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読書感想文の書き方を指南する人はたくさんいる。が、そういう人の多くは、自分では読書感想文を書かない。私も、長らくその一人だった。
ただ、私は「読書感想文なんて簡単だ」とはいってこなかった。「実際に自分で書こうとしたら、つらくて、苦しい。その事実から目を背けて、ただ子どもを怒鳴りつけるような大人になってはいけない」と語ってきた。2000年前後の夏、私は生徒達とともに何枚も読書感想文を書いた。なんて厳しい課題なのだろう、と思った。だが、いつしか、記憶は風化していた。
2009年夏、私は久方ぶりに読書感想文に再挑戦した。そして、力尽きた。2009年の課題図書18冊分、全て書きたかったが、3分の1の6冊で限界を迎えた。どれも大した内容の作文ではない。思ったことをつらつらと書いていっただけだ。半分くらいは課題図書の粗筋の引き写しである。にもかかわらず、ひとつの作文を書き上げるのに、数時間を要した。構想を練るのに1週間ほどかかった例もある。
それから1年、再び挑戦の夏がやってきた。
結局、書けなかった……。
私は著作権を主張しないので、コピー、転載、改変、すべて自由です。商用利用の場合も、連絡は不要です。私は利益の分配を求めません。
学生の方が私の作文をそのまま自分の作文と偽って学校に提出することについても、少なくとも著作権の見地からは、何も申しません。ただ、読書感想文は自分探し作文の一種であり、個々人の体験や思いを書くものです。私の書いた作文は、私の人生を反映しています。私の文章を土台として、文中のエピソードをひとつひとつ自分の体験で上書きするという手順をサボれば、あなたの文章でないことは誰の目にも明らかです。作文を受け取った先生があなたのことを全く知らない場合を例外として、必ず不正はバレると考えてください。
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