ハンダづけが上手じゃなきゃいかんなら、そういう試験をすればいいと思うんだよね。ちゃんと中学・高校の科目に「技術・家庭科」があって、工学部志望なら工具の使い方や初級の金属・木材加工はきちんと学んでいるはず。入試で到達度をチェックすればいいだろう。
大学入試で実技をみるのは、美大のスケッチ、音楽大のピアノなど、先例は多々ある。
ただ工学部の場合、企業だって、(たいてい)実技系の入社試験はしていないし、実際、入社後に半田ごてを一度も持たない人も多い。大学も企業も実技に長けた人材を求めていないということなんじゃないかな。
ていうか、リンク先の話の枕になっているエピソードだけど、大卒よりパートのおばちゃんの方が役に立つ仕事は、素直にパートさんに任せておけばいいわけでね。給料の高い人間が給料の安い人間の仕事をできない、なんてのはそう珍しいことでもないと思うんだけど。いったい何が気になるのか。
現場を知らない人間の設計に苦しめられる話、てのはもう耳タコなんだけど、だったらあんたが設計しろ、というと、不具合の改善しかしてくれない。抜本的に発想を変えた新設計とか、絶対に(と書くといいすぎかもしれないが)やってくれないからね。ようは役割分担なんだよ。
そりゃ何でもわかってる完璧超人がいれば最強なんだろうが、現場を知らないなりにコストを半減できる新設計をする大卒がいて、「ココとココ、こんな設計じゃ実際には作れないよ。こういう風にしなきゃ」とアドバイスする現場の人がいれば、結果は同じ。
ようするにさ、「大卒のくせにこんなこともわからんのか」というんじゃなくて、「大卒ってこういうことが苦手なんだよね。分業、分業」って粛々と設計の改善を進めていけばいい。