趣味Web 小説 2010-10-20

memo:雑記 #2886

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KDDIが発表した電子書籍端末が、Twitter方面で電子書籍方面の有識者たちから「禁則処理ができていない」「ゴシック体で本を読むのは嫌だ」といった批判を受けています。

そんなの大した問題じゃないだろうに……というのが私の素朴な感想。携帯電話でメールを読んだりする際には気にしないことを、電子書籍だからといってそんなに気にする必要があるのか。ケータイ小説というのも、意外と大作がたくさんある。ゴシック体だからダメだとか、禁則処理がないと嫌だとか、そのあたりは慣れれば気にならなくなるのでは? とも思う。

最近は本文が丸ゴシックみたいなフォントの製品マニュアルや書籍もありますよね。気になる人がいるのは事実なのだろうけど、それを致命的な欠点のようにいうのは妥当でないような。あくまで「私にとって」の話をしているなら「そうですか」なのだけれど。主語の大きな批判が少なからずあるのは気になります。

「biblio」の名称は、2009年に電子書籍対応携帯電話として登場した東芝製モデルで使われた。「biblio Leaf」は、後継モデルに位置付けられるが、メーカーはKDDI、本体開発は台湾のFoxconnとの共同開発となっている。Foxconnは、デジタル機器の生産を請け負ういわゆるEMS企業。Amazon.comの電子書籍端末「Kindle」や、家庭用ゲーム機などの生産などを受託している。

SP02の開発会社って、Kindleと一緒なんだ……。Kindleは電子ペーパーの画面を使った電子書籍端末として世界一売れている商品。日本国内では未発売ですが、電子書籍方面の有識者らがよくほめているもの。私は都電荒川線の車内でKindleの実物を1回だけ見かけました。使用者は旅行者風の白人男性でした。意外と画面が小さいな、薄くて、落としたら壊れそうな感じだな、といった印象を受けたことを覚えています。

KindleはPDFなどの他にテキストファイルにも対応しているそう。ならば、テキストを自力で整形表示する際、禁則処理への対応が課題になりますよね。

それでちょっとネット記事を検索してみたのですが、結局、禁則処理がどうなっているのか、私には明確な答えが見つかりませんでした。フォントの自由な選択が可能なのかどうかもわからない。行頭にコンマやピリオドがきている画面写真は見当たらなかったので、英文の禁則処理はできているということなのかな。

私は「Kindleだってこんななのに、他のいろいろな良いところに注目して褒めているのだから、そんなに批判するのはおかしいんじゃない?」とか書こうと思っていたのだけれど、材料が揃いませんでした。Kindleのダメなところを列挙している記事をどこかで見かけた気がするのだけれど、見つからないのだから記憶の捏造なんだろう。割とこういう、文章の組み立てを考えてから、ふと気になって調べてみたところで頓挫すること、あります。Twitterだと呟いてから調べる手順にしてるので、後で間違いを消すことがちょくちょくあります。

話を戻してまとめると、電子ペーパーを搭載した端末で、日本語対応で、Kindleみたいに通信機能があって、というだけでも、とりあえず歓迎していいんじゃないかと。そりゃ禁則処理はないよりあった方がいいだろうし、明朝体も選択できたら嬉しい。でも、批判が圧倒的という反応には違和感があります。

余談:

個人的に気になるのは、SP02の発売元がKDDIだということ。ひょっとすると、KDDIと通信回線の契約をしないと使えないのかな。もしそうだとすると、私には関係ない商品のような気がするな……。ちなみにKindleは携帯電話会社との契約なしで形態電話網を通じて電子書籍を購入・ダウンロードできるのが便利なのだそう。

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