2002-04-15 フリーの高機能エディタ TepaEditor が 4.24 になりました。TepaEditor は TeraPad より重いけど UTF-8N を含むユニコードに対応、色わけのカスタマイズが最強なエディタです。
以前は TeraPad ばかりを使っていたのですが、今は、UTF-8 の場合、BOMがあると困る場合(Perlスクリプトや、HTTPヘッダを処理するPHPスクリプト)はBOMなしの「UTF-8N」が使える TepaEditor、日本語のフォントにない文字を直接タイプしたいときは xyzzy(マニアックだが強力なエディタ、こちらもきょう2002年4月15日に 0.2.2.226 にバージョンアップしました)や ziro(広くおすすめできるユニコード・エディタだが Windows 9x では使えない)というぐあいに使い分けてます。
TepaEditor は独創的なすばらしいエディタですが、カスタマイズ性が高いぶん少し重いのも事実。ときどき TeraPad の軽さが恋しくなります……。
TeraPad と TepaEditor は、Shift JIS, EUC-JP, JIS, UTF-8, UTF-16 の主要日本語コードに対応し、どの文字コードのファイルでも自動判別してオープンできます。また、文字コードを指定して保存することもできます。とくに TeraPad は使いかたも難しくなく、こなれていて軽快、一般向けに強くおすすめできます。日本語を UTF-8 でタイプするかたは、UTF-8 と UTF-8N の両方に対応した TepaEditor のほうが何かと良いです。TepaEditor の UTF-8N 対応は、v.4.20 から始まったばかりで少し不安定な面がありましたが、4.21, 4.22 でほぼ安定し、今回の 4.24 でさらに改善されたとのことですから、一般に広くおすすめできる段階になったと言えます。日本語、英語以外の言語をそのまま編集(さらに多言語混在)させるには、Ziro が最強です。(エディタとしては xyzzy が最高峰で、日中韓西欧語あたりは問題ありませんが、古典ギリシャ語そのほか本当にいろいろやるにはエディタとしての機能は少なくても実用上 Ziro のほうが良い。ただし、Ziro は UTF-8N 未対応。)
2002-04-25 TepaEditor が 4.25 にバージョンアップ: UTF-8Nの自動認識は意外に面倒なようです。UTF-8Nなんて自分は使わないから関係ない!というユーザは、UTF-8Nの可能性を考慮しない(=自動認識の対象外とする)ことで高速化できるようになりました。UTF-8Nを使わないなら TeraPad でいいのでは?というツッコミもあるでしょうが、TepaEditorにも独自の良さがいろいろあります(どんな?)
自動認識オンにしておけば、実用上まったく問題ない精度で自動認識されるので、UTF-8Nを常用するユーザも心配ありません。なかなか合理的なオプションです。xyzzyを使え!と言うかたもいるでしょうが、xyzzyは読み込みが遅く、どれも一長一短、それぞれの良さをふまえて、状況によっていちばんいい良いのを使うのが最善でしょう。
2002-02-26 やはり時代の流れでしょうか、TeraPad に続いてTepaEditorもユニコードに対応。TepaEditor は無料で使えるフリーのエディタ。今回の ver.4.20 からUnicode(UTF-16-le、-be)、UTF-8、UTF-8N の入出力が可能になったとしています。手元の Windows 2000 でも Unicode について確認できました。UTF-8およびUTF-8Nで保存したファイルも通常は開けるようです。なおユニコードといっても、TeraPadの場合と同様、実際に扱えるのはSJISにある日本語の文字だけです。例えばフランス語のファイルをUTF-8で保存して開いた場合、フランス語を表示できるフォントを選んでも正しく表示できません。SJISかEUC-JPか判断できないときに自分で決めないでユーザに問いあわせるのは非常に良い仕様だと思います。デフォルトでは拡張子と編集モードの対応があまりべんりでないですが(例えば、.asp をHTMLモードでオープンしない)、これはユーザがカスタマイズできます。
2002-03-04 追記: 現時点でTeraPadでは使えないUTF-8Nが使えるので、PHPのようなウェブページを書くのに、たいへん重宝しています。
2002-03-05 追記: 予約語の色分けについて。何をどう色分けするのか自分でカスタマイズできるというTepaEditorの大きな特徴ですが、自分好みに細部まで設定するのはそれなりに手間がかかるものの、手間をかければ可能だ、というのは大きなポイントだと思います。TeraPadの場合、ユーザが何もしなくてもデフォルトでだいたいそれなりにべんりな表示になります。TepaEditorでは、デフォルトのままでは、比較的使い良くはないのですが(使い悪いという意味ではない)、TeraPadでは、できないようなカスタマイズができます。上の画像例では、自分で定義したXMLフォーマットの予約語を自分の好きなように色分け・強調表示させています。
このTepaEditorと比べた場合、TeraPad はシンプルであるぶん軽く、シンプルとは言えTeraPadでは画面の分割ができるなど、どちらもそれぞれ特色があります。どちらも良いエディタだと感じます。