Webサイトデザインアドバイス

Advice

徳保隆夫の発言集18

私は方々のサイト批評掲示板でいろいろ書き飛ばしています。その一部を収録。新旧いろいろ入り混じっています。場所もいろいろ。

Restoration 〜維新〜

[2002.06.02]

コンテンツの数は問題じゃない

コンテンツは少なくてもよいのではないかと思います。私はサイト批評サイトのリンク集を運営していますが、他にいくつかコンテンツがあるのですが人気はリンク集に集中(総アクセスの約7割)しています。何かひとつ売りがあればよいのではないでしょうか。

トップページは重くない

トップの重さが心配なようですが、AirH"32kという貧弱な環境の私でも問題なく閲覧できました。むしろ日記の方が問題でした。というのは、日記の背景画像が黒、背景色が白、文字色が白なので、背景画像が読み込まれるまで文字が全然表示されないわけです。こういうのが一番イライラさせられます。画像はいいから、まず文字さえ読めれば落ち着くものです。したがって、黒い背景画像を利用されるならば背景色も黒に指定しておかなければなりません。そうすれば最初から白い文字を読むことができます。

勉強せずに向上はありえない

ソースが無茶苦茶……これはおっしゃる通りですね。こういうことは「できないよー」と愚痴っていても何も解決できません。勉強することです。ただし、HTMLについてはいい加減なことを教えるサイトが多いので、ちゃんとした解説をしているサイト「はじめてのWebドキュメントづくり」「ストリクトなHTMLの基礎講座」をご紹介しておきます。ちなみに、書籍では「ひとりでつくれるホームページHTML入門」がおすすめです。大きな書店なら置いてあるでしょう。

アクセスアップが必要ならば

人がこないとおっしゃいますが、ふつうの個人サイトは「自分が遊びに行って掲示板に書き込みをするサイトの数×2」程度のアクセス数になります。これはつまり、通常の友人関係と同様とお考えになればよいでしょう。アクセス数をもらうばっかりなんて、都合のいいことを考えていてはいけません。

個人テキストサイトのアクセス数については、私がかつて調べたデータがひとつありますので、よろしかったらご覧ください。人がくるサイトなんてほんの一握りしかないということをつくづく実感されることと思います。

さて、サイトを運営していく自信がほしいということですが、ふつうはサイト運営に自信など必要ありません。ただ作っているだけで楽しくてサイトを運営するからです。だから閉鎖の理由として最も多いのが「飽きた」であり、「忙しくなった」なのです。最近はサイトを作るのはアクセス数を稼ぐ楽しさを得るための「手段」という方も増えてきて、それで自信がどうとかいう話になるのでしょう。

偕さんは「誰も読む人がいなくてもいいんだ」なんて考えられないわけですよね? つまり、紙製のノートに鉛筆で日記を書くようにサイトを運営していくことには耐えられないわけですよね? とすると、コンテンツ不足、トップが重い、ソースが無茶苦茶は後回しにして、人を呼び込むことに注力されるとよいでしょう。

じゃあどうしたらよいのか。正直いって、現在の日記を見ますと、あまり多勢が楽しんで読むような仕上がりではありません。ネット上の友達(サイトを行き来しあう仲の人)を増やすという方向性でやっていきましょう。広告で人を呼ぶのは下策です。バナー交換 POP UPに申込めば確実に2000ヒットを得られます(おそらく即効性のアクセスアップツールとしては最強だろうと思います)が、さてその後どうなるか。一度やってみればおわかりになるはずです。

SWORD'S HP!?

[2002.06.02]

フレーム利用とリニューアル

お久しぶりです。papiyon.comの「役立つオールドHTML講座」が復活していて嬉しい限りです。いくらなんでも消してしまうことはないのに、と残念に思っていたものですから。

さて、リニューアルされた本体サイトですが、じつにカッコいいですね。旧来の方法でスパッとリニューアルするにはやはりフレームが便利です。全ページのHTMLを書き直すのはたいへんですから、なるべく少ない数のページを更新するだけでサイトの雰囲気を変えようという発想ですよね。

ただしそのためには、ナビゲーション部分と、コンテンツ部分でページを分けてしまうこと、コンテンツのページはなるべく単純でどんなデザインのサイトにもなじむようなデザインにしておくことが重要です。リニューアル時に更新するのはもちろんナビゲーション部分のみ。コンテンツはフレームを適当に切って、所定の場所におさめればいいということになるのですが……。

少し残念なのが、背景画像/背景色の不統一でしょうか。フレームでガッチリ枠がはめられているので、コンテンツの背景画像/背景色の不統一はそれほど気にならないとはいうものの……。

外部CSS導入のすすめ

ところでCSSの記述が各ページになされていますが、外部CSSファイルにされたほうがずっと更新が楽になります。また、背景の指定も外部CSSファイルで行うようにしておけば、背景の不統一も完璧に防ぐことができますよ。

無料!お得!

[2002.06.02]

現状認識

行き詰まるも何も、これは正直いって選択した分野が鬼門だったといえそうです。この道では既に大手サイトがいくつもあります。

数字を知る

厳しい意見になりますが、ふつうにやっていては勝ち目がありません。ただ、人の行動というのは面白いもので、決してNo.1のサイトだけに人が集中することはありません。一つのデータを示しますと、アクセス数上位10%のサイトが総アクセス数の90%を占めるのですが、下位50%のサイトも総アクセス数の3%を握っているのです。「たったそれだけ」ではありますが、この3%という数字、とにかく0%とは天地の開きがあります。

とはいうもののサイトの開設が2000年で現在18000ヒットほどですから、日記・テキスト系のサイトへ方向転換した方がよいかもしれません。アナログ系無料情報をテーマにしていけば、結構書けそうな気がするのですが……。

結論

私のサイトはサイト批評サイトのリンク集です。これは他に誰もやっていない分野だったため、半年で7万ページビューを越えました。必要としている人がいるのに、「まだWEBに公開されていない」情報を提供することが、情報提供型サイトの成功の秘訣です。逆にいって、既に定番サイトがある状況で真正面から対抗するようなサイトを作っても勝ち目はなく、すべて徒労に終るでしょう。

さて、私はリンク集の著作権を放棄していますから、BIRDYさんのサイトでも公開できます。もしよかったら、リンク集をコピーして、適当に見た目を整えてご利用ください。

非効率な装飾を排除する

アニメーションは全部止めた方がよいのではないかと思います。文字も画像もです。

BlueLaboratory

[2002.06.02]

地道な修正で洗練させよう

現状、デザインは「かなりいい」と思います。テーマカラーを絞ったのが奏効して、デザイン的な統一感は十分にありますし、フレームによるナビゲーションは安定していて、これといった不都合を感じません。

地道に修正していくとすれば、以下のような部分でしょうか。

1.文章の配置が「中寄せ(表紙など)」「左寄せ(リンク集など)」「左寄せのテキストボックスを中寄せ(お知らせなど)」の3種類あるので、これをどれかひとつ(なるべく3番目の方法)に統一する。
2.メニューフレームに表紙へのリンクを追加する
3.表紙にフレーム復活のリンクを追加する(検索エンジン対策)
4.文字色を濃茶系にする。(少し読みやすくなるはず)
5.可能なら掲示板の数を減らす

全面改装ならいろいろいいアイデアも出るかもしれませんが、とりあえず無難にまとまったデザインであり、私は現状維持でも問題はないだろうと思いました。なお、counterさんのサイトの表紙が重いとすれば、世の中ほとんどのサイトは重いということになりますし、文字もほとんどのページで問題なく読めるので、背景画像を消す(または変える)ほどのことではないと感じました。

フレーム復活のリンクとは

例えばMTGというキーワードで検索エンジンを調査した場合、表紙が出てくればいいわけですが、しばしば右フレーム内の表紙左フレームの目次などが検索されてしまいます。フレーム内のページが直接呼び出されると、見た目に寂しいばかりでなく、操作性もかなり低下しています。

これでは困るので、フレームを復活させたいですね。そこで、「フレームを定義しているindex.htmlを呼び出すリンク」を用意されるとよいでしょう。

赤い彗星の個人的趣味の塊

URI:http://wind.prohosting.com/~dokudan/ [2002.06.02]

掲示板の賑わい

なかなか毎日書き込みがあるというのは難しいんですよ。もともとそういうことを望んでいない場合にはまず無理ですし、望んでいてもなかなか……というのが掲示板の難しいところです。ことによると今は賑わっている掲示板も今後は廃れていくかもしれませんが、ふつうはそうなるものなので慌てる必要はありません。「常連さんができる→常連さん以外が書き込みづらくなる→常連さんが書き込みに飽きてくる→掲示板が寂しくなる→寂しい掲示板は書き込みづらい→もっと寂しくなる」この連続コンボは結構強烈です。

背景画像と背景色はそろえましょう

サイトの構成、デザインはベーシックなもので、安定した印象です。ナビゲーションも標準的で、Webに慣れた方ならサイト内移動に困ることがないでしょう。ただし音楽の鳴らし方はなかなか独創的だと思いました。新しくウィンドウを開くものの、「サイトを閲覧中、途切れないように音楽をならし続ける」「音楽のオン/オフを閲覧者が決められる」「曲を複数用意できる」という贅沢な要求3点を満たしたスマートなやり方で、私にも大いに参考になりました。

デザインについて改善すべきと思われるのは、思想のページの背景色くらいでしょうか。背景画像の黒に合わせて文字色が白に設定されているわけですが、私のようなダイヤルアップ回線利用の閲覧者はしばしば「画像オフ」で閲覧しています。また画像の読み込みに失敗することもしばしばです。したがって、画像が読み込まれない場合にも文字が読めるように配慮しなければなりません。そこで、背景画像の黒に合わせ、背景色も黒にしましょう。

テキストの充実における留意点

ところで赤い彗星さんのサイトは日記更新型のテキストサイトですから、正直、日記以外の更新はなくても構わないと思います。サイトの印象はほとんどそこで決まってしまいますから。あのフォントいじり系のよくあるタイプのテキストサイトだなあという印象です。せっかくガンダムという持ちネタがあるのに、日記で十分に活かされていないのは残念に感じます。とはいうものの15歳でfirstが好きというのですから、まだネタとして熟成されていないのかもしれませんね。たしかに表面的な通り一遍の知識で日記にガンダムネタを入れていくと、すぐに行き詰まるかもしれません。とはいうものの、現状では「結局、他でも読めそうな文章を公開しているサイト」という印象をぬぐえないのが事実です。だんだんに個性を出していってください。

最後にもうひとつだけ、忠告を。ネタがないとき、馬鹿正直にネタがないといって騒ぐのはやめましょう。それなら更新しなくてもいいじゃないか、というのが閲覧者の正直な気持です。作者にとっては大切なサイトでも、閲覧者にとってはたくさんあるサイトのひとつに過ぎません。つらくても、受け入れなければならない現実です。