2001.08.09 Netscape 6.1 日本語版 for Windows が正式リリースされてます。
なかみは、Mozilla 0.9.2 、「簡易起動」という名で高速起動 Quick Launch(常駐)もサポートされてます。常駐するにせよしないにせよメモリをたくさん使います。窓を4~5枚(うち1枚はJavaを含む)開いたら、メモリ使用量52MBに達しました。Windows OS自身が使うメモリも考えると、「最低64MB」という公称は実際的でなく、128MBでやっとなんとか、という感じでしょう。また常駐させる場合、窓を全部閉じても確保したメモリの最大値のままあまり解放してくれません。これは Mozilla 0.9.2 の問題です。この例では、ネスケの窓をぜんぶ閉じても常駐しているネスケは、なお50MBほどつかんで離しません。とはいえ、256MB以上のマシンなら、問題なく使えると思います。
下図のように、常駐させると(メニューの「編集→設定→詳細」で設定)タスクトレイにアイコンが出て、IEとどっちが速いかというくらいのレベルで、起動できます。ネスケ6やモジラの「がらがらずるずるねたねたのちのちヒヨひよひよ~う~う~ハッ」という起動との比較でいうなら、まさに羽根のように軽く立ち上がります。
いろいろうざい点も多く、手放しでおすすめはできませんが、Mozilla 0.9.2 ですから、これまでのネスケ6系からみると、抜群に安定してます。ウェブページを正しく表示できるという点では、とくにネスケ4と比較すると、たいへんまともです。Netscape 6.1PR1 も Mozilla 0.9.3 マイルストーンも表示まわりに変なバグがありますが、そのあいだの 0.9.2 は良いバージョンで、久々にネットスケープ社は「あたりくじ」を引いたと。ネスケ4とは比べものにならないくらい、美しくというか、ちゃんと、まともに、表示してくれます。
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本家 Mozilla との違いですが、まず商用ブラウザなので商用リンクがいろいろついてきます(そのサービスを常用するユーザにとっては、べんり)。また、RealPlayer ばかりか Winamp を(インストールすると)勝手に常駐させます。さらに、ユーザ登録を強制されます。@netscape.net のアカウントを持っていないとブラウザが使えないたてまえ。Microsoft でいえば「HotmailのアカウントをとらないとIEは使えませんよ」というようなもので、あまり愉快とも思えません。「ユーザの郵便番号を書かないと使えないブラウザ」なのです。
しかしまあ、これだけのものがフリーウェアで使えるのだから、がまんできると言えばできるでしょう。ウェブメールをブラウザから透過的に使えるのも、新しいメールアドレスがもらえるだけでうれしいとか思える人には嬉しいでしょうし、実際、フリーメアドは星の数ほどあるけれど、SMTP(送信サーバ)が使えるのは、わりと少数です。といっても、日本語圏でも geocities がありますが……。とりあえず日本語版ソフトなので、メニューやダイアログが日本語でないといやだというかたには、良いかと思います。カスタムインストールを選択したら、関連付けを奪おうというあがきもしませんでした。もっとも、PR1 のときお断りしたことを記憶してるだけかもしれませんが……。
Internet Explorer 6 正式版(それも今週くらいらしい)の先手を打ちたかったのかな、というタイミングのリリース。ダウンロードは ftp サイトの netsape6/japanese/6.1 内から。ローカルにフルインストールのネタぜんぶ落とす用は、N6SetupB.exe、24.1MB です。ブラウザだけなら 7.5MB だそうで、標準インストールだと8MBくらいらしい。ネットワークからインストールするには、N6Setup.exe(221KB)を落として、クリックして、あとは画面の指示に……だと思います。とりあえず、Netscape社のダウンロードページへ。タイプミスがあったりリンク切れがあったり、そうとう急いで日本語版ページを作ったみたいです。