O-0003 待機電力の測定方法 ―電化製品を使っていなくても電気代はかかる!

ここに掲載している情報は間違っている可能性が非常に高いので、信用してはならない。これらの情報を信用してアナタが不利益を被ったとしても、それは全てアナタの責任である。

待機電力というのは、早い話その機器を使用していない状態でも、コンセントを挿しているだけで消費される電力のことです。パソコンや TV のスタンバイ状態で消費される電力などがこれにあたります。

この待機電力というのが曲者で、なんと家庭での電力消費量の14%以上を占めていると言われています。そこで、最近 TV などでも、電気機器は、使っていないときは主電源を切っておきましょうとかコンセントはこまめに抜きましょうと盛んに叫ばれるようになりました。

ところでこの待機電力、実際にどのくらい電力が消費されているのか調べたことがある人は少ないのではないでしょうか。

以下に、私の父が開発(?)した待機電力測定器の設計図面(配線図)を掲載しておきます。

図1 図2

  1. コンセントへ挿す方
  2. 測定したい機器を接続する方(コンセント挿し口)
  3. マイクロスイッチ(押すと切れるように接続)
  4. デジタル電流計(交流電流を測定できるもの)

ワリと簡単ですので、自作してみて下さい。

使用手順

  1. マイクロスイッチを電流計へ電流が流れない状態(スイッチは OFF 、回路は ON ということ)にしてから、測定器をコンセントに繋ぐ。
  2. 電流計の測定レンジを 200mA 程度にし、測定モードを交流にする。
  3. 待機電力を測定したい機器を接続する。
  4. 機器の電源が OFF (あるいはスタンバイ)になっていることを確認して、マイクロスイッチを押す(スイッチは ON 、回路は OFF )。
  5. 待機電力が表示される。ただし、待機電力が小さいと測定結果が読みとれないので、測定レンジを下げて数値が読みとれる状態にする。

アナログの電流計だとμ A の単位までは測れませんので、なるべくデジタル式の交流電流計(直流/交流切換式でも可)を使用して下さい。

また、待機電力の測定中に機器の電源を ON にすると、大きな電流が流れて電流計のヒューズが飛びますので、測定中は絶対に機器の電源に触れないで下さい

電力消費量については「高い」と感じる基準は人それぞれですので、一応の目安として、以下のような数字を示しておきます。

( 1kW/h 24 円として)

  • 10mA で 1W
  • 1W を24時間使い続けると、電気代が約0.576円(私の住んでいる地域の場合)
  • 1ヶ月で約17.28円、1年間で約210.24円

で、コレを使ってウチの TV を調べてみたのですが、主電源 OFF とスタンバイ状態の待機電力が同じという測定結果が出ました。 (^_^;)  待機電力を省くには、コンセントを抜くのが一番確実のようです。