キャンペーン中の新規インストール版(通常版)の価格は、バージョンアップ版の定価とほぼ同額です。パソコンの買い替え、ハードディスクのフォーマット、OS のバージョンアップや再インストールを検討されている方は、今なら通常版の購入をご検討ください。ソフトウェアを入れなおすとき、いちいち「旧版を再インストール→バージョンアップ版を再インストール」という手順を踏むストレスは、案外、バカになりません。
さて、HPB9 は「スタイリッシュエフェクト」「UTF-8 対応」「aDesigner 搭載」がバージョンアップの目玉で、カッコよくて国際対応でアクセシビリティに配慮した Web サイトを簡単に作成できる、という触れ込みになっています。この宣伝文句は嘘ではないけれど、過剰な期待は禁物。ふつうのユーザがふつうに使う範囲内では、旧版と大差ないと考えるべきです。
Flash Maker2 が安く手に入るのがこのセットの魅力ですが、考えてみれば HPB には動画を作成する機能が既に複数存在します。「ウェブ アニメータ」「ウェブビデオ スタジオ」「HotMedia クリエーター」……。とはいえ HPB に Flash Maker2 を代替する機能はなく、このセット商品には意味があります。しかし何故、IBM の開発チームは「Flash Maker2」を作ることができなかったのか。
この商品は値段が非常に手頃でお勧めなのですが、HPB の先行きには不安を感じます。また今年の晩秋には大量の新機能を手土産にバージョンアップしますが、セット商品の呪縛から逃れられないでしょう。