趣味Web 小説 2004-02-09

就職が決まったときのこと

そういえば、なんで就職が決まったときって、それほど感慨がなかったんだろう。大学なんていう、卒業して会社に入ってしまえばもはやどうでもよくなってしまうあれの合格のときには嬉しかったものだけど。

たぶんあれだな、自分だけいいことがあっても、あまり感動しないんだな。みんなが喜んでくれると、嬉しいんだな。就職なんてのは、まあ、自分の人生は自分で決めなよ、ということで、みーんな本人任せ。どこから採用通知が来ても、「ふーん、で、そこへ行くの?」「悩んでる」「じゃあ、よく考えて決めようね」それっきりだもんな。でも、人生でたぶん一番長い時間を過ごすのは会社なんだから、本当はここで一番その、力を使わなきゃおかしいんじゃないのかな。でも、就職が決まって泣いたとか、聞かないんだよなあ。工学部では。教育学部では、よくある話らしいけど。

こんなにさっぱりしていていいのかな、と思って、就職が決まったときには自分で「嬉しい」といって回っていたけれど、なんだかバカみたいだ。そんなの誰も期待していないのだし、自分でもあほらしいと思っていたんだから。けれども、だからといって「就職? さあね」とかいうのは(少なくとも私が真似すると)もっとバカっぽくて、だから私は安っぽくても「嬉しいビーム」を振りまくしか能がなかったんだな。あれは一体なんだったんだ。

なんだかんだいいつつ、今の職場はいいところですよ。備忘録を掲示板に連載していた頃(新入社員だった頃)からずっと書いていることですけれども。

Information

注意書き