Afghanistan 9

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2001.03.16

イギリスのコラムほか

The folly of sanctions that fortify dictators:イギリスのコラム。 経済制裁で国民を追いつめれば、国民は政治どころでなく生きることでせいいっぱいになってしまうから、 政府は、ますますやりたい放題ができるようになる。これに反して、むしろ「制裁」したい国を経済的に豊かにしてやることで、 自然とその国の国民の政治意識が高まり、結局は改革が実行されるのだ。というセオリーです。 要約すれば「北風と太陽」ってこと。で、結局、Sanctions Link 仏像破壊はあのごり押し制裁と関連している、 という見方の記事です。私見ですが、追加制裁があっても、そのごの動向によっては、今回のことは、なかったかもしれない。 追加制裁があったから、ぜったいに偶像破壊になったとは思いません。 が、もし仮に追加制裁がなかったら、ぜったいに、いまこの時期、こうした問題は、出なかったと思います。 というのは、タリバンが政権をとってから4、5年、あの人々は、今回のようなやり方で偶像を破壊しようとは、しなかった。 存在を知りながらも、いちおう壊さないでいたわけです。 もし「イスラム原理主義」ということで説明しようとすれば、むしろ、政権をとったばかりの血気盛んなときに、 改革精神に燃える若い学生たちは、宗教的戒めにのっとって、ぜんぶぶっ壊していたはず。実際は、そうじゃない。 今までは、寛容だった。それが、なぜ急に不寛容になったのか。なぜ自分たちの信じる神(コーラン)以外のものは、 もう何も信じられないという気分になったのか? それは明白でしょう。 ただ、タリバン政権を国際的に孤立させる意図で、べつの何か裏の動きがあった可能性も否定できません。 むろんアメリカ側がというのもありますが、親タリバンのパキスタンが「タリバン政権と国際社会のつながりをたって、 自分たち(パキスタン)への依存度を高めるために」というので、なにか操作した可能性もゼロじゃないです。

Pavarotti offers UN concert for Afghan refugees

The face of Iranian feminism - Western stereotypes do disservice to Muslim women fighting for change:女性の地位の問題だけみて、 イスラム文化のすべてが悪いように言うのは、フェミニズムの名を借りたレイシズム(人種差別)だ、という当たり前の指摘。 同様、 「Don't alienate Taliban for Buddha destruction: Pakistani FM :TOKYO, March 15 (AFP) 」にもあるように、 仏像を破壊したからって、タリバン政権のすべてが悪いみたいに思うのは、ばかげた話で、 これまでの経緯とやってきたことを多角的に評価する必要があるのだが、 しかし、この問題に関しては、反タリバン宣伝家たちのイメージ作り、プロパガンダ勝ちか。 そのばかげた話が通ってしまうくらいの文化的成熟度でしょう。今の「先進国」は、まだ。 「一文字とんでもない誤字がありました。だからこの論文の内容は全部、間違いです」っていう程度ですね。 その誤字の拡大写真を掲載して「うわぁ恥ずかしい!こんな誤字、中学生でもようやらん」なんていうばかな記事をじゃんじゃか。 全体として何が書いてある論文なのかなんて、だれも考えない。

2001.03.15

ブッダ偶像破壊は、ひきつづき各メディアで話題になってます。 背景や経緯については、さまざまな憶測を呼んでますが、 ま、1月のUN追加制裁が間接的に影響してるのは、 ほぼ確実というところでは、だいたい一致してるようです。 他方、ヒンドゥー教を信じる少数民族(アフガニスタン内)の偶像は、 保護する、とムタワキル外相が言明してます。 ますますこの問題のなぞが深まった感じです。

さて、遺跡騒ぎがあろうがなかろうが、どうせ報じられないことでしょうが、 食べ物がないです。飢え死にしてます。 反タリバン側のバダフシャン県だけでも、新たに1000人が、 餓死したようです。また、タリバン兵8000人が反タリバン側に虐殺された、 とのニュースが流れてます。 反タリバン側もタリバン側文民などを虐殺してることそれ自体は、 アムネスティの報告書にもあって、ほぼ確実でしょうが、 8000人という数字は、あまり信憑性がないと思われます。 それにしても、「おおざっぱ」な報道のひだの奥で、 いちばんひさんな状況が見えなくなっているように感じます。

次に、BBCの特派員がアフガニスタンから一時的に追い出されたもようです。 報道内容にタリバン政権のお気に召さない部分がいろいろあったんでしょう。 CNNに比べればBBCのアフガンニュースは、 はるかに中立的だったと思いますが……(CNNは、ここぞとばかりに、 「マル秘映像!極悪タリバン!あっ仏像が!」を扇情的にたれ流して、 プロパガンダしまくったようですが)。 BBCのアフガンレポートが読めなくなると、かえって、 CNNっぽいニュースばかりになって、タリバン側、情報戦略的に不利になるのでは。 BBCは、それはラバニ側のことも書いただろうけれど、 ばかげた航空機の問題とか、 制裁委員会の作った「タリバン政権関係者リスト」がいかにずさんかとか、 タリバン側が受けている不条理や国内状況を描写した最大メディアでもあるわけで。

UN suspends aid to Afghans:アフガン難民というとパキスタン(ペシャワル)側のイメージがあると思いますが、これは北のタジキスタン国境の手前にいる避難民のこと。 パキスタンはパキスタンで大変だけど、こっちはタジキスタン政府として、 アフガン難民はひとりも受け入れないぞと国境閉鎖してるので、 非常に難しい問題になってます。で、 「The UNHCR stressed it was willing to provide aid for those who needed it, but could not do so in a place where it was possibly being used for what it called 'other purposes'. 」ということで、 食糧が欠乏してるけれど、援助してもどうせダメっぽいので援助はやめますと。 (要約しすぎか?) コンゴ(旧ザイール)なんかじゃ、 支援が必要な人々のところには行き渡らないと熟知しながら、 援助をつづけてたのにね。フィンランドの新聞がこの前、書いてたヤツ 「countries will usually not interfere in the affairs of other countries for unselfish reasons. Instead, the one taking the action usually has an ulterior motive」が、いちばん鋭い。

2001.03.10

memo

Taleban's struggle over statues(BBC):ま、テレビの怪獣アニメじゃあるまいし、正義の使者と悪のそしきがあるわけじゃないですが。「Sanctions link?」だって……。今までイージス艦の「Osama Link」でミサイルが飛んできそうだったのを思うと、微苦笑。

歴史的とか美術的とかの価値もさることながら、あれらの遺跡(仏像)は、将来、アフガニスタンが、大国の利権争いからのがれて、みどりの平和をとりもどしたときに、貴重な観光資源にもなりうるものだったわけで、なんともやるせないのです。

去年の秋から、世界食糧計画とかの国連機関が「このままでは百万人が餓死の危険にさらされる」と警告して、合計2億3千万ドルだかの支援が必要だと各国に協力を呼びかけていたのです。世界各国は、出し惜しみとは言わないけれど、とにかくかき集めてようやく1400万ドルだか。必要額の5%ちょい。単純計算で百万人のうち95万人がやばい。20人に一人しか生き残れないかも、という。これもひさんですけれど、なんとも不条理感がつのるのは、仏像保護のため、となったら、マレーシアが百万ドル出すと言い出したとか……。どうせもう壊されるから出すと言っても出さないという前提で言うだけ言ってるのかも、とは思うけど、今まで人が死ぬというのに(というか今も毎晩、凍死者が出ている……)支援が集まらなかったのに、偶像が壊されるといったら、ぽんと百万ドル出す国があるってこと――それも価値観の問題だから悪いとは思わないし、なんといってもイスラム圏のマレーシア(仏教徒も少なくないけど)で仏像を保護しようと言っているところが、ちょっとステキでは、あります。

百万人の餓死、凍死の切迫に対しては、いくら出したんですか……と思うと、やっぱり複雑な感じがしないでもないです。

2001.03.10 Papon denied medical pardon:モーリス・パポンねた。ナチ戦犯に時効なしということらしいが、有罪確定してるんだから、それは、それ。90歳で病身の高齢者を収監しつづけることについて「人道に対する罪を犯した者に人道的配慮をするのは、おかしい」と、ある人々は主張する。「人道に対する罪」を犯した服役囚を人道的に扱わないのは「人道に対する罪」だろうか。「人道に対する罪」をさばくとは、「人道」を不可侵のものとして尊重することのはずだが、しかし「自分たち」のなかから自虐的にいけにえを捧げることで、集合無意識的な罪業観念を相殺できるというおもわくなのかもしれない。

前大統領の特別顧問を取り調べ=アンゴラへの武器密輸事件−仏:これもフランスの話。「アフリカでは勝手に民族が内戦やってる」んじゃなくて、世界中の戦争には、大国の軍需産業の権益がからんでいる。こういうふうに、おもてだってニュースになるのは珍しい。余談だが、アフガニスタンのムジャヒディン・ゲリラをアメリカが支援していたのは公式に確認されているが、最近うわさのタリバン側も実は(対ロシア戦略として)アメリカがバックアップしたゲリラなのだと関係者が「暴露」してます(真偽は不明:"CIA worked in tandem with Pak to create Taliban")。

ブルンジで内戦激化、市民ら30人死亡:これも民族紛争みたいに書いてあるけど100%そうなのか。

総務省、香りや触感のネット送信を実験実用化された暁には「クサすぎて気絶しそうな臭いデータ添付攻撃」とか「クサいデータをフィルタする firewall」とか出てくると思うぞ」:なんか2年前に書いた覚えが……冗談半分として。嗅覚や触覚もインターフェイスとして重要なのか、それとも、尾てい骨のように退化すべき物理層なのか……。

2001.03.10 基本的人権に「ネットアクセス権」を追加せよ──孫 正義氏が衆院で主張:やっとその話が公式っぽく出てきました。ついでにいうと、検索エンジンが今のマスコミのような「恣意的なちから」を持つ危険性の指摘は、もうどこかで出ているのか……検索エンジンに無視されるということは、存在を否定されることですから(先走っていうと、今の検索エンジン寡占体制からグヌーテラふう分散自律検索系に進むと思われる)。

「教育目的」という7行のDVD保護解除プログラム:すぐ下で引用してるヤツ。

2001.03.09 遺伝子特許は科学の進歩を妨げるか:「ステルス特許が存在する限り、科学における革新や有用な産物を世に送り出すのが非常に難しくなるおそれがある。この点で専門家の見解は一致した

7行でDVD暗号を解読するプログラム登場

#!/usr/bin/perl -w
# 531-byte qrpff-fast, Keith Winstein and Marc Horowitz <sipb-iap-dvd@mit.edu>
# MPEG 2 PS VOB file on stdin -> descrambled output on stdout
# arguments: title key bytes in least to most-significant order

$_='while(read+STDIN,$_,2048){$a=29;$b=73;$c=142;$t=255;@t=map{$_%16or$t^=$c^=(
$m=(11,10,116,100,11,122,20,100)[$_/16%8])&110;$t^=(72,@z=(64,72,$a^=12*($_%16
-2?0:$m&17)),$b^=$_%64?12:0,@z)[$_%8]}(16..271);if((@a=unx"C*",$_)[20]&48){$h
=5;$_=unxb24,join"",@b=map{xB8,unxb8,chr($_^$a[--$h+84])}@ARGV;s/...$/1$&/;$
d=unxV,xb25,$_;$e=256|(ord$b[4])<<9|ord$b[3];$d=$d>>8^($f=$t&($d>>12^$d>>4^
$d^$d/8))<<17,$e=$e>>8^($t&($g=($q=$e>>14&7^$e)^$q*8^$q<<6))<<9,$_=$t[$_]^
(($h>>=8)+=$f+(~$g&$t))for@a[128..$#a]}print+x"C*",@a}';s/x/pack+/g;eval

著作権の未来Article 9(←この文章自体が、日本の憲法第九条のパロディー)|Article 8かっぱ現実(同一性保持権の自己解体?)

久保田さん、パキスタン/アフガニスタンから帰国。メール、3月7日

Subject: 無事帰国しました。
Date: Wed, 07 Mar 2001 18:35:03 +0900
From: chobi <chobikun5@hotmail.com>
To: mion <webmaster@faireal.104.net>

無事帰国しました。
> 久保田さん、ども。
> もう日本に着いたでしょうか。
> お疲れさまでした。
> アフガン越境したとたん、身柄拘束ですか。
> たいへんでしたね、、、
拘束と言うほど大変な感じではありませんでしたが、とにかくカメラが絶対だめ!と
いうことで。。。

> みたいなこと。なんでも日本のテレビでもタリバンの「蛮行」を
> 映像入りでしつこく放送してるとかで。
>
> これを機会に、ここ数か月にアフガニスタンが
> どんな目にあってきたか考えてもらえればいいんですがね。
>
> 説明できないこと、説明したくないことは、ぜんぶ「イスラム原理主義が
> 悪い」のひとことで片づけられるなんて、大衆が無批判かつ愚鈍でホント
> 助かるよね(微笑)
>
>
> とっておきの反タリバン宣伝材料を与えてしまった、
> やってる行為も悲しい。だけど、その危険をおかしてまで、
> 捨て鉢の「抗議」に出なければならなかったのだと思う。
>
> そのような非常手段に訴えてまで国際世論に「無視しないでくれ」
> と呼びかけざるを得ないのは悲しいことです。
>
> 美術品が破壊されるのも悲しいことです。
>
> でも、いちばん悲しいのは――
>
> 「さきほど,ボコボコにされた大仏をテレビで見ました。」
>
> そうですか、テレビにそんな映像が出たんですか?
> それは本当に悲しいことですね――
>
> ――ひとつのキャンプだけで、
> 毎日1020人の子どもが死んでいる、それはテレビはおろか、
> どのメディアにも、1行も出ない。
>
> それがいちばん悲しいことです。
>
> 凍死した子どもの青ざめた、やせこけたなきがらを
> 放送して、「こんなことを中止させなければ」と
> 訴えない、ということ。
>
> 日本の人々だけでも、ひとり1ドル(百円)出せば、
> あの百万人は、全員、命を救えるのに。
僕も帰国してすぐにテレビで、美術品が破壊されるシーンを見ました。
今思えば、これを企画していたから(タリバンが)、カメラの持ち込み及び外国人の
入国に神経質になっていたと思います。
また日本の政治家がタリバンと交渉するためにアフガンを訪れるようですが、あなた
が行く費用があれば何人の子供がしなずにすむか。。難民を救うという地味な活動は
せず、自分の宣伝になるタリバンとの交渉に赴く。。情けない。。
今僕は沖縄へ向かっています、帰国して次の日なのに。。貧乏暇なしで。
又沖縄からレポート送りたいと思います。
なっていたと思います。


2001.03.08

Russia to send paratroopers to Tajik-Afghan border

MOSCOW, March 5 (UPI) -- The Russian army will send 3,000 of its elite paratroop forces to the Tajik-Afghan border to help repulse potential incursions into Tajikistan by Afghanistan-based Islamic extremists, the government RIA Novosti news agency reported Monday.

The agency quoted an unnamed representative of the Russian army's General Staff as saying that the contingent would consist of several regimental groups, especially assigned for the task from a number of different paratroop formations.

Paratroopers would strengthen the Russian army's presence at the uneasy border that has been monitored by the Russian border guards since the breakup of the Soviet Union in 1991.

In recent months, the Afghan side of the border has been the site of heavy clashes between Kabul's ruling Taliban movement and the Northern Alliance fighters who support Afghanistan's ousted President Burhanuddin Rabbani.

Border posts manned by Russian guards are exposed on a daily basis to Afghan artillery fire with stray shells often landing on the Tajik territory.

Russian military officials predict that the situation in the region could grow more tense at the end of April when several large groups of Afghanistan's Islamic insurgents are expected to try to stage a major breakthrough and invade Tajikistan's south. The extremists' plans also include incursions into neighboring Uzbekistan where a local Islamic movement supports the Taliban.

On Monday, Russia's Paratroop Forces chief, Col. Gen. Georgy Shpak, confirmed the news about the upcoming deployment of his troops in Tajikistan.

"Without any doubt, paratroop units will be sent to strengthen the 201st motor-and-rifle division in case the bandit groups of terrorists carry out an aggression against Tajikistan," said Shpak.

Last year, the heads of nations that form the Commonwealth of Independent States met to define a policy to fight international terrorism.

According to the protocol signed by all CIS members' presidents, troops of any member country could be sent and deployed upon mutual agreement in the areas of the commonwealth where international terrorists pose a serious threat to peace and security.

In 1999 and 2000, Afghanistan's Islamic guerrillas had repeatedly invaded Tajikistan, Uzbekistan and the third ex-Soviet republic of Kyrgyzstan, but were dealt decisive blows by Russian border guards and local armies which eventually managed to contain the violence and drive the insurgents out of their territories.

"CIA worked in tandem with Pak to create Taliban"

LONDON: The Central Intelligence Agency (CIA) worked in tandem with Pakistan to create the "monster" that is today Afghanistan's ruling Taliban, a leading US expert on South Asia said here.

"I warned them that we were creating a monster," Selig Harrison from the Woodrow Wilson International Centre for Scholars said at the conference here last week on "Terrorism and Regional Security: Managing the Challenges in Asia."

Harrison said: "The CIA made a historic mistake in encouraging Islamic groups from all over the world to come to Afghanistan." The US provided $3 billion for building up these Islamic groups, and it accepted Pakistan's demand that they should decide how this money should be spent, Harrison said.

Harrison, who spoke before the Taliban assault on the Buddha statues was launched, told the gathering of security experts that he had meetings with CIA leaders at the time when Islamic forces were being strengthened in Afghanistan. "They told me these people were fanatical, and the more fierce they were the more fiercely they would fight the Soviets," he said. "I warned them that we were creating a monster."

Harrison, who has written five books on Asian affairs and US relations with Asia, has had extensive contact with the CIA and political leaders in South Asia. Harrison was a senior associate of the Carnegie Endowment for International Peace between 1974 and 1996.

Harrison who is now senior fellow with The Century Foundation recalled a conversation he had with the late Gen Zia-ul Haq of Pakistan. "Gen Zia spoke to me about expanding Pakistan's sphere of influence to control Afghanistan, then Uzbekistan and Tajikstan and then Iran and Turkey," Harrison said. That design continues, he said. Gen.Mohammed Aziz who was involved in that Zia plan has been elevated now to a key position by Chief Executive, Gen. Pervez Musharraf, Harrison said.

The old associations between the intelligence agencies continue, Harrison said. "The CIA still has close links with the ISI (Pakistan's Inter-Services Intelligence)."

Today that money and those weapons have helped build up the Taliban, Harrison said. "The Taliban are not just recruits from 'madrassas' (Muslim theological schools) but are on the payroll of the ISI (Inter Services Intelligence, the intelligence wing of the Pakistani government)." The Taliban are now "making a living out of terrorism."

Harrison said the UN Security Council resolution number 1333 calls for an embargo on arms to the Taliban. "But it is a resolution without teeth because it does not provide sanctions for non-compliance," he said. "The US is not backing the Russians who want to give more teeth to the resolution."

Now it is Pakistan that "holds the key to the future of Afghanistan," Harrison said. The creation of the Taliban was central to Pakistan's "pan-Islamic vision," Harrison said.

It came after "the CIA made the historic mistake of encouraging Islamic groups from all over the world to come to Afghanistan," he said. The creation of the Taliban had been "actively encouraged by the ISI and the CIA," he said. "Pakistan has been building up Afghan collaborators who will sustain Pakistan," he said. (IANS)

2001.03.05

人の命は地球(@無重力の宇宙)よりも重い

ミルクの 頑張れ北里大学病院救命救急センター!人の命は地蔵よりも軽い の巻

☆大屋「歴史的にも、と〜っても貴重な美術品なんだからッ。この貴重な文化遺産を、次世代の子どもたちに残してゆくのが人類のつとめでしょ!」

ミルクチャン「はぁ〜? 次世代の子どもたちって、あなたが見殺しにして、毎日、飢えて凍死してる、あの子たちのことォ? 遺産は残っても、それを引き継ぐ次世代は残らないってナ☆」

大屋「とにかく仏教徒の信仰の自由を迫害するようなことは、絶対に許しませんからね! ほかの宗教を認めないなんて野蛮よ、きい!」

ミルクチャン「そんなことより大屋さん、ぶーぶー教の信者だってだけで転入届を受け入れてもらえない人たちが困ってるみたいだけど。放っといていいのォ?」

大屋「きゃぁ大変! ぶーぶー教の信者が憲法に保証された自由を守れと訴えてる! 早く住民リンチ団を組織して、うやむやのうちに追い出さなくっちゃ」(走り去る)

ミルクチャン「ふぅ〜。大屋が、自分は天声を語る人間だと自称するイッテル電波野郎で助かった」

カブールの一般住民自身、このニュースにびっくりしていますが、そうは言っても、きょう食べるものをどうするかの悩みがはるかに切実で、今は、遠い地方にある遺跡がどうこうどころじゃないという感じのようです。


[af]200人以上が新たに餓死・凍死

200 die in northern Afghan camps: UN

アフガニスタンのニュースをお伝えします。

初めに、イスラマバード発AFPによると、北部アフガニスタンの「国内難民」キャンプで少なくとも260人が新たに死亡したと、3月2日、国連職員が発表しました。

長引く内戦と、例年にない干ばつでくるしんでいるところへ、米ロのごり押しによる国連の追加制裁をうけ、住民の状態は極度に悪化しています。国連の発表によると、北部アフガニスタン(タリバン支配地域と、反タリバン地域の双方を含む)では、現在、11万7千人が住まいを失い、避難キャンプにいるそうです。「ここのところの厳寒で、バグランのキャンプでは、2万3千人のうち少なくとも200人が亡くなりました」と国連職員は語りました。クンドゥズでは8千人のうち、確認されただけでも60人が死んでおり、実際の死亡者数は、もっと多いと考えられています。

「通信手段が発達していない北部地方では、なかなか正確な情報が得られない。今回、明らかになった死者数は、氷山の一角にすぎないだろう」と職員は語りました。

死者の多くは5歳以下の子どもで、ほかに出産中に亡くなった妊婦さんや、高齢者などがいるそうです。

「たいていの家族は、死者が出た理由として、飢餓(きが)と寒さをあげている。避難民には、古い公共施設の建物や、仮設キャンプがあてがわれているが、とても人間が住むのに適した場所とは言えない。狭い場所に大勢が詰めこまれ、トイレやシャワーなどの衛生設備もなく、病気が蔓延(まんえん)し、ひどく寒い」国連職員は、そう説明し、「安全な飲み水さえ、ほとんど手に入らない状態だ」と付け加えました。

飢えと寒さに苦しんでいる子どもたちを救おうとする国際的な支援は、きわめて不充分であり、もし追加の援助物資が届いたとしても、全員が生存できるには足らないので、だれに食べさせて、だれを飢え死にさせるかの選別を行わなければならない状態だといいます。

ちなみに、イランなどは、仏像なら買い取りたいなどと申し出ていましたが、いまこの瞬間にも死につつある子どもたちの命をあがなってくれる国は、どこにもないようです。たとえ世界中で協力できなくても、例えば、日本の人々だけでも、ひとり1ドル(百円)を寄付すれば、合計1億ドルになって、飢えている百万人、全員を救えるのに、そうした事情は、まったくマスメディアには乗らず、ただ、大衆のセンセーションを満足させるであろう映像ばかりが垂れ流されているのには、いつものことながら、脱力するばかりです。

しかしながら、99%の人々は、表面の目立つ現象しか見ないとしても、仏像破壊問題がこれだけ騒ぎになってくれた影響で、少数ながら、アフガニスタンでは何が起きているのか知ろうとするかたも出てきたようで、捨て鉢の「抗議」も、まったく効果がなかったわけでも、ないようです。

当サイトには、アフガニスタン関連の記事が多数、ありますが、この問題の、より本質に近い部分を知ろうとするかたは、次のようなものから読まれると良いかもしれません。

現地からの手紙(日本語訳)

Subject: Re: Pakistan to evict 100,000 Afghans
Date: Sat, 03 Mar 2001 16:25:36 -0000
From: "久保田 弘信" <chobikun5@hotmail.com>
To: webmaster@faireal.104.net

ずっとメールを出せないでごめんなさい。
僻地(へきち)の山岳地帯にいたんです。パソコンなんてない場所です。
きょう3月3日、ぼくはカラチにいて、あすパキスタンを去る予定です。
今回の長旅もあしたで終わり。
アフガニスタンにも入ろうとしましたが、入国したとたん逮捕されてしまいました。
そんなわけで、カブール(首都)までは行けませんでした。
ここパキスタンでは、メールをひらくのに10分以上かかります。
いまいる場所のマシンからは、日本語では送信できません。
日本に戻ったら、またメールします。

パキスタンは、もうこれ以上、アフガン難民を入国させないと言っています。
大変なことですね。
きのう、タリバンがすべての仏像を破壊したとかいうニュースを新聞で読みました。
アフガンは、とってもまずい状態ですね。
世界中の偶像を壊してやるなんて言ってますから。
ニューヨークの自由の女神も壊すんでしょうかね?
自国だけならまだしも、他の国にまで手を出してはいけませんね。
[例えば人の国にトマホークを79発、撃ち込むとか]
kubota

注:最後の行は、わたしが勝手に付け加えたもので、原文には、ありません。


2001.03.03

仏像のことについては、本文で書いたとおりです。

そのような非常手段に訴えてまで国際世論に「無視しないでくれ」
と呼びかけざるを得ないのは悲しいことです。

美術品が破壊されるのも悲しいことです。

でも、いちばん悲しいのは――

>さきほど,ボコボコにされた大仏をテレビで見ました。

そうですか、テレビにそんな映像が出たんですか。
それは本当に悲しいことですね――

――ひとつのキャンプだけで、
毎日10〜20人の子どもが死んでいる、それはテレビはおろか、
どのメディアにも、1行も出ない。

それがいちばん悲しいことです。

凍死した子どもの青ざめた、やせこけたなきがらを
放送して、「こんなことを中止させなければ」と
訴えない、ということ。

日本の人々だけでも、ひとり1ドル(百円)出せば、
あの百万人は、全員、命を救えるのに。

2001.03.02

仏教徒への質問

2001.03.02 Taleban begin statue purgeThere has been an international outcry at the order....子どもたちが、ヘラートのキャンプだけで一晩で110人、凍死したとき(1月29日〜30日にかけての夜)、an international outcry などあったろうか。It is a great loss. 飢えと寒さで、三日のうちに500人が死んだとき、あなたは It is a great loss. と言いましたか、イタリア大使さん。"Once you destroy something, you can never get it back," said All Japan Buddhist Association secretary general Kijo Nishimura.(いちど壊してしまえば、もう二度と元通りにできないのです)――ブッダの弟子を自称する西村さん、あなたにも同じことを尋ねます。あなたは、毎日、子どもたちが死んでゆくのに対して、少しでも、それに似た発言をしましたか。いちど死んだ子は、もう戻らないのだ、と。あとから毛布を送って何になるのだ、と。

すでに、ごり押し追加制裁発効の時点で、"And ironically I think it will have absolutely the opposite effect to that which the United States says is intended, and it will drive people towards more extremist measures because they see absolutely no other way out of the situation they're in." (「アメリカ合衆国が制裁の意図と称している事柄についても、まったくの逆効果でしかありません。人々は、いっそう極端な手段に訴えざるを得なくなる。尋常の手段、常識が通用しないと思い知れば、もはや非常手段に訴えるしかないでしょう。」) 報じられていたでしょう。このようなラディカルな非常手段は、悲しい。けれど、こういう「非常手段」をとらざるを得ないところまで心理的、経済的、政治的に追いつめた張本人たちが、それを批判できるのか。

ここを読んでる人で、Kijo Nishimura さんのメールアドレスを知っている人、教えてください。日本仏教界の偉い人らしいが、こんなまぬけさを放っておいては 「仏教」にとっても好ましくない。

Date: Fri, 02 Mar 2001 05:57:17 +0900
From: mion <webmaster@faireal.104.net>
X-Mailer: EdMax Ver2.32.8F
MIME-Version: 1.0
To: buddha@bekkoame.ne.jp
Subject: アフガニスタンでの仏像の破壊をめぐる質問
Message-Id: <20010302055717V07!7a@faireal.104.net>
Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP
Content-Transfer-Encoding: 7bit

-----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE-----

仏教データバンク「さんが」様

みなさまの運営しておられるウェブサイト
http://www.bekkoame.ne.jp/~buddha/
を見て、メールをさしあげます。

自分は、「妖精現実フェアリアル」
http://mion.wisnet.ne.jp/ の mion と仮称する者です。

さきほど、BBCのサイトにて、
「Taleban begin statue purge」
http://news.bbc.co.uk/hi/english/world/south_asia/newsid_1196000/1196363.stm
という記事を読みました。そのなかに、
「All Japan Buddhist Association secretary general Kijo Nishimura」
というかたのご発言がありました。

この発言について、「All Japan Buddhist Association」ないし
「Kijo Nishimura」様に問いあわせようと思ったのですが、
どうしても問い合わせ先が判明しないため、
「仏教データバンク」を運営しておられる皆様に、
さしあたっては、お問い合わせいたします。

さて、上記の記事によれば、

Buddhist associations in Japan and Sri Lanka also joined
the chorus of protest.
(日本とスリランカの仏教協会も抗議している)

"Once you destroy something, you can never get it back,"
said All Japan Buddhist Association secretary general
Kijo Nishimura.
(「いちど破壊したものは、もう二度と戻せないのだ」と
全日本仏教徒協会のニシムラ・キジョ理事は話す)

"We have an important responsibility to leave these statues
to our descendants," he said.
(「これらの仏像を子孫に残してゆくという重大な責任が
我々にはある」と彼は付け加えた)

――と、あります。この発言の趣旨は明瞭であり、
それ自体としては、支持できるものです。

しかしながら、この発言者を初めとする仏教徒の皆様に
お尋ねします:

みなさまがたは、その同じ地域
(アフガニスタン国内およびアフガン難民キャンプのある
パキスタン)で、国際的援助が行き届かずに、毎日、
子どもたちが死んでゆくのに対して、
少しでも、似た発言をなさいましたか。

子どもたちが、ヘラートのキャンプだけで一晩で110人、凍死したとき
(1月29日〜30日にかけての夜)「いちど死んだ子は、もう戻らない」と、
そういうことを、ひとことでもおっしゃいましたか。

いま、今夜も、子どもたちが飢えと寒さで死んでいるのです。
それについては何も言わないでおきながら、
仏像の破壊についてとなると、これだけ大騒ぎなさる。

これは、いったい、御仏のこころに、かなうことでしょうか。

仏像は尊いでしょう、しかし――。

仏陀に私淑される皆様がた、ひとりひとりに、
この件に関するご意見をうかがいたく存じます。

また、上の記事に出ております西村さんというかたには、
とくに直接、ひとこと申し上げたく存じますので、
ご連絡先などご存知でしたら、ご教示いただければ
誠に幸甚に存じます。

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2001.03.03 追記:平山郁夫さんが言うのは、まだ分かる。「冷房のきいた快適なアトリエじゃないと絵が描けないなんて言っていては、シルクロードの絵は描けない」――むかしそう言い放たれたのは、本当に40℃の熱砂のなかで、のぶとい創造活動をしたかたのことばだから重みがあると、思った。あれだけシルクロードの美術にいれこんできたかたであればこそ、「やめてください」というのは切実な叫びだろうと思う。……しかし、仏像を壊すとはけしからん(「仏像だから」壊しては、いけない)と言い張る一部の自称「仏教徒」たちには、ブッダ自身のことば(を伝えるとされるいくつかの詩集)を読み返してほしい。「いや我々は大乗で非仏説だから」とかの教義論に逃げるなら、「不生不滅、不垢不浄、不増不減」と。「仏像は壊されたかもしれない。しかし何も壊れていない」と悟り澄まして静かにほほえむなら、さすがブッダの弟子と尊敬もしようが。

「厳格なイスラム教の戒律にもとづく行動」なんて説明してるのは、無知で本当にそう思っているマスコミか、あるいは真相にふれる細かい経緯を知られるとまずいと思っている人々でしょう。ここ数か月に何があったか考えれば、もう少し本質に近いものが見えるかもしれません。説明できないこと、説明したくないことは、ぜんぶ「イスラム原理主義が悪い」のひとことで片づけられるなんて、大衆が無批判かつ愚鈍でホント助かるね。冷酷な無視とひどい仕打ちをされつづけて、教師も見て見ぬふり、ついにキレて窓ガラスを割ったりする生徒も「あいつは暴力的だ」で終わりなんだろうね。いじめる側は笑いが止まらないよな。まったく。

2001.03.02 毎日、子どもが餓死、凍死していても、ちっともニュースにならないのに、 仏像だと、なんでこれだけ各メディアが報じる? 島国ローカル朝日新聞にまで出ていやがる。

US Again Black-Lists Afghanistan, Myanmar for Drugs:ホントに人の話を聞かない国だなぁ。国連が現地に行ってやっている調査には権威がないわけ? 国連より自分のほうが偉い(国連は俺様のものだ)という意識は前からだけど――。


2001.03.01 あー、大島さん、くちだけで終わりそう(IRNAより):The U.N. Under Secretary General for Humanitarian Affairs Kenzo Oshima has said that the humanitarian situation in Afghanistan was worsening quickly. なんだけど、However, he said the new U.N. sanctions had not further worsened the situation ... だって。「国連の追加制裁のあと、いっそう急速に状況が悪化している。しかし国連の追加制裁は、状況の悪化とは無関係です」それギャグ? アメリカを説得に行ったと思ったら、アメリカのファクトシートに「大島の報告によれば制裁に悪影響なし」って書かれてるのか。一方、フィンランドの Helsingin Sanomat がWho will help Afghanistan? という署名入りコラムを出してます。タリバンを一方的に悪く言うのはともかく、「countries will usually not interfere in the affairs of other countries for unselfish reasons. Instead, the one taking the action usually has an ulterior motive」とか「In the coming years or decades there is no hope that an extensive reform in the UN would be successful, and perhaps it never will. 」とか、皮肉まじりの冷徹さ。フィンランドも、ソ連とドイツのあいだに挟まれて苦労した歴史がありますし――。

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