そういえば森博嗣『笑わない数学者』の「逆トリック」って何だったんだろう? 唐突に思い立って、検索してみたら、すぐ正解に行き当たった。著者自身が登場して正解だといっているので、まあ正解なんだろうな。
10数年の疑問が解けてスッキリしたのかといえばそうでもなく、ただただ拍子抜けした感じ。森博嗣さんが面白いと思うことと私が面白いと思うことには相当の隔たりがあって、森さんが伝えたいと思っていることなんて、私の方は受け取る気すらさらさらないのに、私は私なりに森さんの小説を楽しく読んでいたんだな。こういうことって、けっこう多い。
じつのところ、大学卒業後は森さんの本をあまり熱心には読んでいなかった。小説の既刊が67冊で、あと13冊出るらしい。こういう予告は嬉しいな。エッセイとかは興味ないので、未刊を含めてあと40冊か。残りの人生の長さを考えると、十分すぎる量だな。それにしても、森さんの小説は今のところ全てどこかのネット書店で買えるのが凄い。あと何年くらい続くのかわからないけど。
あ、今気付いたけど、私は森博嗣さんの全小説の半分を既に読んでいるわけか。そうか。