早大名簿提供裁判で原告が敗訴 東京地裁判決:プライバシーの侵害であり一般論としては違法としながら、「一般人の感受性を基準としても社会通念上許容されるべき
」だという。つまり「ふつーの日本人の感覚として、まあ、警察様から要請されれば断りにくいですよね」という「警察にさからうと怖いという感受性=仕方あるまいというあきらめ」が違法性阻却事由にあたる、という。
毎日新聞の記者にも酷評されている —— 「「この判断は現時点でのものであることはいうまでもない。その意味では議論を深化させていくための一里塚にすぎない」とわざわざ述べるなど、自信のなさがうかがえる判決
」だ、と。「本来こんなことがゆるされるはずがない。違法だ」と裁判所自身が事実上、認めながら、「でも現状、警察の要請じゃ断れないのも仕方ないですよね……」とは、なんかなさけない。行政(警察も行政)がやることについて、司法が「違法だが有効」とか妙な判断をすることがあるけど、司法が行政から独立できていないのは、克服すべき課題では。例えばの話、「これは違法状態だから、その選挙はやりなおせ。選挙のやり直しが現実的にどんなに大変であろうがなかろうが、当裁判所は法律の定めるところに従って命じるまで」と冷然と言い切れる権威が、本来、司法には、あるのだし、また、あらねばならぬのだから。
2002-01-18 変てこ判決で話題を呼んだ早大名簿裁判の第二審で、今度は一転して大学側に賠償命令。この事件は、早稲田大学が政府要人を招いておこなった講演会において、警察の要請で出席者の氏名(や住所?)をちくいち記した参加者名簿を、参加者らには無断で、警察に提出していたことの是非をめぐるもの。第一審=確かに黙って個人情報を収集提出するのはプライバシーの侵害だが「警察の要請を受ければ断れない」というのは一般人の感覚であるからそれが違法性阻却事由になる、という意味とろロジック。おまけに第一審=「といってもこの判断はとりあえずのもので、もっとよく考える必要があることは言うまでもない」という自信なさげ、歯切れの悪い判決(別記事「ニッセイ記念日/ほか」参照)。今回の第二審=「要請を受けて参加者名簿を出すこと自体は場合によってはアリだが、「出席者の個人情報は調べて警察に出します」とちゃんと前もって告知してそれでも参加したいか自分で決めれるようにしれ、ひそかにチェキはダメっち。ってとこか。犯罪捜査に是非必要、とかならまだしも、何も起きてないけど警備のつごうで参考までに……だし。
警備のつごうってのは、その名簿を洗って「あやしいやつ」はいないかあらかじめマークしとくのでしょう。雑なたとえとして、ひじょーにセキュリティ厳重な空港や軍事施設で「入館には全部服を脱いでボディチェックを受けていただきます」というのと似ているかも。入るには全部脱いで指紋を調べるぞ、と入口に書いてあれば良いが? 物理層での同じ行為でも、あからじめ情報があるならOKで、あらかじめ告知しないでやると違法性が出る、という、これはこれで興味深い過渡っぽい。
2001-04-12 "Anyone reading this column would assume the mounting pressures of my role as chief nerd has turned me into an asshole," says Torvalds. But, he adds, that impression is wrong: "I was always an asshole."
「Linuxの神様にまつりあげられたせいで俺は傲慢な変なヤツになったと思うかもしれないけど、それは誤解。俺は初めっから変なヤツなの」 from The life and times of Linus Torvalds: きょうの単語(ぉ —— nerd: an unstylish, unattractive, or socially inept person; especially : one slavishly devoted to intellectual or academic pursuits(服装や外見に無頓着だったり、会話のノリが悪かったり、社会的に問題がある者のこと。特に自分の研究や学問のことばかり考えている者を指す)だって。英辞郎によると「無能な人、まぬけ、うすのろ、(専門)ばか、おたく、ぐず、かっこ良くない人、ださい人、遅れてる奴、ガリ勉野郎、頭デッカチで融通が効かなくて面白味がない人、退屈な奴、つまらない奴、暗い奴」
2001-04-11 偽偽AI 00.03:サーバ負荷軽減のため、今回はSSIにしてないです(下の出力例はリロードしても変わりません)。ほかの対話を出力させるには、このページを使ってください。どんな対話が生成されるかは筆者にも予期できません。組みあわせは何万通りもありえるので……。コードの機能テストなので対話の内容はてきとーです。→ 説明は偽春菜のページ。
妖精ルーシェ:つりがね草は猫の鈴、錬金術師ってふしぎだけどいかにもな綾波育成計画のために生きてるって感じでしょ? それに、指輪物語もかなり嫌いじゃないみたい。
ミルヒャ:この子の考えでは、いかにもな綾波育成計画ね……シンクロテストとか……。だけど、指輪物語のことはどうかねえ……。綾波の着せ替えかぁ。
妖精ルーシェ:あら、ダイヤモンドの国マリネラとか指輪物語のことが好きなんだよ、錬金術師って……。
2001-04-11 ニッセイ記念日
にっせいや にちゃんをつついて へびをだし ぷらえせんすと どちらがうざいか
にちゃんねる つつくおろかな ハイエナを つつく同業 ここぞとばかりに
「万一のときにそなえたほうがいい」自分で招く万一のへま
「このすれがいやね」とキミが言ったから 四月十一日生記念日
Subject: ■東京地裁に行って来ましたぁの巻■
Date: Wed, 11 Apr 2001 13:50:00 +0900 (JST)
こんにちは、ひろゆきです。
そんなわけで東京地裁まで審尋にいってきました。……仮処分の申し立ての審尋の結果です。
日本生命さん側の申し立ては、「うちの会社について言われてるの削除してよ。」
ってことですね。
んで、おいらは「削除するURLとレスと削除の理由がなきゃわからん。」
裁判官さんが「次回までにそれつくっといてよ。日本生命さん」
要約するとこんな感じっす。
というわけで、次回18日の10:30までは進展はなしです。
いやぁ、司法の場って面白いっすね。
他の裁判をちょっと見たのですが、なかなか楽しいです。
暇ができたら傍聴日記でもやろうかなぁとおもっちゃいましたね。
↑まぐまぐメールより抜粋
2001-04-16 ---(追記)
「ニッセイ事件を和歌に詠もう!」の話(「2ちゃんねる保険業界板・日生事件和歌集」)……。手元にあるのが#1~#304の歌なんですが、じつは、そのなかには自分のカキコが4つ入ってる(すぐ上にあるヤツ)。で、アップしたままほかしてたのを今朝、別の用で見に行ったら、182さんが「私の10選」っていって、偽たわら二首とも選んでもらってて、嬉しかった☆
↓下の7番めと8番めです (^^))((^^)v ※ほかのは、違うかたのカキコです。
んでもって、#304までのなかから「妖精現実の10選」も選んでみました。自作も3つ入ってます。あとの7つは、ほかのかたの。
自分は2ちゃんねらーと言えるほどじゃないけど(ブックマークすらしてないけど)2ちゃんは好きで、いろいろ影響うけてます(とくに、ひろゆきさんから)。といっても、保険板なんて、今回のことがなければ一生、存在も知らなかったと思われ。ホントにやぶへびと思います>日本生命さん。上のカキコも、保険板の住人だから書いたわけじゃなくて、今回の事件で覗き行ったときたまたま「和歌に詠もう」スレがあがってて、「ぉ、そういう趣向、好きだぞ」って感じでカキコしてきた。
歌とは歌いたくて歌うもの。そしてともに楽しむもの。お偉い歌壇からみてへたくそだろうが、技巧が稚拙だろうが、破調だろうが、文法が間違ってようが、んなこと関係ない、ここで我々は楽しんでいる、自分で歌いたくて歌っている、あるいは出まかせにふざけ、あるいは一層懸命に考えている、そしてそれをわくわく楽しんでいる、それをみた者がまた自分も触発されて、歌を連ねる。これこそホンモノの歌。歌の歌。
国語の宿題とかで強制されて作らされる。試験問題のネタにされ次の選択肢から意味を選べだの言われワケワカメと悩む。 —— それらは本当の歌じゃない。歌は歌自身の歌。内発。ほとばしりでるもの。アトナリティーこそ我らの王国。
2ちゃん本体は、ほとんど見てないけど、2ちゃんから派生した任意板(いわゆる、もどき板)には、一時期、常駐してました。今でもたまに行ってます。2ちゃんでも、一時、葉鍵板の某sage進行スレに常駐してました(葉鍵は18禁なので中高生のみなさんは来ちゃダメらしいよ‥‥) あの知る人ぞ知るボイコットバナー、目線を入れたのは葉鍵で出た意見で、もとは目線がなかったという‥‥目線がなければ、あれほど広まらなかったでしょう。葉鍵の人に感謝です☆
---(追記おわり)
Houston, Windows Has Problems(写真)……ふつうのアパートの部屋と変わりませんね。
「ヒューストン、こちら国際宇宙ステーションISS。トラブルが発生しました」
「こちらヒューストン、緊急事態の概要を述べよ」
「Windows がまたフリーズしました。再起動できません」
ところでロシアのアプリは、なかなかカッコイイらしい。If we could get a couple of large format LCD screens to hang in front of the Central Post, we could give Enterprise a run
……エンタープライズとまでは行かないまでも、十年以内には、宇宙高度(地球が丸く見える)への観光が実現するかもしれない。ウは宇宙船のウ。で、タバコには手を出さないほうがいいよ。なぜって、我々開拓者は酸素を1グラムたりとも無駄には、できないからね……。
2001-04-11 TVの“IP化”を巡る議論:理論的には、インターネットとテレビで同じチャンネル(伝送路)とモニタ(受像器)を使えるし、また、使えるほうが合理的なのですが、なぜなかなかそういう方向に行かないかというと……思うに、「パソコンの画面でテレビが見られる」「テレビの画面でインターネットが見られる」というのが今後どんどん普及すると、従来のテレビと従来のウェブサイトで画面のとりあいになるわけで、テレビの視聴率にも影響するし、なんといっても、テレビ局がある種、中央独裁していた既得権が揺らぐわけです。同様、NHKがネットでニュース配信するのに対して新聞社系があれこれ言っているのも、決してユーザの利益のためでなく、自分たちの既得権を守るためでしょう。
インターネットによる「情報化」というのは、じつは「情報発信の寡占(かせん:一部のメディアによるひとりじめ)」の解体であって、「情報化」で情報産業が栄えるというより、むしろ情報産業の既得権があやうくなるへんがポイントかも……。情報を発信する権利についていえば、「本質的でない理由」(本質的にすぐれた発信者だから、というより、テレビや新聞の大会社を運営できるお金がある、という理由)によるひとりじめは、もうできず、個人サイトも大新聞社のサイトも、ともにワンクリックの距離になってしまったわけで、情報の本質つまり「内容そのもの」が焦点になってきつつあると思われます。で、やりとりされる情報も、ひとびとの思考も、内容が深く、また洗練されてゆくのでは、ないでしょうか。
単に記者会見とかで発表された事実を伝えるだけの役割とか、一次情報を中継(速報、要約)するだけのメディアにも充分な存在理由がありますが、しかし、それとは別の機能として、創発的発信ということが、より重要になるでしょう。
「神経系」にも「脳」にもいろんな部分と機能の役割分担があるわけです。作曲できない人だって音楽批評は、できるでしょうしね……(微笑)
2001-04-10 Stratum2 の NTPパブリックサーバ(だれでも使える)が本日より「正式」に公開されました(詳細)。くだいていうと、ネットに接続している状態において、パソコンの時計を常に正確に合わせてくれるものです。これまでにも国立天文台の三鷹と水沢の Stratum1 NTPサーバが一般公開されていましたが(2000年11月21日の記事参照)、説明ページなど、ふつうには見つけにくい場所にあって、「あまり積極的には宣伝しない」という感じでした(NTPクライアントの作者たちでさえ国立天文台のサーバを知らないありさまでした)。また、天文台の Stratum1(最上位の時計)を直接、呼びだすということで、あまり人にすすめにくい状況でした。今後は、新しい Stratum2 サーバをどんどん使うと良いでしょう。
時計合わせをしてくれるソフトとしては「桜時計」が古くからあって、有名ですが、「たいむぼっか~ん」をおすすめします。冗談みたいな名称のソフトですが、Ver.4 が出て、Windows 一般ユーザ向けのNTPクライアントのフリーウェアのなかで、現在、最も優れたものとなりました。単なる常駐でなくOSの「サービス」として常駐し、オンライン状態のときに、自動で定期的に時計を合わせてくれるというスグレモノ。ちなみに、Windows 2000 のイベントビューアで見ると、こんな感じ。1時間ごとに自動で時計合わせをさせても誤差は最大±1秒程度になりますので(パソコンの時計ってホントにデタラメ……)、Stratum の階層によるミリ秒単位の誤差は無視できます。