2002-11-24 追記: RMの録画、RM→AVI変換に関しては、Real7ime Converter が現在、いちばん良いようだ。 Streambox VCR ではダウンロードできないものでも大丈夫。 「Realストリーミング録画の決定打: 新ツールR7C」参照。
Windowsソフト EO Video には2つの機能がある —— 多形式対応の動画プレーヤーと、画像形式の各種変換を行うコンバーターだ。プレーヤーの部分はフリー(無料)。最近のフリーウェアの水準にてらすと圧倒的にすぐれているとまでは言えないにしても、なかなか良い。特にRMファイルを矢印キーでコマ送りできるのは、べんりだ。
現時点(2002年4月12日)のバージョンは 1.2 で、公式ページからダウンロードできる(直リン)。
以下は「RM→AVI変換、ストリーミング録画」に対する補足情報でもある。
これまでRM→AVI変換は、リアルタイムで行われてきた。キャプチャリングを利用する方法もTINRAを利用する方法もリアルタイムエンコだ。リアルタイムエンコは大きなマシンリソースを必要として、リソースが不足するとコマ落ちやフリーズが生じる。
これに反して、EO Video では、再生の実時間より遅い任意のタイミングでエンコードができる。しかも、変換先は無圧縮AVIに限らず、コーデックがあればMpeg1や、Mpeg4で一気に再圧縮できる。この処理も非リアルタイムで良い。実験のため、重いJavaソフトを起動した状態で、RM→DivX3の変換・再圧縮を行った。しかも圧縮処理中にメーラやブラウザをわざと動かしてみた。エンコードには、まったく影響がなかった。CPU時間が足りなければエンコードの進行がのろくなるだけで、出力精度は落ちない。リアルタイムエンコではできない良い点だ。
変換スタートの数秒後にエラーメッセージが出て変換失敗することが何度かあったが、エラーを無視して、もう一度、変換スタートすれば、問題ない。MOV→AVIの変換ができることも確認した。
しかし、RealPlayerやその互換品で再生できるにもかかわらず、EO Videoでは再生できないRMファイルもある。同様に、Media Playerで再生できるにもかかわらず EO Videoでは再生できない asf(wmv) も見つかった。アプリケーション側の問題なのか、データ側に何らかの再生制限があるのか、未詳。
一般的なRMダウンローダーである Streaming Box VCR が前ほど使えなくなった現状、このようなRM→AVI変換、RM→MPG変換がどの程度、必要とされるのかは疑問だ。フリーウェアで再生できるのに EO Video では再生できないRMがある、というのも変な話だ。手元ではリアルタイムでAVIキャプチャーができるので、フリーウェア「劇場版あれ」のほうがべんりだ(動画の一部を簡単に切り出すこともできるし)。
TINRAでは変換できないRMがある。EO Videoでも再生できない動画がある。したがって、RMからの変換については、やはり最初に紹介したキャプチャリング経由の方法が最も確実で
RMのダウンロードと、RM→AVI変換という2つの問題を一気に解決。 SVCRの再来というより、それ以上のポテンシャル