このところ鯨統一郎の小説を読んでいる。そこでふと思い立って、いろんな人の感想を読もうと思った。検索してみると、はてなダイアリー 鯨統一郎が上位に登場。相互リンクしまくりのはてなダイアリーというシステムは、やはりSEOに強いらしい。
はてなダイアリーのキーワードは単に検索窓から検索できればそれでよい、という意見もあるのだけれども、キーワード解説の文書を上位に表示させようというSEOの見地からすれば、あまり望ましくない発想だ。オンライン事典の類は、たしかに無数にある。けれども、鯨統一郎のように定番ファンサイトのない作家の場合、キーワード解説が小さなポータルとしてうまく機能しているという現実があるわけで、これがGoogle検索である程度上位に表示されている現状は、なかなかよろしいのではないか、などと思ったのだった。
とはいうものの、やはり少なからぬ作家についてYahooディレクトリに入るようなファンサイト(または公式サイト)がすでに存在する。しかもそれらのサイトはたいてい、Yahooの威光でGoogle検索でも第1位に登場する。はてなダイアリーのキーワード解説のような不完全なポータルが、はてなの利用者増大にしたがってGoogle検索の第1位を占拠するような事態になっていくとすれば、やはりそれは問題があるということになるだろうか。もっとも、そうなる頃にはキーワードが増殖しすぎて日記本文にリンクを仕込むという現行のシステムは破綻するのではないかとも思われるので、憂慮するような事態が出来する前によい方向へと発展的に解消することになるのかもしれない。
ところで、鯨統一郎の新作「タイムスリップ明治維新」に関連する情報を集めている際に、タイムスリップに備えて~東京の地形を3D化してみる。という記事を発見。読書4行日記内のコンテンツなのだけれども、これはすばらしい労作。ほかの記事も読んでみようと思って本・読書に関する雑文を探索してみたところ、いずれもhirax.netと本が好きな方にはたまらない傑作揃い。一読をお勧めしたい。