設定ファイルは下の説明と少し違うこともあると思いますが、ひらけば一目瞭然なのでひらいて見てください。より詳しくは同梱のソースを見てください。
例えば、次のようにメールの一部を貼り付けたとします。
このままではHTMLとしてまずいです。そこで、HTMLとして有効にしたい部分を選択して――
――切り取ります:
これでクリップボードにこの部分が転送されました。
ここで ml-ent を起動します。手元では Orchis2 というランチャーに登録しているので、[Ctrl][Ctrl][A] ([CTRL]を二連打してから[A]を叩く)というキーボード操作で、ml-ent が機能します。ml-ent がクリップボードから読み込んだバイト数とクリップボードに書き戻したバイト数を報告するので [OK] を押してください。
すると ml-ent は勝手に自分で終了し、コントロールが戻ります。クリップボードの中味はHTMLとして正当なものに変換されています。貼り付けたい場所にペーストしてください。
デフォルトでは、&, <, >, ", ' がそれぞれ &, <, >, ", ' に、タブが空白4個に変わります。ただし、ml-ent.ini で、quot=0 とすると二重引用符は無変換, apos=0 とすると一重引用符は無変換、apos=1 とすると XML Entity の ' に。
さらに設定しだいで、改行文字→<br>変換も。nl2br=1 とすると改行文字を<br>に変換、nl2br=2 で<BR>に。ただしデフォルトでは nl2br=0 すなわち改行文字は無変換です。これは<pre>のなかに書くのをメインに考えているためです。tab=数字(1〜16)にてtabを置換する空白の個数を設定できます。tab=0とするとタブ文字は無変換でスルーになります。
という、ただそれだけの小物です。
JavaScript のソースやなんかをHTML内で紹介するのに、参照すべき文字の変換、タブ→空白変換など、いつもいつも決まり切ったテキスト変換をするのにうんざりして、めんどくさいから一発でできるように自分でトゥールを作ろうと思って作りました。
自分が使うので作っただけなので製品品質はおろかβ品質もありません。手元でとりあえず動けばいいや、ということで、メモリの最適化とか細かいことは考えてません。バッファサイズぎりぎりのテキストの変換とか、変換途中でべつのソフトがクリップボードをいじるとか、極端な状況、例外的な状況下にまであまり配慮してません。バッファは10KBまで読み込めます。大きすぎれば大きすぎるというエラーがでて何もしないはず。出力用は、その16倍、確保してます。たぶんあふれないでしょう。
Windows 2000 と Windows 95 で動作確認しています。ほかのバージョンの Windows でもたぶん動くでしょう。
必要ありません。ml-ent-alpha.zip(41KB)を解凍して出てくる ml-ent.exe は(たぶん)ただちに動きます。Orchis2 と連携させることで、あらゆるアプリケーションからコピーしたテキストを HtmlEntities 変換して、任意のアプリケーションにペーストできます。
ml-ent.exe は通常の Windows ソフトと違って、まったくウィンドウを生成しませんが、GUIベースでダイアログを出します。
単に削除するだけ。レジストリはおろか、iniファイルにすら書き込みしません。
同梱の ml-ent.ini で行います。ひらけば分かります。
ml-ent.ini がなくても動きます。その場合、デフォルトの動作になります。
めんどくさいので書式を柔軟にしてません。例えば apos=1 というときの等号の前後にスペースを入れたり、大文字小文字を違えたり、右辺値を引用符で囲ったりといったことをすると、設定が認識されず、既定値のままになります。設定の行の順序はどうでもかまいません。# から始まる行は無視されます。ml-ent にとって意味のない行や設定値も無視されます。必要に応じて、同梱の ml-ent.cpp も参考にしてください。
半角小文字の v 一文字(末尾に改行文字もなし)をクリップボードにコピーした状態で起動すると、バージョン情報を表示し、表示した内容をクリップボードに書き戻します。今回のファースト・リリース(α版)は、次の通り:
ml-ent http://www.faireal.net/ Build: Jan 19 2002 02:56:26www.faireal.net <webmaster@faireal.net>