SNS の入門書です。高度な話題に深入りすることを避けつつ、豊富な図解を添えてそつなくまとめています。本書は教養としての SNS 解説に特化しており、「最近話題の SNS を私もやってみようかな?」という一般の SNS ユーザには向きません。この点、よく注意してください。
SNS について何かを語る際、本書の内容は「常識」として押えておかねばなりません。しかし SNS の一般利用者には無用の知識が大半です。ユーザ視点で重要なことは、操作方法などの解説と、コミュニティをトラブルなしで楽しく活用するコツです。本書はそこが弱いのです。
社内の情報共有に SNS を導入する予定があるなど、仕事で SNS について他人に説明しなければならない方にはお勧めの1冊です。仕事と無関係ならば、もう少しユーザ寄りの視点で書かれた後発書籍「ソーシャル・ネットワーキング・サービス 縁(えん)の手帖」を勧めます。