趣味Web 小説 2003-01-04

川崎大師の喧騒

ふだんの川崎大師は駅からすぐ近くにあり、境内も狭く、正月3日間の人出が全国第3位の寺社だからそぞかし……と期待していくと見事に裏切られる。7分の1の人出しかないディズニーランドと比較して、あまりにも……と思わされる。(ちなみに第2位の成田山新勝寺は参道もひどく長く、階段も長く、大本堂の奥に広がる境内は広く、空港が作れるほどの田舎にあるだけに立派なものだ。第1位の明治神宮は、ふだんに訪問すれば静寂な森に敬虔なものを感じずにはいられないが、正月はあまりの人出のためにむしろその意外な狭さが強調されて風情がない)

さて、正月の川崎大師である。本日は土曜日、昨日が寒い雪の日だったこともあり、三箇日並みの人出。しかし驚いたのはそのにぎやかさではなく、境内までが遠いことだった。

いつもの近道は通れなくなっている。順路こちら、と案内表示の掲示されたロープに従って進むと、すぐそこに見えている川崎大師にいつまでもたどり着かないのである。なるほど、商店街はこうして儲けるのか、と思い知らされた。

散々遠回りさせられてようやくたどり着いた境内は人でいっぱいで、門やお堂には警官が何人も群がり、よじ登り、拡声器まで使って声を張り上げ、人でぎっしりになった渋滞の状況をどうにかしようと闘っていた。お疲れ様。

帰途に寄った蕎麦屋はなかなかよかった。

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