長年、折り紙を趣味にしている者として、ちょっと嬉しい記事。私は日本折紙学会に参加していて日本折紙協会(学会とは主要な作家の顔ぶれがけっこう違うんです)とは縁薄いのですが、日本折紙博物館にはいつか行ってみようと思いました。噂に聞くばかりで、まだ行ったことがないんですよね。というか、そもそも日本海を見たことがない。
おまけ情報、みたいな。どちらかというと、学会はマニア向けで協会は一般向けです。学会の雑誌「折紙探偵団」は隔月刊、協会の雑誌「おりがみ」は月刊というあたり、会の裾野の広さを表しているのかも。ただ、大規模なコンベンションなどを積極的に開催しているのは学会の方だと思いますし、コンベンションで販売される折り図集は200ページ超の堂々たる傑作集で、最近の話題作を押えるには欠かせません。TV チャンピオンで活躍されているのも学会系の方です(と断定すると誤解を招きかねないか……)。
親子で楽しむといった方向性で興味を持たれている方は、協会を起点に情報を集められることをお勧めします。そうではなくて、近代折紙の進化の最先端みたいな世界に興味のある方、昆虫などの複雑形状に取り組んだコンプレックス(複雑な)作品などに目を奪われた方などには、学会を起点にいろいろ見て回るのが面白いでしょう。
ところで、学会系の方が楽しめる出版物は国内にはほとんどありません。学会系の拠点おりがみはうすは希望の星なので、細く長く頑張ってほしいです。(オリジナル商品を参照のこと)