C-0053 MP3 のしゃわしゃわを軽減させる

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MPEG1 Audio Layer-3 ( MP3 )や Windows Media Audio ( WMA )で圧縮された音声ファイルを聴くとき、たまに、高周波数帯に「しゃわしゃわ」といった波のようなノイズが入ることがあります。これは音声の圧縮時に生じてしまうもので、圧縮率を上げれば上げるほど、このノイズはよく入ります。聴いてみると分かりますがこれはけっこう耳障りで、 MP3 ファイルを作るとき・聴くときは、このしゃわしゃわをどれだけ軽減させられるかが重要になってきます。

作るとき

ファイル作成時に気をつけなければならないのは「ビットレートを下げすぎない」「高性能のエンコーダを使う」などのポイントです。古い Xing 系エンコーダだと聴くに堪えない音質なので、 LAME 系の午後のこ〜だか Fraunhofer IIS 系のもの( .mp3 Producer や Audioactive Production Studio 、 MP3 Beat Jam など)でエンコードするのがいいでしょう。同じ MP3 フォーマットでも、圧縮過程の性能差で音質の差は歴然です。

聴くとき

既にあるファイルについては、ノイズの消し去りようがありません。そういうファイルを再生するときは、高周波数帯をカットしてしまいましょう。 Winamp を使っているなら、イコライザ画面でこんな風に設定すれば OK です。

イコライザの画面:高周波数帯(14〜 16kHz )のレベルをゼロにする(ここでは Skin を変更しています)

シンバルなどの音は透明感が無くなってしまいますが、ノイズはかなり軽減されます。尚、ここでは Winamp での例を示しましたが、おそらく SCMPX や Unreal でも同様の操作が可能と思います。

また、高性能のデコーダを使うというのもポイントです。作成時のエンコーダの性能は皆さん結構気にしますが、再生時のデコーダの性能に関してはあまり気を使っている人はいないのではないでしょうか? しかし、エンコーダと同様、デコーダの性能でも音質は大きく変わります( Audioactive Player, Audioactive Decoder が高性能なデコーダとして有名です)。

Winamp の標準のデコーダより良い音質で再生できるものとして、 Shibatch 氏の in_mpg123.dll というプラグインがあります。これは Linux/UNIX 用の MP3 プレーヤーの mpg123 を元にしていて、 Layer-3 専用ながらなかなかの性能を持っています。導入も簡単なので、是非一度試してみてください。