趣味Web 小説 2003-03-03

対論:斬鉄剣 2

斬鉄剣への反応も遅れました。

真っ先に反応した理由は簡単、ナミさんが件の更新の当日に当サイトに足跡を残されていたからです。アクセス解析は、公開するならちゃんと公開してしまってほしい。当サイトには毎日相当のアクセスがあるので、本来なら個々の閲覧者の動向はわからないんです。ところがナミさんの動きだけはわかるのです。たいへん気持ち悪い。ナミさんの更新を変に勘繰ってしまうのは私の弱さですが、心当たりでもあるんですか? とは白々しい。心当たりがあるのはナミさんでしょう。

相手が特定されていれば、本当に検証とかぬかしているのかどうか、合法的に理屈こねるフリしているのかどうか、罵倒してるのかどうか、私なりに調べて、なるほどその通りなら納得するし、そうでなければ反論もできます。けれども、相手が伏せられているのではどうしようもない。ずるいと思うわけです。

これは私の怨嗟の声です。私を名指しであれば徹底的に反論できるのだが……という。

ところで、私はマスコミの役割を担っているだけで、当事者間の問題の解決には役立っていないというのはまさにその通りです。読んでいらっしゃらないのでご存知ないかと思いますが、じつはもともとの事件そのものは、2月2日に当事者間で解決しています。私のサイトがスタートしたのも2月2日です。たろたま騒動は、事件が解決してから大きく育ったという経緯があります。

ナミさんは当事者主義というか、当人たちが納得したならまあいいじゃないかというお考えのようなので、私が何をやろうとして頑張っていたのかも、ご理解いただけないのだろうと思います。

まずは彼があれだけの量のテキスト書かなければ、例のスレが一気に15も16も進むコトは絶対になかったでしょうね。自分が率先して騒ぎをどんどん大きくしてるのにも関わらず「終戦工作」ってのがオレにはしっくり来ません。終戦工作もクソも黙ってれば勝手に集束してたと思うんですけど。

黙ってれば勝手に終息してた……それはそうでしょう。当事者同士が納得してしまったのですから。しかしナミさんの読んでいない考察の中で、私ははっきり書いています。「世の中には、当事者の意向より優先されるものがある」ということを。今回の件についていえば、ゆきさんの呑んだ手打ちの条件はあまりに不当だと大勢が感じました。そして、プリシラ許すまじ、間宮許すまじ、これですんだと思ったら大間違いだ! というわけでたいへんな騒動になったのです。

私はもちろん、騒動の旗振り役のひとりでした。きっかけこそ「贖罪と赦しについて考える」ことでしたが、資料を整理し一通り読んで考察1を書いた頃にはもう、実質的な目的は大きくずれ始めていました。

ではなぜ、「終戦工作」なのか。ちゃんと世間様に通用する落とし前をつけろ、ということを私は書いてきたわけですが、みなが早々に非を認め騒動の渦中を離れていく中、プリシラさんと間宮さんだけはむしろ騒動を煽るような愚行を繰り返すことになります。肝心なポイントを外した謝罪では意味がないのに、どうしても気付こうとしないのです。間宮さんの「震えてませんから」発表にいたり、私はようやく騒動の構図をはっきりと認識していくことになります。

プリシラさんも間宮さんも「確信犯」でした。そして「確信犯」の価値観を揺るがす言葉を、騒動に関わる誰もが持ちえないことが明白になったとき、騒動は膠着状態に陥ったのです。

終戦工作は騒動に疲れた私の逃避行動ですが、しかし間宮さんの説得による騒動解消という正面突破を狙った作戦でもあります。私は、間宮さんたちを(みなが納得できる)反省へと導くことは不可能と判断しました。これ以上の騒動の継続は不毛だと悟ったのです。既に一定の効果はあったわけで、このあたりが潮時だと思いました。とはいえ怒れるウォッチャーを説得するのは無謀な試みです。私は、冷静な間宮さんの現実的な判断に賭けようとしました。

間宮さんは私の考察に少しも心を動かされなかったようでしたから、私は当初から考察のロジックは捨ててかかりました。形式的謝罪の必要性を説くことに専心したのです。結局、私の終戦工作は無駄に終わり、間宮さんは私の提案を蹴って独自路線を貫く「本音」を発表されました。しかしこの「本音」は微妙な線を突いており、騒動はここにはっきりと終息の兆候を見せたのでした。

事件が終わってから立ち上がった騒動の「当事者」は誰か。一方はプリシラさん、間宮さんたちです。ではもう一方は? それはウォッチャー(世間様)です。

どんなに完璧な内容でも、結局マスコミである以上は書いた内容が一般に広がっていく作用を示してしまう。それは戦火が拡大するのを助長する効果はあっても決して終戦に向かうコトはないでしょう。だからオレには「終戦工作」だの「この事件をおさめようとする」だのが滑稽に見えてしょうがないのですよ。関係ないヤツが「まあまあ、ここはひとつほにゃららうんぬん」言ったって、当事者から見りゃ「関係ねぇだろ、すっこんでろ」つうことになるワケで。確かにテキストそのものの質は高いと思うし、それに関して何も言うコトはないのですが、問題はもっと根本的なところにあるのだというコトがわかっているのかわかっていないのか、それは闇の中なんですけどね。

これは騒動の構図を読み誤った意見です。私は事件については第3者でしたが、騒動では当事者の一端に属していました。

ところで、私は騒動に関連して、何度も斬鉄剣を引き合いに出しました。思いっきり世間様の意見を吹っ飛ばしては叩かれる、個人主義のひとつの典型だからです。

私が数多く転載した言及サイトのログを見てください。スレだけ追いかけていれば、一部の性格悪い集団が水に落ちた犬を嬉々として叩いているようにも見えます。しかしスレが伸びる影には、書き込んでいるヲチャに10倍、100倍する一般人のROMが存在しています。ナミさんにはそれが見えないから、平気で喧嘩両成敗などというのです。ナミさんがそう思うのはいい。けれども、それを何ら危険を感じずに口にするのはどういうわけか。あまりにも多数派の意見に鈍感なのですよ。

ナミさんは、ウォッチャーはどこまでいっても第3者という考え方を、ある程度まで修正された方がよいと思います。言及サイトを読めば、どれほど多くの方が、今回の事件・騒動を自分の問題として捉え、悩み、考え、憤慨したかよくわかります。

私の終戦工作が滑稽だというのは、ある意味まったくおっしゃるとおりだと思います。けれども、ナミさんの解釈はあまりにもあんまりです。基本的なところで、話があさっての方向へ向いているのです。(ことによると「ボクの終戦工作」が、いわゆるひとつの「終戦後」に公開されたことを知らないのかな?)

あと、小規模な趣味でやってるサイトを抜き打ちで批判的紹介するのって旧斬の「例のアレ」とどっか違うんですか? リンク食ったから、つう理由だったのならまだわかるんですけど、文中リンクされてなくても目に止まればあのテのテキストを書いたでしょう、と言うからには抜き打ち批判文中リンクを肯定してるっつうコトなんでしょうか。

質問への回答は「YES」です。

ただし、私は批判するに足ることをしている相手だから批判するのであって、批判しているおまえの方がバカ、という意見に説得力を感じれば批判を取り下げます。旧斬の「例のアレ」はナミさんの俺基準が絶対だったでしょう。私が感情優先の行動にいちいち理屈付けするのは、逆にいえば、「感情はどうあれ理屈の方が崩れれば涙を飲む」という立場を表明しているということでもあります。

やられる側にとっては同じようなものかもしれませんが、私にとってはそれなりに違うものという認識です。

やられた方は一時的なアクセスよりも、批判したサイトの規模が大きければ大きいほど、変な「レッテル」を貼られる危険性が高いというコトを忘れてはいないでしょうか? 閲覧者にフィルターをかぶせる効果を抜きにして実害なし、と言うのなら「批判したいから批判してるだけ、たいした実害ないんだから気にしないで」なんつうのは単なる辻斬りです。

私がこうだ、といえばみなそう思うと考えるのは大間違いです。私が批判してきた相手は数多にのぼりますが、私の見たところ、レッテルは概ね実態に沿って貼られていっているように思われます。私の批判が的外れならスルーされますし、ズバリであれば相応のレッテルが貼られます。まず、それが何か問題なのか、ということがいえます。次に、たとえ問題があるとしても、やはりしばらくすればアクセス数は元に戻ります。結局、実害はないわけです。

掲示板に突撃、といった話は、もう相当にひどいことをしていない限りはありえないといっていいでしょう。そうでないのに突撃が起きたときは、突撃した人間は手厳しく批判されます。

閲覧者は、ナミさんが考えていらっしゃるようなバカではありません。批判記事にそうそう簡単に騙されることなく、リンク先を読んで自分なりの判断を下します。リンク先も読まないような人がいるのは事実ですが、しかし彼らはリンク先を訪問しないわけですから、実際問題として無害だといえましょう。

私が批判の対象を明らかにするのは、読者を騙さないため、私自身の言説の信頼性を読者に判断していただくためでもあります。私は少なくとも、ナミさんのよくやるような相手を伏せた批判よりは、よほどマシだと思っています。

常に隕石が落ちるかもしれない恐怖にさらされてるようなモンです。その辺は是非再検討して頂きたいモノですね。

それの何がいけないのか? 弱小サイトだから何を書いたって平気だと思って、ひどいことを書いているのを放置するのがよいことなのでしょうか? というのが私の発想ですが、あまりそういう危ないことをいっていると世間様の風当たりが強いので、今後は自重して適当に相手を選ぶことにします。ということは数日前に備忘録で書いた通りです。

あと、おっしゃる通りウチの解析にはパスワードもなんもないので見ようと思えば見れますよ。でもね、他人の解析なんぞをサイト上でデカデカと紹介するのってかなり、つうよりものすごく悪趣味、つうか普通はやらねぇと思う。正直ちっとばかし狂ってんじゃねぇのと思った。

わかりやすく、私の希望を書きましょうか。パスワードなしなら公開してください。たとえば麻草さんのように。そしてもし非公開のつもりなら、ちゃんとパスワードつきのサービスを利用してください。

もう一点。斬鉄剣のアクセス解析の結果表示画面にパスワードがかかっていないというのは、単なる事実です。私はその画面の URI を示したわけでもなし、デカデカと紹介というのは誤解を招く表現だと思いました。

ちなみにアナタと「論戦」する気は全くありません。

この点だけは確実に、お互いの利害が一致しているといえましょう。私もナミさんと「論戦」するのはお断りです。

Information

注意書き