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	<article_id>d10116a</article_id>
	<article_addr><sect>2</sect><subsect>04</subsect></article_addr>
	<article_subj>一角獣の歌</article_subj>
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<h4>かが・うぃさーな（妖精訳）</h4>
<p>
分析する者の分析の楽しみをじゃませず、<br />
笑う者に笑いのネタ、<br />
無視する者に無視のネタ、<br />
いかる者にいかりのネタを与えつつ、<br />
さまよえ、ひとりで、ユニコーン。</p>
<p>
むきになって、あやつろうとせず、<br />
あやつらないことに、こだわらず、<br />
何も残さなくてもいいでしょう、<br />
ましてやこころなんて。<br />
さまよえ、ひとりで、ユニコーン。</p>
<p>
世の中には楽しいことがいっぱいで、<br />
楽しいことには退屈がいっぱいで、<br />
さめた物言いの裏にある地獄の履歴を忘れず、<br />
さまよえ、ひとりで、ユニコーン。</p>
<p>
「人への親切、世への貢献が生きることだ」なんて<br />
自己をあざむかず、<br />
自己をあざむかないことを言い訳にせず、<br />
「価値」の多義性を越えて、<br />
さまよえ、ひとりで、ユニコーン。</p>
<p>
竹林の根のように、からまりあう、<br />
さまざまな、おもわく。<br />
からまりあう思いをセキュアな空間に仮想化し、<br />
実体においてこそ、<br />
さまよえ、ひとりで、ユニコーン。</p>
<p>
野生の鹿のように、束縛されず、<br />
餌を求めて、行きたいところに行くが良い。<br />
外から束縛されない自律の恐怖を価値となし、<br />
さまよえ、ひとりで、ユニコーン。</p>
<p>
仲間だ、身内だ、友だ、味方だと群れるなら、<br />
出家であれ、在家であれ、<br />
群の論理にとらわれる。<br />
君は、本当に一人で、この歌は嘘なのだから、<br />
さまよえ、ひとりで、ユニコーン。</p>
<p>
仲間と楽しく、親切に、心をこめてつきあいながら、<br />
それをひとつの真実だと尊重しながら、<br />
群の暖かみをいとおしみながら、<br />
人間を深く信じて、<br />
さまよえ、ひとりで、ユニコーン。</p>
<p>
理屈をこねず、理屈をこねないことにこだわらず、<br />
自慢をせず、自慢をしないことにこだわらず、<br />
規範にとらわれず、「何ものにもとらわれない」というポーズにこだわらず、<br />
孤高を演じず、気さくを演じず、<br />
高貴で清冽な沈黙に入ろうとする安易な誘惑を退け、<br />
おしゃべりによって、<br />
すべてを見せ、あばきつくすことによってこそ、<br />
&#x200A;——&#x200A;<br />
この行が書けないからこそ、わたしは、ある。</p>

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