5月12日の記事では「書庫」や「解凍」とは、だいたいどんなことか説明しました(そんな初歩の知識は分かり切ってるという中級者のためにTAR書庫についてもやや詳しく触れました)。しかし「書庫」や「解凍」ということばを知っているだけでは、つまりません。実際にやってみましょう。
ところで、エリナ・ファージョン(Eleanor Farjeon)という作家さんをご存知でしょうか……日本では、あまり知られてないかもしれませんが、アンデルセンにつづく(アンデルセンにない新しい魅力をもった)イギリスの作家。「リンゴ畑のマーティン・ピピン」は、戦場にいる友人のこころのなぐさみにと書き送った物語を、あとからまとめて出版したら、(本人も驚いたことに)児童文学として高い評価を得た……というおもしろい、いきさつがあるとかいうことです。まあ、経緯はともあれ魅力的な本です。ちょっと引用してみましょう ——
Beyond this presently is a little glade, the loveliest in Sussex; in spring it is patterned with primroses, and windflowers shake their fragile bells and show their silver stars above them.
そのちょっと先には野原があるんだ。サセックスでもいちばんきれいな場所だよ —— 春にはプリムローズの花で色とりどり、アネモネは、か細い花びらをひろげて風に揺れ、ちいさな王冠のように銀の星を差し上げてみせる。
Some are pure and colorless, like maidens who know nothing of love, and others are faintly stained with streaks of purple-rose. So exquisite is the beauty of these earthly flowers that it is like a heavenly dream, but it is a dream come true; and you will never pass it in April without longing to turn aside and, kneeling among all that pallid gold and silver, offer up a prayer to the fairies. And I shall always kneel there with you.
純白で色のない花もある —— まるで恋のことは何もしらない乙女たちのよう。あわい紅色がほのかに入った花もある。これらの地に咲く花々の美しさは、あまりに精妙なので、まるで天上の夢のようだが、その夢は「まさゆめ」なんだ。だから四月にこの野原を通りすぎるときには、僕は思わず道からそれ、あえかな金色や銀色の花々のなかにひざまずいて妖精たちに祈りをささげたくなる —— そして、これから僕は、いつも君といっしょにひざまずくことになるだろう。
The lane is called Shelley's Lane, for a reason too beautiful to be told; since all the most beautiful reasons in the world are kept secrets. And this is why, dear Gillian, the world never knows, and cannot for the life of it imagine, what this man sees in that maid and that maid in this man.
その道は「シェリーの小道」と呼ばれている。でもその理由は、ことばで語るには美しすぎる。この世でいちばん美しいさまざまな事柄は、みんなひみつにされているんだ。だから、僕のギリアン、この若者があの乙女になにをみて、あの乙女がこの若者になにをみているか —— それは、だれにも分からないんだ —— 永遠に。
この物語は、本国イギリスでも絶版になっているようですが、PROJECT GUTENBERGで検索すると、電子化されたテキストが無料で手に入ることが分かります。ひとむかし前、外国の本の「原書」を手に入れるのは、なかなかやっかいなことでした。インターネットの時代になって、クレジットカードさえあれば Amazon.com などからオンラインで即座に送ってもらえるようになりましたけど、さらに、「物理的には絶版になってしまった本でも、探せば読める」時代になりつつあるようです。すばらしいこと。
書庫(圧縮と解凍)の技術は、大がかりなソフトウェアをオンラインでやりとりするときのみならず、長編小説のような長いテキストを高速に転送するのにも役立てることができます。
「リンゴ畑のマーティンピピン」(Martin Pippin in the Apple Orchard)は、テキストとしてダウンロードすると600KB(キロバイト)もありますが、約200KBのZIP書庫としても配布されています。これなら低速回線でも、3分の1の時間でダウンロードできます。Zip(ジップ)書庫というのは、前回、説明したように、現時点で世界標準となっている書庫タイプのことで、ファイル名のしっぽに「.zip」という名まえがつきます。
「mpnao10」(Martin Pippin in the Apple Orchard Ver.1.0 かなんかの略でしょう)がファイル名の「ファーストネーム」だとしたら、「.zip」はファイルの種類をあらわす「ファミリーネーム」のようなもの。コンピュータ用語では拡張子(かくちょうし)といいます。難しげな用語ですが、よく使うのでがまんして覚えておきましょう……
もしあなたのマシンで、まだ「解凍」(意味は前回、説明)ができるようになってなっていないとすると、たぶん上の画像のように、zipファイルは、Windowsの旗のアイコンで表示されるでしょう。クリックしてみても「ファイルを開くアプリケーションの選択:'mpnao10.zip' を開くアプリケーションを選んでください。」などという、わけの分からないダイアログボックスが出てくるだけだと思います。(もしそうなったら、「キャンセル」してください。「アプリケーションの選択」と言われたのだから、なにか好きなソフトを選択すればいいんだろう、などと想像して、でたらめに選んだりすると、やっかいな事態になります。)
このように、解凍ができないと、せっかく貴重な文書やソフトをダウンロードしてきても、それを実際に使えないのです。「自己解凍」といって、解凍ツールがなくても、クリックするだけで勝手に自発的に解凍してくれる(初心者にとって)べんりな書庫も多いのですが、一般には、そうなっていません。理由は、いろいろあります。ひとつには、こういう自己解凍書庫は Windows でしか使えないのです。絶版になった小説を電子文書としてネットの共有財産にしよう —— というとき、Windows のユーザしか読めないのでは困りますよね。ZIP書庫やTAR書庫なら、Linux や Mac といったほかの種類のマシンを使っているユーザでも問題なく解凍できます。だから、ネット上の資源は、一般には(自己解凍でない)ZIPやTAR系の書庫で配布されていることが多いのです。
言い換えれば、こういった書庫を解凍できる準備をしておけば —— 簡単な準備を一回だけすれば済む話ですが —— 、ネット上の情報を最大限(それも無料で!)活用できる道がひらけるわけです。
解凍ツールを3種類、紹介します。どれがいちばん使いやすいかは、ユーザの性格などによって違うと思いますから、説明を読んで、どれがいちばん自分にあっているか、考えてみてください。
まずは初心者向けの定番といわれてきた「Lhasa32」。
ダウンロードしてきたファイル(これを書いている時点では、lhasa017.exe ですが、将来、バージョンアップでファイル名が変わるかもしれません)をクリックすると「インストーラ」というダイアログボックスが出てくるので(画像参照)、何も考えずに「インストール開始」をクリックし、画面の説明にしたがって若干の操作をすれば、簡単にインストール完了(つまり、使えるようになります)。デスクトップに次のようなアイコンができているはずです。
使い方も簡単で、解凍したい書庫をこのアイコンの上にドラッグ&ドロップするだけ。
するとデスクトップ上に書庫と同じ名前(この場合 mpnao10 )のフォルダが自動的に作られ、そのなかに、解凍されたファイルが出てきます。作成された新しいフォルダが自動でひらくので、すぐにも書庫のなかに入っていたものを読んだり操作したりできます(下図参照)。
ここでは説明を省きますが、もし Lhasa との「関連付け」という機能を使うと、下図のようにZIP書庫のアイコンが変わります。
初めは旗の絵(左)だったZIPファイルが、右のようなアイコンになって、この場合は、ドラッグ&ドロップしなくても、アイコンをクリックするだけでも解凍できるようになります。
+Lhacaは、従来の定番ソフト Lhasa と名前がそっくりですが、べつのソフトです。もちろん「Lhasa の後継ソフトとして、Lhasa を越える」という自負をこめた名称でしょう。Lhasa は解凍しかできませんが、+Lhaca は解凍だけでなく、逆にファイルを圧縮して書庫を作ることもできます。「このようにLhasaより高機能でありながら、配布ファイルのサイズはLhasaより二割程度小さい」と作者さんは説明しています。Lhasaよりサイズが小さいにもかかわらず、「Lhasaより高機能」だ、と公言しているのです。一昔前の日本文化だったら、こういう「比較広告」は遠慮されたでしょうが、これからは、「相手(作者)の気持ちを不穏にしないこと」より、ポジティブな改良案、根拠のある批判をもって、「実質(作品)が競いあい、洗練しあってゆくこと」が正しいと認められてゆくと思います —— 「より良いものを公開したら従来のソフトの作者が傷つくから、より良いものを発表するのを遠慮する」などと言っていたら、進歩が停滞してしまうからです。
作者中心から、作品中心へと、世界観がシフトする、ということです。
早い話、「偽春菜(にせはるな)」が「春菜」にケンカを売ったように、「+Lhaca」は「Lhasa」にケンカを売っているソフトです。ケンカといっても、陰湿な中傷や人格攻撃などでなく、「あなたのソフトは素晴らしい。でも、ここをこうすれば、もっと良くなると思う」というプラス思考で実際に改良案を提示してみせる —— ということです。はつらつとした競いあいです。
もっとも、そうしたプラス思考を理解できずに、自分の人格が否定されたのだと低きにつく考え方をしたり、のみならず、「では反撃してやれ」とばかりに —— ライバルに負けないように自作を改良するのでなく —— 陰湿でひれつな言動をとる者も、まれには、いるかもしれません。ライバルに差をつけられるのは一時的な「負け」かもしれませんが、ライバルからの正々堂々とした「挑戦状」に対して、そんな態度をとるとしたら、二重の負け犬でしょう。自分を越えるものが現れたときは、すなおに祝福するのが、「個人から普遍へと透きとおる意識」だからです。
+Lhaca(通常版)の現在のバージョンは、0.72です(lhaca072.exe)。
クリックすると、次のようなダイアログが出るので、「OK」を押せばインストール終了。Lhasaよりも簡単です。
デスクトップに次のようなアイコンが現れます。基本の使い方は Lhasa と同じで、解凍したい書庫をここにドラッグ&ドロップするだけです。
関連づけを行った場合の書庫のアイコンは次のようになります。左から、関連づけなし、Lhasaと関連づけ、+Lhacaと関連づけ。関連づけを行っておくと、書庫のアイコンをクリックするだけで自動的に解凍が行われます。(アイコンの絵が違いますが3つとも同じファイルです。)
ただし、Lhasa から +Lhaca に乗り換えた場合、書庫の関連づけを +Lhaca に変えても、+Lhaca はデフォルトではアイコンを変更しません。従来のアイコンを変えず、解凍処理だけ、+Lhaca が行うようになります。Lhasa に慣れている初心者が、アイコンが変わって混乱しないための配慮でしょう。
+Lhaca には、さらに機能を強化したデラックス版もあります。+Lhaca デラックス版は高機能ですが、使いこなすには、どのキー操作がどういう意味かということを正確に記憶しておく必要があります。次に紹介するLhaplus(ラプラス)などは、キー操作を覚えなくても、右クリックからメニューを選択することができます。
eo(イオ)、解凍レンジ、Lhaplus(ラプラス)、Deaces(ディーシス) などは、Lhasa や +Lhaca のようなドラッグ&ドロップ操作、書庫の関連づけにくわえ、さらに、右クリックメニューで書庫を操作できるようにした高級なソフトです。
例えば、テキストファイルのアイコンを右クリックすると、次のような感じのメニューが出てくると思います(環境によってメニューのなかみは少し違いますが)。
もし、Lhaplus(ラプラス)をインストールすると、この右クリックメニューに、次のように「解凍」と「圧縮」という項目が加わります。
ふたたび「リンゴ畑のマーティン・ピピン」のZIP書庫を例にすると、Lhaplusと関連づけた場合、次のようなアイコンになります。
この書庫がどこにあろうと、クリックするだけで決まった場所(デフォルトではデスクトップ)に解凍されるのは、Lhasaなどと同じです。デスクトップの「Lhaplus解凍」というアイコンにドラッグ&ドロップすることでも解凍できる、というのも、Lhasaなどと同じです。 —— そして、それらに加えて、さらに右クリック・メニューが使えます。右クリックして「解凍」を選び、メニューから解凍先を選べます —— デスクトップに解凍するか、書庫があるのと同じフォルダ内に解凍するか、それとも解凍先のフォルダをその場で指定するか……。
また、次のように、圧縮したいファイルやフォルダのうえで右クリックして、お望みの書庫形式に圧縮することも簡単です。
これらとほぼ同等のことは、+Lhacaデラックス版でも可能ですが、メニューがシェル(右クリック)と統合されているLhaplusのほうが、操作が明快でしょう。
ドラッグ&ドロップは、Windows を使い始めたばかりのときは、操作法を脳が理解し、記憶するという意味で、直観的に分かりやすくて良いのですが、実際問題、ボタンを押し下げたままマウスを特定の場所へ動かすというのは、身体面で、指先や手や目が疲れるメンドウな操作です。ふつう慣れるにつれ、関連づけやシェル統合メニューばかりを使うようになるでしょう。ドラッグ&ドロップの一発解凍系だけで使うソフトより、初めから、処理が右クリックメニューなどに組みこまれるソフトを選んでおくのが得策かもしれません。(なお、Lhaplusは、テキストファイルのような書庫でないものに対しても右クリックして「解凍」を選べますが、その場合、文字コードや改行コードを変換するメニューが呼び出されます。)
とはいうものの、べんりな右クリックメニューも、Lhaplusほど徹底して実装されると、一般のユーザにとっては、今度は重厚すぎるかもしれません。右クリックから選択できる「.tar.bz2への圧縮」や「.uue」など、一般のユーザは操作の意味も分からないでしょう。
そこで、当サイトがおすすめするのが、eo(イオ)です。初心者から上級者まで安心して使え、決してすぐ物足りなくなる入門専用ツールでもなく、決して一般人が使わない機能だらけのマニアックすぎるツールでもない、ほどよいソフトだからです。圧縮機能がないので、ほかのアーカイバの紹介を読んだあとでは「解凍しかできないなんて」といっけん見劣りするかもしれませんが、圧縮のアルゴリズムを含めてあれもこれもとよくばらずに「解凍だけ」にしぼって開発し、慎重にテストを重ねている結果、あらゆるアーカイバのなかでも最も安定したソフトのひとつになっています。
統合アーカイバプロジェクト純正の代表格 Lhmelting すら、eo からみると不安定で、ときどきあやしげな動作をします。……多くのツールは細かい書庫内操作ができるように苦心しているのに対し、eo は、書庫内閲覧などの上級者好みの機能をあえてつけず、できることをシンプルに制限することで、そのぶん、ほかにない安定性を達成しているのでしょう。また、拡張子.zip、.lzh などは、あらゆるアーカイバが(しばしば無断で)自分と関連付けようとする「関連付け奪い合いの激戦区」ですが、eo は、この点でもきわめて礼儀正しく、ユーザが明示的に指示しない限り自分からは絶対に関連づけを奪わないばかりか、自分に関連づける場合、ひとつひとつの拡張子について現在の関連づけを記憶し、あとからeoとの関連づけを外すときは、すべてをきちんと以前の関連づけに戻してくれます。立つ鳥、跡を濁さず、という感じです。
eo をダウンロードしてインストールするまでについては、別ページのメモに詳しく書いてあります。
eo と関連づけると、ZIP書庫は次のようになります。
通常の用法では、このアイコンをクリックするだけで、決まった場所(デフォルトではデスクトップ)に解凍されます(ドラッグ&ドロップでも解凍できます)。Lhasa や +Lhaca と基本は変わりません。くわえて、Lhasa や +Lhaca通常版では解凍できないCAB書庫やTAR系も、まったく同じ操作で解凍できちゃいます。自己解凍書庫さえ、右クリックメニューから「eoで解凍」を選べば、自動実行(自動解凍)させずに、書庫として単純に解凍されます。
自己解凍書庫をなぜわざわざ手動で……と思うかもしれませんが、これには、いくつもの理由があります。例えば、自己解凍書庫をクリックすると、通常、解凍先を尋ねるダイアログが出ますが、「書庫と同じディレクトリ内」など決まった場所に解凍するなら、いちいちダイアログなど出させずに eo に渡してしまえば一発です。
べつのプログラムと関連づけられているファイルも、右クリックメニューから「eoで解凍」を選択可能なので、書庫のアイコンをクリックした場合は、とりあえず書庫内閲覧系のソフトが立ち上がるようにしておいて、本当に解凍したいときは eo に渡すとか、拡張子が正しくなく関連づけでは解凍できない場合に右クリックして eo に渡してみるとか、ほかのツールでは、あまりできないような使い方が、簡単に実現できます。
本当は、Lhaplus(ラプラス)のほうが、圧縮と解凍が統合され、扱える書庫の種類も多く、よりすぐれていると言えるかもしれません。日本で昔、定番中の定番だったアーカイバ「LHA」に「Plus」をつけたネーミングからして、進化への強靱(きょうじん)な意志がうかがえ、好ましいものです。
ここで、Lhaplus より eo をおすすめしたのは、eo は自分自身が長年、使っていて、安定性について経験にもとづく知識があるからです。「らるち~」でさえ解凍できない書庫をeoがすぱっと解凍したこともありました。Lhaplus も堅固な雰囲気のソフトですが、実際に使った経験が乏しく、自分が実際に使っていないものを人にすすめるわけにいかないので、今回は eo をおすすめしました。次回に同様の記事を書くときは、Lhaplus をすすめるかもです(前回は、eo を高く評価しつつ、結論としては、Lhmelt をおすすめしましたが、時代は Lhmelt世代より進んでるみたいです)。
一般論として、いたずらに機能の豊富さを誇るばかりが「高機能」では、ありません。ふつう使わないような機能は思い切って省く。特殊なオプションは、ふつうには見えないような奥のほうのメニューに入れる。 —— このように、要らない機能を削る(機能をなくす)ことが、かえって「高機能」ということも、ありえます。「圧縮ができなければアーカイバでない」「書庫内閲覧機能がなければダメ」といわんばかりに「万能」アーカイバがもてはやされる傾向にあるようですが、例えば、圧縮は Deaces、らるち~、書庫内閲覧は解凍レンジ……というふうに、目的によって最高峰のツールを使い分けるのも手でしょう。
初心者向け定番といわれる Lhasa についていえば、インストール・ウィザードが3ページもあるのは本当の初心者向けと言えるかどうか。この点、+Lhacaのほうがコンパクトです。とくにLhasaのインストールのときの3ページめ(画像参照)は、慣れているユーザにとっては、おなじみの設定画面ですが、初めて解凍ツールを使う初心者がこれをみて、なにをどうすればいいのか理解できるのかどうか。どうも、Lhasaが「初心者用の定番」だというのは、実質よりも名声のほうが先行しているように思われ、むしろ、+Lhacaのほうが本当の意味で初心者にやさしいソフトです。(たぶん Lhasa が出た当時としては DLL不要というだけで「初心者でも簡単に使える」という評価になったのでしょう。)
これからは(今でも)「パソコン=Windows」の時代じゃないです。DOS時代からのLZHファイルの資産を無視できないように、今後、Windowsユーザも、Linux(UNIX)の伝統的書庫形式であるTAR系(.tar.gz や .tar.bz2)ファイルを扱う機会が増えるでしょう。.lzh と .zip しか扱えないツールで「解凍なんてカンタンだよ」と油断していると、TAR系書庫さえ解凍できればすぐにも使える貴重なリソースを活用できないことにもなりかねません……。
「これ、ぜんぶ、フリーウェア」につづく。