趣味Web 小説 2005-05-22

パソコンが苦手な人を見下すと怒られるらしいです

私の経験上では、むしろ人のいい方々ばかり。

けれども「PC 技術者」でない私は、仕事に使う範囲内でのパソコン操作について、いつまで経っても「人並み」に達しない人をバカにしてます。知らなくても済むけれど、知っていれば仕事がはかどる Tips を教えて「すごーい!」と賞賛されるのは嬉しいけれど、当たり前の操作を教えて「すごーい!」といわれるとむかっ腹が立つ。とはいえ自分もあらゆる面で「人並み」をクリアしているとはとてもいえないわけで、「困ったときはお互い様」だと思ってにこやかにしているつもり。

こういったことというのは、どんな仕事でもあると思いますね。何年も社会人をやっているのに電話の受け方が全然ダメな人を、電話番のエキスパートが見下さずにいられるものかな? というか、「見下す」というと何だか悪いことのようだけれど、ダメなものはダメなのであって、電話の受け方のなっていない人は、少なくともその一点においてはダメなんだ、という認識が必要なのではないか。

人間全体としての評価となると、現代の人権意識においてはいろいろ面倒な制約が多いので話を省略しますが、個別の事象において、人間の評価に格差が生じるのは道理でしょう。パソコン操作の得意な人は不得意な人に対して、少なくともパソコンの操作に関して精神的に優位に立つのは当たり前。それを怒るのはおかしい。パソコンが使えなければ仕事にならないなら、使えなければダメなわけで、そのダメな状態で給料もらってる人間が蔑まれるのは当然。

では何故、前述のような質問が出てくるのか? それは、「パソコンは使いにくい道具。得意な方が普通じゃない」と考える人が多いから。PCできるのってそんなに「偉い」のですか?なんて逆ギレ発言を誰も咎めないのは、奇異に感じます。できる人はできない人より「偉い」に決まってる。……という考え方が、なぜか通用しないのですね。例によって、「正義は多数派にあり」という話。

補記

こういった質問なら、質問者の感覚の方がヘンだといわれることが多いのではないか。

この質問では、逆に質問者に賛同する人が多いのでは? 日本人は金儲けの才能を「つまらないこと」と評価しがち。今、「パソコンができる」というのも、同じような扱いなんだ、ってことなんですね。

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