Webサイトデザインアドバイス

Advice

堪九郎・ド・バンダム

[2002.02.12]

表示速度:

内容に比べて遅いと感じます。

ページトランジション(ページ切り替わり時の特殊効果)を用いていらっしゃいますが、私はやめた方がよいと思います。なぜなら、これはガンといってよいほどページの表示を遅くするからです。ページトランジションはその効果発動時の必要上、リンク先が完全に読み込みと表示処理を終了してから画面の切り替わりがスタートするように設定されています。その結果、読み込み途中にリンク先ページを一文字も読めず、体感速度ががた落ちします。

また石模様の壁紙を使用していらっしゃいますが、あれはなかなかデータを食います。再考の余地はあるかもしれません。とりあえずトップでせっかく重い壁紙を読ませたのですから、全ページでその壁紙を共通に利用されるとよいでしょう。少なくとも相当に慣れるまでは、壁紙は一種類に統一されるべきです。これはかっこいいWebデザインの基本ですから、ぜひ習得なさってください。

視覚効果:

デザインの良し悪しを左右する最も基本的なポイントを紹介します。

  1. 全ページ同じレイアウト
  2. 全ページ同じ配色、同じフォント
  3. 全ページ同じナビゲーション

簡単に申し上げれば、「統一感を出す」ということです。レイアウトについていえば、表紙はさすがに少し違った感じになるものでしょうけれども、その他のページはデザインを揃えましょう。そのためには、まず壁紙を統一することです。そしてフォントを統一することです。なお、これと合わせてベースカラー、テーマカラー、アクセントカラーも決めましょう。

ベースカラー
ページの最大面積を占める基調色
テーマカラー
ページの印象を決める主張色
アクセントカラー
デザインを引き締める補助色

ベースカラーとテーマカラーが同じ、というデザインもあります。ここで最も重要なことは、一度この色と決めたなら、サイト内のどのページもこの3色でレイアウトしなければならないということです。素人がなかなかそういったサイトを作れない理由は、やはり寂しい感じがするからです。しかし自分がよくまわるサイトを思い出してほしいのです。ページごとに壁紙がかわる人気サイトは、ほとんどないということに気付かれるでしょう。

基本的に、まともなサイトがやっていないことは、自分もやらないというのが、デザイン改善の基本方針となります。以下、もう少し続けましょう。

テキストサイトの定石として、「壺」と呼ばれるセンタリングによるレイアウトをしないというものがあります。読みにくいからです。しかしページの端から端まで文字があるのも読みにくいですね。そこで、<blockquote></blockquote>でテキストをはさむという手法がよく用いられます。本来は引用文をあらわすタグなので、おかしいことなのですが、とりあえず見た目はこれでよくなります。具体的には、左右にスペースができるということです。あるいは、幅を指定したテーブルの中にテキストを入れる手法もよく用いられます。

この辺りを詳しく解説しているサイトをご紹介しておきます。

なお、フォントを特殊なものに指定することも、私はあまりお奨めいたしません。しかし読めないというほどのひどいフォントではないので、絶対にやめるべきとも思いません。

操作性:

私の見たところ、ネコキチ様のサイトはテキストが面白く、サイトの一番の売りはそこにあると思われます。とすると、現在のサイト構成は非常にもったいないものといえます。なぜなら、閲覧者が最も期待するであろう最新テキストまでの道程があまりにも長いために、テキストのよさ以前の段階で「ここはどうもなあ」と思われてしまうからです。これは重要なポイントなので、サイトの構成を根本的にいじってでも改善すべきです。改善にはそれなりに荒療治が必要になるので覚悟してください。

まず、最新テキストは表紙、タイトル画像の直下に置きます。最新テキストの下には最新の過去ログへのリンクを置きます。

過去ログのファイル構成も変更します。視覚効果の項目でのアドバイスにしたがいますと一日分の日記がずいぶん縦に短くなります。そして壁紙の統一でデータ量も減ります。そこで、半月〜一ヶ月分の日記をひとつのファイルにします。そして過去ログの表紙に最初からこのファイルを表示させましょう。フレームメニューは現在のものを活かすとすれば、参考3の説明通りに、ページの途中にリンクするように書き換えれば、万事うまくいきます。

現在は最新に日記を読むまでにクリックが2回必要です。過去ログを読むためには何回もクリックが必要です。これをそれぞれ、0回と1回にしようということなのです。泣き言も同様です。私なら、日記の最後に泣き言を添えてしまいます。わざわざコーナーを分けるのは、閲覧者に余計な手間をかけさせることになるからです。

内容の充実:

何より日記が面白いのは売りになるでしょう。あとはいかにそれを読ませるか、ということになります。あるいは現在のアクセス状況に満足であれば、なおのことありがたい読者様に感謝の意をこめて日記を読みやすくサイトの構成とレイアウトの変更に取り組んでいただければと思います。

補記:

アクセスアップにつながるアドバイス

正直、私はこの点についてはどうしたものかと思っています。私は基本的にサイトのデザインについて、一般的なポイントをアドバイスするのですが、たとえそれに従ってデザインを改善してもアクセスアップにはつながりません。デザインの改善は基本的に、今のお客様へのサービスにしかならないのです。

やはり、アクセスアップを考えるのであれば、何よりも内容の充実と効果的な宣伝に知恵をめぐらす必要があります。ところが私は、この方面にはあまり興味がありません。例えば私のサイト自体が、アクセスアップを考えていません。それはたとえば更新頻度の遅さ、宣伝のなさからも明らかです。このことからおわかりの通り、私自身はアクセスアップ志向には懐疑的です。一通りの知識はありますからその方面の助言も現在はやっておりますが、将来的にはどうなることやら。[以上 2002.02.12]

現状を保存しておいた方が良いのかどうか

まったく無用の心配です。なぜなら、私がアドバイスの多くを公開しているのは単なるサービスの紹介以上のものではないからです。つまり、多くの「デザイン講座」サイトとは異なり、私のサイトで紹介している文章はすべて特定の相手に向けて書かれたものです。アドバイス先の方の参考になりさえすればよいというわけです。

したがって、私としてはむしろ、アドバイス先のデザインが素晴らしいものに変化してくれることを望んでいます。

ところで、「守破離」という言葉をご存知でしょうか。何を学ぶ際にも重要な、ステップアップの手順を最も簡明にあらわした言葉です。噛み砕いて説明すれば、「お手本を守る→お手本を超える→独自のお手本を持つ」……この三段階が学問の要諦であるということです。

現代日本社会は何かと自由が先に立ち、「破」「離」ばかりが目立っています。しかしながら、それがちっとも実を結ばないことはよくご存知でしょう。じつは成功の前提として、まずつらく長い「守」の修行期間が必要なのです。

私の示した指針はデザインの初歩的な内容で、完全にこれにしたがうと、できることが非常に限られてしまいます。ですから、最初のうちこそシンプルなセンスのよさを感じていても、次第につまらなく思えてくる場合があります。そこを何とか堪えてほしいのです。せめて3ヶ月……約100日間、制限の多い中で知恵を出してほしいと思います。

プロがデザインした素晴らしいサイトの中には、私の示した初歩の原則に真っ向から反するサイトがたくさんあります。しかし最初からそれを目指してはいけないのです。

ぜひぜひ、楽しく、そして納得のいくサイト運営のために、創造力の翼の制御に僅かばかりの意を割いていただきたく……。[以上 2002.02.13]

リニューアルされたサイトを拝見いたしました。しばらくはお客様にも戸惑いがあるでしょうが、新しいデザインは大変よいものです。

何より、閲覧者に優しいのがよいですね。すぐにお目当ての文章が読めるのが便利です。またログページへのリンクが上下にある、しかも上のリンクはとくに重要なものだけに絞ってあるという辺り、非常に賢いです。[以上 2002.02.16]

ながさわかっぱのひとりごと

URI:http://www.geocities.co.jp/Bookend-Hemingway/9542/ [2002.02.12]

表示速度:

さすがに速いです。最近珍しい、非常に単純明快なサイト構成に驚かされました。しかしそれは決して悪いことではありません。

視覚効果:

サイトの内容は非常におもしろいのに、どうも文章が読みにくいのはなぜでしょうか。それは、画面の端から端まで文字があるからです。また、改行が少なすぎるからです。あえて読みにくくされているなら私にアドバイスできることはありませんが、もしそうでなければ、以下のような対策法があります。

まず適当な位置で改行をし、段落ごとに<p></p>というタグでくくります。こうすることで、段落ごとに前後に改行が入り、いくらかよみやすくなります。

次に、<body></body>の間に、<blockquote></blockquote>をいれてください。重要なことは、<body><blockquote>内容</blockquote></body>というように、<body>と<blockquote>、</blockquote>と</body>を連続させて、サイトの内容はすべて<blockquote></blockquote>の間に入れるということです。さて、この作業をしますと、ページの左右の端にスペースができ、文章がかなり読みやすくなります。

最後に改行幅も少し広げるとよいでしょう。</head>の直前に以下のCSS設定を書き足します。これにより、改行幅が広がり、また左右に余白ができます。さらに段落を<p>要素としてマークアップされるとよいでしょう。

<STYLE TYPE="text/css">
<!--
body {line-height:1.5em; margin:0 5%;}
-->
</STYLE>

以上は、とりあえずサイトの見栄えを今より少しよくするための応急処置なのですけれども、少し勉強されるともっといろいろできるようになります。サイト運営のやる気を出すためには、ある程度の閲覧者が必要なのではないかと思います。よい内容を書き溜めるのはもちろん重要なことですが、見栄えについてもいくらかレベルアップされた方がよいでしょう。勉強に向いているサイトを2つあげておきます。

操作性:

問題ありません。ただし、最新のテキストにはNEW!などと書添えておきましょう。

内容の充実:

楽しい内容をそろえており、平均レベルが非常に高いですね。しかし更新頻度に問題があるのかもしれません。先ほど紹介した参考5の中にある「ホームページを作ろう!」は一読の価値があるでしょう。

補記:

2002年4月28日付で一部内容を削除/追記。

中井無能堂

[2002.02.13]

表示速度:

問題ありません。

視覚効果:

珍しい配色が目をひきました。しかしながら、これはあまり成功しているとは思えません。紫に青の組み合わせは「幽玄な」「神秘的な」といったイメージがありますが、テキストの内容はむしろ努めて明るく楽しく、本来ならば「大変な」話を綴っているように読めました。もっと簡単に、現在の配色は重いといってもよいでしょう。

とりあえず、紫は使いこなすのが難しい色です。白と青は基本的に世代と文化を超えて好感度の高い色と知られており、当面は青系でまとめられないかと知恵を絞るのがよいと思います。

これに関連して、せっかくフレームがあるわけですから、フレームに適当な色を配して画面構成を締まったものにされるとよいでしょう。現状では画面左側に空白が大きすぎて、不安定なデザインです。また、リンク色も、「目立てばいい」ですと品のないものとなってしまいます。迷ったときは補色かテーマカラーの明るいものにすればそつなくまとまります。とりあえず現状の未読リンク色、明るい緑はどうかという気がします。

さて、私はガイアックスのシステムはよくわからないのですが、ガイアックスでもしっかりとデザインされたサイトを見たことがあります。私の見たところ、中井様のサイトはデザイン技術方面は入門レベル。あまりその方面にはこだわっていらっしゃらないのかもしれませんが、とりあえずテキストのセンタリングは気になります。もう長いこと、方々で叩かれているレイアウト法です。それでももちろん、内容さえ素晴らしければお客様はつきますけれども、わざわざ好きこのんでハンデを背負う必要もないように思うのです。

テキストページ内に幅を指定したテーブルをおき、その中にテキストを書く。あるいは<blockquote></blockquote>でテキストをはさんでページの端までテキストが広がらないようにする。そうすれば、テキストを頻繁に改行し、センタリングするという手法によらずとも、画面の端から端まで文字が広がらないデザインを実現できます。これらはHTMLの本来の記述法としては邪道ですが、テキストの見栄えの制御に有力な方法です。

操作性:

とくに悪いということはありませんが、例えばガイアックスでも

などはメニューが読みやすくなっていますよね。項目同士が適度に離れているので、クリックもしやすいのです。どうにかなるのならば、もう少し操作性をよくすることはできそうです。

内容の充実:

私はデザインには一家言ありますが、アクセスアップの専門家ではありません。正直いって、デザインがよければアクセスが増えるというわけではありませんから。その証拠に、本職デザイナーのvincent氏のサイトは呆れるほどお客様が少なくなっています。

いかにデザインが素晴らしくても、ヒット数には結びつかないということです。たしかにあまりにデザインのひどいサイトは敬遠されるものですが、結局のところアクセスアップは内容と宣伝がすべての鍵です。

唐突ですが、少し長い回り道をさせてください。

ガイアックスには非常にくだらないサイトがひしめき合っていながら、そのくせ1日100ヒット以上のサイトが少なくありません。例えばReadMeでは1日100ヒットとなれば上位12%以内に限られます。そしてReadMe上位のサイト群と見比べるに、あまりにも内容と不釣合いなアクセスを得ているサイトがガイアックスには多いことに驚かされます。もちろん、たしかな内容の裏づけのあるサイトもありますが、休止中の日記サイトが100ヒットなど異常です。しかしそれが実在するのがガイアックスなのです。

少し調べた結果を簡単に記せば、ガイアックスの足跡システムが訪問者リンク集として機能することが、すべての原因のようでした。これは私自身が試した結果ですが、できたばかりのサイトを中心に一日中サイトめぐりをするだけで、何もない自サイトに多勢のお客様が訪問されることを確認しました。サイトの運営者は意外にお客様の正体(?)に興味があるようなのです。ガイアックスの足跡システムは、その需要を巧みに突いているのです。

宣伝には、単純明快な効果があるのです。ただしこの場合、宣伝が交流とセットになっていることに注意が必要でしょう。

私は友人のサイトを手伝って幾度もリ・デザインをしてきましたが、それによってとくにお客様が増減した経験はありません。やはりさしたる情報を持たない個人サイトである限り、ともかくデザインは見せたいものさえちゃんと見せられていれば、それ以上は趣味の領域でしかない、管理人のこだわりでしかないのだと、つくづく思い知らされてきたものです。

デザイン面から中井様のサイトを見るとき、わずかに改善点はあるものの、これさえ直せばお客様がどーんと増えるはず、というほどの欠点は見当たりません。ご依頼の中に「バランス」という言葉がありましたが、サイトの構成は絞り込まれていますし、デザイン的にも奇妙なアンバランスは見当たりません。せいぜいリンク色の違和感くらいです。とすれば、あとは宣伝しか考えられないわけです。内容はおそらく、70ヒット/日だった以前のサイトと同レベルなのでしょうから……。

とりあえず、一般的には70ヒット/日は難しいのです。おいそれとは実現できないのです。とりあえず最近の流れとして、テキストをもっと読みやすくした方がよさそうだという程度のアドバイスはできますが、それで70ヒット/日を実現できるとも思えません。とりあえず、今のお客様にとっては読みやすくなるというだけです。

と、これで終っては申し訳ないので、さらにアドバイスを追加。

毎日更新は重要なセールスポイントです。工事中といった文面は今すぐ削除して、もっと目立つようにしましょう。自分で工事中のサイトなどと銘打つのは自殺行為です。

また、できれば最新のテキストは表紙に(も)置くべきです。最近のテキストサイトは、ほとんどどこでもそうしてます。なぜなら、お客様にとってその方が便利だからです。

70ヒット/日が実現できたら、ぜひ教えてください。なんだか役立たずですみません。

補記:

私はガイアックスのサイト作成の自由度について知識が無いので<blockquote>についても本当に入れられるものやら疑問だったわけですが、無事にできたようでよかったです。ソースを見たところ</blockquote>で閉じていないのですが、それは大丈夫なのでしょうか……。少し気になりました。(<p>など、閉じなくてもよいとされるタグはいくつかありますが、<blockquote>はどうだったかと……)

ついでにといってはなんですけれども、行幅を増やす方法について解説しておきます。

<blockquote style="line-height:1.5em;">

とやりますと、行間が開き、読みやすくなります。1.5emというのは1行の幅を1.5文字分、つまり行間0.5文字のこと。数字を適当に変えて、気に入った行間にされたらよいかと思います。

なお、デザイン変更で文字が左により過ぎていると感じる場合には<blockquote>を重ねて使用されるとよいでしょう。[2002.02.13]

P-World

[2002.02.14]

表示速度:

問題ありません。極力シンプルに構成されているようで、重いなあと感じたページはリンク集くらいでした。

視覚効果:

まず細かいところから。

表紙のテーブルには背景画像が指定されていますが、セルごとの指定よりもテーブル全体に指定した方がきれいかもしれません。なお、もっときれいにするには、添付ファイルの画像を使用するのも手です。添付画像は簡単にいえば白色半透明の画像です。これをテーブルの背景にすれば、ページ全体の背景が継ぎ目なく表示され、しかも文字も割と読みやすいのではないかと思います。

続いて全体的な構成など。

まず壁紙なのですが、これは全ページで統一すべきです。サイト全体に統一感を出すことは、とくにコーン様のサイトのようにいろいろなコンテンツを持っている場合に重要になってきます。非常に基本的なことなのですが、ほとんどの初心者の方がミスするポイントです。逆にいえば、ここを改善すれば大きく他サイトに差をつけることができるわけです。

同様に、ページのレイアウトやテーブルのデザインも統一しましょう。リンク色、見出しの色と大きさ、フォントなど、すべてルールを決めて、全ページ同じようにするのです。もう面倒でしょうから、とりあえずログはかまわないかもしれません。けれども、表紙から直接いけるページはデザインを改善されるとよいでしょう。

ところで、「今日のつぶやき」の本文ページのデザインはよくできています。なんといっても読みやすいのがいいですね。他のページも、まず見やすいことを大切にしてください。

操作性:

あまりよくありません。まず困るのは、下線が引いてあるのにリンクではないというデザイン。明らかにリンクではなさそうなものならばよいのですが、「今日のつぶやき」では勘違いする方が少なくないでしょう。なにせ本物のリンクの方には下線がないのです。

あるいはフレームがほしいところにフレームがなく、どうでもいいところにフレームがあるといった混乱。フレームを使うのなら使うで構いませんから、徹底して使ってほしいわけです。

「会議室」「今日のつぶやき」など、私はフレームがあれば便利だと思います。とくに「今日のつぶやき」は「戻る」で表紙まで戻ってしまいます。「会議室」の「戻る」は会議室の目次に戻るわけで、この辺りの不徹底はそもそも「戻る」をいろいろなリンクに使っていることに問題の原因があります。表紙に戻るリンクはすべて「Home」にして、目次に戻るリンクはすべて「Contents」にする、といったルールをちゃんと決めておけば、作者もミスしないし、閲覧者も困らないのです。

逆にアニメや漫画のフレームはよくわかりません。フレームにしてもいいのですが、それならば全部の作品をフレームメニューに入れておくべきです。また使いやすさを考えれば、「アニメのトップへ」と「トップへ」は上にある方がよいのではないでしょうか。そして、新作はどんどん「上に足す」というルールを作っておくと、誰にとっても使いやすくなるでしょう。

また「今日のつぶやき」は最新版を表紙に連載してはいかがですか。最新の更新内容は表紙に置くのが、個人サイトにおける、操作性向上の最善手です。何せクリックが要らないのですから。(まあ、そういう私のサイトはどうなのかといえば……)

これに関連して、新作のGIFアニメや4コマ漫画も、今日のつぶやきの中で発表し、それを各コーナーにログとして保存されるとよいでしょう。これはつまり、基本的に表紙に掲載される今日のつぶやきを読めばどのコーナーの最新の更新も見られるようにするということです。これが閲覧者にとって最も迷いがなく、手間のかからないサイト構成なのです。

また、今日のつぶやきコーナーにフレームを導入される場合、最初に表示されるページはつぶやきメニューと最新月のつぶやきにしましょう。つぶやきをクリックして、さらに読みたい月をクリックさせる現在の構成はよくありません。ほとんどの人は最新月のを読みたいはずですから、最初から最新月のつぶやきを表示するべきなのです。

なるべく少ないクリック数で閲覧者がお望みの情報にたどり着けるようにする工夫が大切だということです。

内容の充実:

とりあえず、人気投票は作品のページに入れてしまったほうがよいような気がします。あるいはちょっと投票数が寂しいので、まだ時期尚早ということで今回は諦めるか……。

といいますのは、コンテンツはあまり増やさない方がよいからです。基本的には、コンテンツひとつ+BBSなど交流道具という構成のサイトが一番うまくいくものなのです。つまりコーン様のサイトでいえば、トップページが「会議室」になっているようなサイトです。何でも屋のサイトというのはたいていうまくいきません。結局は当初の目論見と異なり、自分が回るサイトの管理人さんの他はあまり人がこないサイトになりがちです。それはそれでいいのですが、人気のあるサイトを目指すのであれば、コンテンツを減らすべきだということです。

といっても、本当の意味でコンテンツを減らしてしまう必要はありません。操作性の項目でアドバイスしたように、メインコンテンツに日記のようなものがある方は、他のたいていのコンテンツを日記の中に入れてしまうことができます。今日はこんなアニメを作りました、こんな漫画を書きました、と。そうすれば、メインコンテンツの日記を大きな文字で目立つように表紙の目次に置けますよね。他はとりあえず見なくてもいいよ、というくらいに。

けれども、日記には弱点があります。過去ログをあまり見てもらえないということです。そこで、アニメや漫画をまとめたコンテンツが役に立ってくるわけです。日記の中で発表したものを、それぞれのコンテンツにあらためて収録する二度手間が生きてくるわけです。

私はコーン様のサイトは非常によいコンテンツをそろえていると思います。しかしながら、見せ方がよくない。何でも屋のようなサイト構成になっているので、いちいちあっちこっち見て回らないと最新更新をチェックできないわけです。この面倒くささ、コンテンツを分けた場合の内容の薄さが、何でも屋の最もつらいところです。

対策は簡単です。ここまで繰り返し説明しました。

全部一つにしてしまえばよいということです。ただしアニメや漫画は総合のログの他に、それぞれのコンテンツの中にもログをとっておくのです。基本的に、多くの読者は日記しか読まないです。それさえ読めば、サイトの全コンテンツの最新版が見られるからです。でも本当に気に入ってくれた読者は、日記のログを全部読むのはさすがに面倒くさくても、アニメや漫画だけのログは見てくれるでしょう。これは「会議室」も同様です。特別なテキストも、とにかく日記で発表してしまう。ただし特別のコーナーの中にもログを保存する。

最新のつぶやきの中で、新しい総合型テキストコンテンツを作ろうかという話がありましたね。私の提案は、新しく何かを作るのではなく、今あるものを一つにまとめよう、というものです。ご一考ください。

PETER'S WORLD

[2002.02.14]

表示速度:

ハーボットが重たいです。必要なものならば仕方ありませんが、なくてもいいものであれば、デザイン的にもハーボットはない方がよいと思います。

視覚効果:

まず大切なことは、サイトに統一感を持たせることです。その点、ピーター様のサイトは壁紙がよく統一されており、よくできています。

ただ、非常に気になるのが表紙のレイアウトです。ふつう、サイトにとって大切なことから順番に並べるのです。あるいは大切なコンテンツが一番目立つようにするものです。

私のサイトはもともと文章の素材屋さんとしてスタートし、いったんは挫折しましたが、それでもまだ諦めてはいません。それだから文章の素材屋さんが最初に出てきます。次に大切なのはデザインアドバイスです。そこで2番目はアドバイスが置いてあります。他のコンテンツはどうでもいいので、その下にあるわけです。

ピーターさんのサイトはハーボットが一番上にあります。その次が更新履歴です。これはいかがなものでしょうか。

私なら、コンテンツを一番上にします。そしてコンテンツを、見てもらいたい順番に並べなおします。サイトや自分の自己紹介は下にやって、日記やレポートを上の方にします。毎日更新と書いてあるサイト紹介が一番上にあるのは、いろいろな意味でまずいです。
なお、更新履歴にアイフレームを使っているのはジオではあまりうまくないやり方だと思いました。広告が目立ってしょうがありません。テキストエリアにするか、表紙のどこかに直接書いてしまった方がよいのではないでしょうか。

操作性:

行き止まりになっていて、表紙に戻れないページがあります。ホームという画像を貼り付けるだけでは意味がありません。リンクもちゃんと設定しましょう。

内容の充実:

はっきりした目的がないのです

ということですが、これはけっこう致命的かもしれません。目的がないままではサイト運営は続かないでしょう。日記を書く、というようなことでも結構です。なかなか掲示板だけでサイトを運営することはできません。なぜなら、掲示板はお客様に頼りきったコンテンツです。こちらがサービスするコンテンツがないサイトは、次第に掲示板も寂しくなっていくものなのです。何か少しでも、自分自身がお客様に向けて発信するものが必要です。しかし目的がなくては何をやっても続きません。ですから、とりあえず日記を書こうとか、そういった目的を決めましょう。本当は日記なんか書きたくなくってもいいのです。とにかく目的があればよいのです。不思議と、それでうまくいきます。(しばらくは)

掲示板なのですが、現在のお客様の数から考えますと、いささか多すぎます。1日30人でしたら、掲示板はひとつで十分です。それ以上あっても、かえって掲示板が寂しくなるだけです。正直、コンテンツが多すぎてよくわからなくなっているので、せめて掲示板の数を適当に減らしたらよいのではないでしょうか。

といっても、本当にコンテンツを減らす必要はないわけです。例えばプレートプレゼントなのですが、カウンターのすぐ下に、「キリ番の方にはこんなプレゼントを用意してます!掲示板に書き込みしてください」と書けばよいでしょう。「こんな〜用意してます」と「掲示板」にリンクを張るわけです。そうすれば、キリ番専用のBBSを廃止できますし、プレートプレゼントもコンテンツから消せます。コンテンツの表をすっきりさせられればいいのであって、プレートのプレゼントそのものをやめてしまう必要はないのです。(ただし「ゲーム」「HP宣伝」は本当に必要ないです)

だいたい、人気のあるサイトというのは、大切なコンテンツ以外は何にもないものです。人気サイトを目指す必要はないのですが、とりあえず自分はどんなサイトを作りたいのかを考えるとき、参考にはなるのではないでしょうか。