文章デザインという切口で、薄く広く一歩先の話題をまとめた初中級解説書です。
既にWebサイトを運営されており、総合的なスキルアップを目指したい初級者にお勧めします。入門レベルを脱して初級者になったばかりの方には内容が高度です。これまでいろいろ勉強されてきた方には、逆に物足りないでしょう。現在地をよく確認してから、ご購入ください。
前半の技術編は、閲覧者に情報を伝えるためには「ウェブの特性を把握し、HTML と CSS を正しく使い、定石を押えたデザインを用いる」ことが大切、という内容。ユーザビリティの4要素や SEO など盛りだくさんの内容。
後半の表現編は、1.言語・用語・表記・文体など 2.見出し・つかみ・リズムなど 3.著作権・引用・固有名詞の扱いなど 4.定型的なコンテンツの書き方 5.校正 といった内容。書くという行為にまつわる定石・ルールがどれほど多いか、よくわかります。狭義の「文章の書き方」の解説は、僅かしかありません。
オマケの応用編は、メルマガ発行について。
本書は「文章」周辺に存在する膨大なトピックを集成した解説書です。いわゆる文章読本をお求めの方には、他書をお勧めします。お仕事なら「ホームページで伝わる日本語」、趣味なら「ウケるブログ―Webで文章を“読ませる”ための100のコツ」がよいでしょう。