趣味Web 小説 2006-05-15

ネタがベタになる時代

いつぞやの偽ヤフーニュースはパクられた側が激怒したので作者が逮捕された。

今回の偽ブログ、こんな冗談が新聞記事になるの? といぶかしむ人が多いようだけれど、そろそろ危ないよ、ということだろうと思う。Winny の使用中止を訴えた官房長官談話に苦笑した人は多かったけれども、実際、仕事用のパソコンに Winny を入れ、ついつい怪しげなファイルをクリックしてしまう人がたくさんいたわけで、教育の不可能性を感じたのだと思う。

リテラシーの向上には期待できないので単純に使用を禁止する、という方法論は珍しいものではない。工場の安全設計なんて、全てそんな感じだといってもいい。

id:ssmith さんが犯罪的な何かをやっているかといえば、そんなことはない。面白おかしい素晴らしいサイトだと思う。けれども、やっぱり怒る人はいるのだろうし、「騙された!」という人は、この先、増えることはあっても減ることはない。こうして観測気球が何度か上げられる間に、次第に偽サイトや偽ブログの類を厳しく取り締まる方向へ進むのではないか。

堀江貴文さんは今、パソコンに触ることもほとんどないそうなので、偽ブログに怒ることはないだろう。あと、性格的にもね。けれども、例えば糸山英太郎さんだったらどうかな。あるいは、森田大明神の名を騙るブログが作られたとき、森田実さんは果たして笑ってこれを許すだろうか?

将来、テレビのバラエティ番組のように、ネタ専用ブログサービスのようなものが作られたりする可能性も。ここで書いている分には、ジョークをマジに受け取られることはありませんよ、みたいな。

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