(関連付けてしまう)、ということで話を進めます。

これまで解凍ツールを持ってなくて上の説明の意味がよく分からないかたや、 今までの解凍ツールが使いにくいのでeoを試してみよう、というかたは、 「関連付けを行う」をチェックした状態――そして下のチェックボックスにごっそり全部チェックが入った状態――で、 「次へ」をクリックしてください。

これで完了なので「完了」をクリックします。デスクトップに「eo」という新しいアイコンができているハズです。

最初にダウンロードした「eo150.exe」(下図)のほうは、もう必要ないので、削除して(ゴミ箱に捨てて)かまいません。 アイコンは同じなのでファイル名で判断してください。

記念にとっておきたければ、 どこかのフォルダにドラッグ&ドロップして移動しておくと良いでしょう。 デスクトップに残しておいても、べつに害は、ないので、そのまま放っておいてもかまいませんが、 デスクトップがすでにいろんなアイコンだらけで狭くるしくなってるかたの場合、 これ以上デスクトップが散らからないように、作業がすんだファイル(書類)は、 とっととデスクトップ(机の上)からフォルダ(どこかの引き出し)にしまうか、 ゴミ箱に捨てるのが正解でしょう。ハードディスクの空きに余裕があるなら、 ダウンロードしてきたものは、いちおうどこかにとっておくほうが、ぶなんです (とくにダウンロードに一時間もかかるような大きなファイルは、 なにかのつごうで、あとからまた必要になったとき、もう一度ダウンロードするのはメンドウなので、 保存しておくほうがぶなんです)。高速接続の環境があって、必要ならまたいつでもダウンロードしてくればいい、 というかたは、この限りでは、ありません。

以上で、完全にインストール作業終了ですが、 ここでマシンを再起動しておくと、すべての新しい設定が確実に反映されます。 わざわざ再起動しなくても、どうせ次回に起動したときに、同じことになりますが、 念のために再起動しておけば間違いがありません。

関連付けについての補足

もし万が一「eoに関連付けしたのが失敗だった」とあとから後悔するような事態になっても、 少しもあわてることは、ありません。デスクトップの「eo」をクリックして、 「関連付け」タブを選び、関連付けを戻したいファイルタイプについてはチェックを外せば、 もとに戻ります。eo は非常に行儀の良いソフトで、関連付けを変える場合は必ず元の関連付けを記憶し、 eo との関連付けをやめさえすれば、もとの関連付けを復活させてくれるからです。

これは eo が特別、上品なだけで、一般には、Aというファイルタイプ(もともとソフトBに関連付けられていたとする) の関連付けをZというソフトが奪ったとして、ZとAとの関連付けをあとからはずしても、 もうAの関連付けはBに戻りません。つまり、Aという種類のファイルは、BともZとも関連付けられていない (どのソフトとも関連付けられていない)ファイルになってしまいます。初心者に限らず、けっこう慣れてる人でも、 ときどきこの現象で失敗します(ヘビーユーザーは、いざとなれば、直接レジストリを書き換えちゃいますが)。

ともあれ、eo に関しては、関連付けに関しては安心してまかせてだいじょうぶ、ってことです。


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