透音響界

2003年01月28日(火) 本降りに・なって出てゆく・雨宿り

 ……ま、そゆこと思い出してたりね。

         ***

 例えばの話。
『空から光の梯子が下りてきて、子供が登っているうちにその梯子が砕けてしまう』って縛りを使って、話を書いたとして。
 それは、書く人によって、相当違うものになるだろう。
 ま、一応、この設定だと現代ものにはなりにくいのは確かだけど、ファンタジーにするか、夢落ちにするか、ホラーにするか、SFにするか、それは書く人それぞれになるだろう。
 
 てか、これは、己のとこの、『塚森奇談』の春の話の、プロットの前半に相当すると思うのだけど。

 さて。
 ここで、例えば、己が、少なくとも上のプロットについては共通する話を、サイトを巡るうちに見つけたとしましょう。
 書いたのは己のほーが確実に前であるとしましょう。
 しかし、出来は相手のほーが余程上等だったとします。
 さて、己はどうするか。

 ……落ち込むと思います、まずは。
 もーね、がっくし。メッセに飛び込んでだれかれ構わず捕まえて泣きますね。
『もー己は書きたくねー』くらい、日記にまで書いちゃいます<おい。
『考えたのは己が先なんじゃー』とも泣くかもしれない。

 んでも、多分、そのサイトはブックマークに入れますね。
 ついでに紹介しちゃいますね。
 んでもって、「くおー負けるかー」とか、日記で咆哮しながら話書きますね。
 #すげー傍迷惑(^^;;

 でもね正直ね。
 んじゃ、その人が「己のサイトに来て話をぱくったー」と思うかどうか。
 
 ……滅多思わねえ。

 てかうちですよ?一日に40人以上人が来られたら「うわ何、己悪いことしたかなっ」とか思うサイトですよ?
 その人が見つけるほうが不思議です(……堂々と言うことかよ)。

 まあ、そのサイトからうちにリンクとかしてあって、そんでその話があるんだったら、あ、うちの読んで発想したなと思うけど。

 ど。

 己より上手いなら、文句とか言えないだろうっ!


 実際に。
 己とかが話を書き出した、そのきっかけって。
 話を読んで「え、己だったらここ、こうするのにな」っての、多いんです。
 そういう場合、書いた話は、やっぱりどこかまでは似てくる。
 でも、どこかから先は、絶対に似ない。

 そして多分、己の話から思いついて書いた話なら、どこかからは全く違う話にならなきゃ嘘だ。
 ああ、こうは己は書けない、って思わなきゃ嘘だ。

 そりゃ、作中の台詞が語尾だけ抜かして一緒だったり、最後までストーリーが同じだったりしたら、それは、「ぱくりだーー」と言うと思います。
 ただ、プロットの、それも前半分だけ取られたってんなら。

 ……そりゃー、ぱくりでも何でもないです。
 悔しいけど。そりゃあ悔しいけど。

 ぱくりとは、思わない。

         ***

 や、昨日から、何でまたぱくり話?って言われそうなんですけどね。
 ちょっとそういう話題が、近くで起こってまして。

 確かに己も、上のような状態になったら言うかもです、日記とかで。
「うわあんぷろっとぱくられたー」とか。

 でもね。
 もし仮にそのサイトを見ている人が、うちに来て、
「これじゃないの?でも、これ、全然違う話になってるよ」っていうなら。
 己は、納得するし、そうですね、と、頷くと思う。

 少なくとも、「え、その作品じゃないですよ」とか嘘をついたり。
 「どの作品だか教えたげません」とか誤魔化したり。
 ましてや「どっちが上手いかは貴方の仰るとおりです(笑)」みたいな、余裕一杯な態度は取りませんね。
 #てか取れませんねっ(号泣)<想像で泣くなよ……


 そんでもってお題。
 本降りに・なって出てゆく・雨宿り。

 このサイトに、己が書いていないことは、一杯あります。
 書かないことで、上手く嘘をついていることだって、あると思う。
 でも、故意に嘘をつきたいとは、やっぱ思わないし。
 嘘になりそうだったら、最初から日記を休むし<こら

 そっちのほうが、楽なんですよ。
 嘘で糊塗するほうが、よほどしんどい。
 誤魔化すほうが、後々大変だし。

 それならそれで「ごめん、言い過ぎでした、すみません」の一言書いたほうが楽じゃないですか。
 
 それを下手に糊塗しようとするから。
 自分が負けるもんか、で、いらんとこまで庇うから。

 本降りに・なって出てゆく・雨宿り。

 
 さっさと、先に自分の正すところを正してしまえば。
 よほど小降りで、済むだろうに。

 さてさて。
 野次馬凍音は、この位置から眺めますか。



 < 過去  INDEX  未来 >


海 凍音 [HOMEPAGE]

My追加