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クリスタルネックレス |
生まれて初めて買ったアクセサリー。見ての通り通販などにある「幸福のペンダント」みたいな感じで、よく人からそういわれるのだが、実際は東京にあるジャンク系の怪しい店で買った物。
水晶は汚れてるし、あまり流行らない長紐ではあるが、割と気に入っていて、冬によくつけている(チョッキの上、ジャンパーの中という配置がベストだと思っている)。
お守りだという意識はあまりないが、比較的きちんとした席の時や、なにかイベントがあるときはつけていくようにしている。別にだからといって何かいいことがあるとかそういうことはないが、思いこみのせいか比較的落ち着けるようだ。
大学に入ってからのつきあいなので愛着も沸いており、安物にも関わらず10万円貰っても手放す気はない。これも魔力のせいなのかどうか。まあ、何の因縁もないとは思うけどね。
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ハシッシュチョーカー |
ドイツの放出軍服からインドの香、ゲバラのタペストリーや目玉を精巧に模した指輪(ン万円也!)など怪しげな物を売ってる店で買った品。某大手デパートの一テナントなのだが、そこだけ空気の密度が異なるおぞましい店だ。客層は僕の行く店にしては珍しく、アソビ人系の高校生が多い。
薄暗い店内や香の匂いや民族音楽という異様な空間に圧倒されて、訳も分からず買ったチョーカーがこれ。
ただ買ったはいいが、これが何を模した物かとんと分からない。まあ葉っぱではあるのは解るが、何の葉っぱだろう? アダムが禁断のリンゴを食べて後、前を隠した葉っぱだろうか。さっぱりわからないが解らなくてもつけることは出来るから、解らないなりにつけて生活していた。
その盲が開かれたのは母校の文化祭。やはりアソビまくっている後輩が指摘して曰く「あっ、マリファナですかー、いいですねえ」
口調には若干の揶揄が込められていたような気もするが、やっと僕はこれがあの店内にふさわしいハシッシュの葉っぱを首から下げていたことに気がついた。
別にドラッグカルチャーに興味はないのだが、なんとなく反体制を気取ってみたいときなどつけていたりする。
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ウイングネックレス |
南米に海外旅行に行って来た知人のお土産。
見ての通りかなり安っぽいどこでも売ってそうな代物で、あんまり普通の服に合いそうにない代物である。
幸い東南アジア風の模様が入った派手目なYシャツと南米の人間が着そうな模様の厚手の服があるから、それを着たときだけ身につけている。
ただ紐が長すぎる上、先が軽いので勉強や読書の最中は邪魔なのではずすようにしている。
服の関係で冬は全くつけられないし、どうも友人からは特に不評なため、最近はあまりつけてはいない。首の後ろで止めるわけでもなく、頭からかぶる式というのがどうもやりきれない。
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スコーピオンリング |
これは件の怪しげな店で買った物。
ややきついかなとは思ったが他にいいものがなく、安かったので買った。
二.三日つけていたらかゆくなったので、取ってみたら指輪の跡にかけて真っ白になっていたのでビックリ。絆創膏を長時間貼っていたようなものだ。通気性がないぶん、タチが悪い。
これは如何にも体に悪そうなので、どこか遠出をするときや大学では何かしらのイベントがあるときつけるようにしている。
一応、サソリを模してはいるようなのだが、知人に見せたところ「ザリガニ」「アメーバ」「ゾウリムシ」などという答えが返って来た。
ハンダを流したようなチープさがまた気に入っていたりする一品。
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キクリング |
デパートの特別企画で購入。
2個でン千円という値段で連れと1つづつ買った。
アクセサリーでは反体制を気取ってるくせに、根が出てしまうのか皇室のマークである菊の御紋に酷似した指輪を発見し、衝動買いにも似た感情で選んでしまった。後に聞くと女物によくある花柄の代物らしいが、とりあえず菊に見えると僕は固く信じているので、これを中指に差している。
見れば解るとおり空間が多数あいているので通気性がよくずっとつけていられる。ただその分曲がりやすいので扱いには気をつけており、用がないときはやはり保存している。
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ロザリオチェーン |
暖かくなってきて慌てて買った一本。
冬は黒や赤を中心に着ているので銀や透明のものでも対抗できたが、夏になると着る白系の薄手の色だとくすんでしまう。
と、いうわけで悪趣味の極みと云った感じのゴールドチェーンになんと宗旨違いのロザリオをひっつけちゃってつけている。流石にこれをつけて街に出ることはあまりない。夜なんぞは思いっきり目立ちソッチ系に間違えられる恐れもあり、危険きわまりないので
大学を中心につけようと思う。同類項がいっぱいいるし。
今年になってから蛍光色のトレーナーにベノースリーブの上着の前を開けて過ごしているので、結構使えるんじゃないかと思う。
まあしかし見れば見るほど派手でえぐい代物だ。
ハッタリも此処にきわまれりといった感じだね。
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ベネトングラス |
どっから見ても単なる眼鏡。
高校3年生の時、入学試験用に買った物。
高級品なので母が強引についてきた上、勝手に選ばれてしまった物。こんなダサいものは僕の本分ではありません。
しかも眼鏡屋の店員(フレーム段階ではオバサンが当たった)は僕の顔を見て何をとち狂ったか「高校生の段階であんまり流行の物を買うと、いじめられたり壊されたりしますからね。なるべく地味なこういう物にしましょう」と云い、息子をてんで信じていない母親は「そうですわねそうですわね」と強引に買ってしまった。
ああ、馬鹿馬鹿しいこの眼鏡よ。
僕はこの眼鏡を見る度に、叩き壊したい衝動を覚えるが、これがないと大学の講義が受けられないので難儀している。
かけるとどうなるかって? そこそこ危険を感じるシャープな顔が、てんでろくでなしで精神を軽く病んだ感じのだらしないオタク男へと早変わり。こんなのかけたら一般人もいじめられっこの仲間入りだ。
ま、突然奇声を発してナイフを抜きそうな、という意味での危険性は感じる顔であるがね。
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アルバウオッチ |
「何はなくとも時計だけは高級品を使え」という父のポリシーに従い、父自身が買ってくれた時計。オヤジが僕に物をくれたのは、多分これだけだ。
父は到底子供に愛情を感じるような男ではない異常なる放任的な堅物だが、大学入学の日にくれたあたりやっぱ父親だなと思った。同窓を見ると入学プレゼントには、車とかパソコンとか百万円とか凄まじいことを称しているが、とりあえず殊プレゼントに関しては僕は劣等感を得ずに済んでいる。
さてこの時計、やはり本物でちっとも狂わない。いつ見ても父の習慣通り二分早い時刻を指し示している。価格は決して教えてくれないが、五万は越えているだろう、と通の友人は云ってくれた。
おそらく、この先も僕はこの親父譲りの腕時計を、右利きなのに右腕につけるという親父譲りのくせとともに持ち続けて行くんじゃないかと思う。
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ドッグタグ |
ドッグタグとは兵士が着用する認識票のことである。ほら、戦争映画なんて見ると兵士が首から下げてる銀色の札です。氏名の他に所属部隊や階級、血液型なんかが刻印されているんだけどね。
今年はアーミーが流行るらしく、それに伴ってつけてる人、多いねえ。大佐を名乗る僕が着けない手はありません。
この一品、これもまた例の怪しい店で買った品。
ここのバイト店員は店の気質にあった客を客とも思わぬアソビ人で腹立たしい気にさせられる。一度これを買いに行ったときなど、注文票に記入させておきながら、家に電話をかけてきて「あのー、書類が間違ってたんでえ、書き直しに来てくださーい」とかほざきやがる。
結局その時は買うのをやめて、二月後にぶらりと来た時、買った。
ま、値段は1000円でね。少々高い気はするね。
と、いうのも実用性を重んじてるのか、票の値段をケチっているのか金属が甚だ安っぽくて、光らないんだよね。これは困ったなあと云う感じ。
大繁華街のストリートの職人の方が相当うまいし、綺麗に作れるよなあとは思ったが、まあしょうがないので着けて歩いている。ま、これで事故にあっても安心、かな?
刻印は以下の通り。
「*******(←僕のファーストネーム)
****** (←僕のファミリーネーム)
RANK:COLONEL(←カーネル、大佐って意味)
BLOOD−TYPE:O
****−**−****(←電話番号)」
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"CONCRETE JUNGLE"
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