私は方々のサイト批評掲示板でいろいろ書き飛ばしています。その一部を収録。新旧いろいろ入り混じっています。場所もいろいろ。
[2002.04.14]
閲覧者が困惑する要素の多いサイトデザインなので、私からはナビゲーションという観点からアドバイスさせていただきます。
「コンテンツがたくさんあって困る」ということは、実際にはありえません。なんだかいっぱいあって、よくわかんないから、違うサイトへ行こう、と思う閲覧者はいるかもしれませんが、それで困るのはあくまでもサイトの管理人。閲覧者は全然困りません。
「階層が浅いから全体を把握しやすい」というのも、必ずしもそうはいえません。階層が浅いと迷子になりにくいということはいえますが、さりとてコンテンツの分類とグループ化が不十分であれば、閲覧者は困惑することになります。
例えば私のサイトは、表紙からいきなり24のコンテンツにリンクを張っていますが、コンテンツは内容によって3つのカテゴリーに分類して混乱を避ける工夫をしています。
改装を浅くするために単にコンテンツを小分けにすると、かえってサイトの全体構造を見失わせる場合があります。コンテンツを分ける際には、コンテンツを適切に分類表示する工夫をなさるとよいでしょう。
そうしてみると、上下のフレームにおいてコンテンツがサウンド館とグラフィック館に分類表示されているのはよい工夫といえそうですが、しかし、第3のカテゴリーであるはずのBBSや自己紹介などがグラフィック館に分類されているのが残念です。これではむしろ閲覧者が困惑してしまいます。
また、どこがリンクなのかわからないというデザインも残念です。下線をつけてしまうのが一番よいのですが、それが気に入らないのであれば、せめて地の文とは色を変えてしかるべきでしょう。
以上の2点を修正されますと、「階層の浅さ」「印象的な配色」が十分に効果を発揮することと思います。
更新しなかったらアクセス数が激減するのは当然です。過去ログを見た感じですと、一日あればログを制覇できるサイトなわけです。毎日の更新がなければ、それほど多くの方がくるはずがありません。
焦ってはいけないというのは、すぐにもとのアクセス数を取り戻そうとすることです。日記によれば、1日120ヒットまでの日数が短すぎます。ビギナーズラックというのは、しばしばサイト運営においても現れるのです。一度それを手放したとして、かつてと同じスピードで再成長させるのは難しい話です。焦らずじっくりと、アクセス数を増やしていきましょう。
とりあえずアドレスが変わったのはもったいないことです。リンクは張り替えてもらえばいいでしょうが、閲覧者はなかなかそういうことに気付きません。サイトの移転は多くの場合、かつての閲覧者の一部をおいていくことにつながります。今後はぜひご一考。
デザインのよしあしなどというのは、大してアクセス数には関係ない(ひどいデザインなのに大人気のサイトのなんと多いことでしょうか)のですが、やはりサイトはきれいな方が管理する側の気持がいいというものです。
あえてテキストだけにしたという表紙ですが、サイト全体の統一感を出したほうがよいと思われます。つまり中央上方に画像を配置し、画面の左端に背景画像を設定するわけです。それほど重い画像はどのページにも使われていないので、さして心配は要らないでしょう。
ところで、掲示板へのリンクがダイレクトではなく、一枚、説明書きのようなページを通していることはあまりよろしくありません。やはり面倒なんですよね。それに、「荒らさないでください」といわれて荒らすのをやめる荒らしなどいるはずもなく、もともとあまり意味がないように思われます。掲示板は近付きやすいようにして、明るく開かれた雰囲気を作るべきではないでしょうか。
もし問題が起きたら、書き込みにパスワード制限をかけたり、荒れた掲示板自体を消してしまったりすれば対処できることです。先にあまりあれもこれもと手を打っておくのは、かえってうまくないでしょう。[02.03.19]
[2002.04.14]
この手のジャンルで毎日更新とはすごいですね。始まったばかりのサイトだから可能なのかもしれませんが、もうしばらく我慢して更新を続けられますと、データベースとしても有用なものになるはずです。(現状ではまだまだ先発サイトに及ばない)
サイトをより役に立つものとするためには、表紙の改善が最も有効でしょう。現状ではデータベースとしては未完成なので、あえて先発サイトではなくアキさんのサイトを利用される方は、毎日の更新が楽しみなのではないかと思います。
そうしてみると、現在の表紙は更新情報をよく整理して見せてはいるものの、使いやすさという点では今一歩といえそうです。つまり、××を追加(更新)しました、と書かれているものの、その××へのリンクが無いので、いちいち左フレームから××を含むコンテンツをクリックして、××を探さなければなりません。それでは面倒なので、表紙からダイレクトに××へのリンクを張られるとよいでしょう。
全般にデザインはきれいで読みやすいものになっていると思います。統一感もあります。あともう少しだけ、簡単にデザインを向上させる方法として、テーブルの横幅を揃えるという方法を提案しておきます。ただそれだけのことで、より一層の統一感が生まれ、情報への信頼度も高まります。ガタガタしたデザインより、すっきりとまとまったデザインで表示される情報の方が信用されます。
URI:http://www.chiroinfo.org/ [2002.04.14]
コンテンツを、ペラペラとページをめくるように読む形式は、なかなか完成度が高く、成功しているといってよいでしょう。何より、スクロールも待ち時間も無しで先を読み進められる快感は大変なものです。最初の読み込みに時間がかかるのが難点といえば難点ですが、画像の圧縮に意を用いて、意想外の軽さに仕上げられているのが立派です。惜しむらくは私のwin98+IE6環境では「次へ」の矢印画像が、一度クリックすると消えてしまうこと。そのため、3ページ目以降の存在に気付かない人がいると思われます。VGAなどの小画面では横スクロールバーが出ますが、とりあえず800×600の解像度で十分に表示できるわけですから、問題はありません。
印刷物に比較して、Webサイトは多くの場合、文字が多めになります。それは回線の問題もありますが、イラストは、意外に敷居が高いという理由もあるのです。イラストは素人にも巧拙が一目でわかり、またどこかから引き写しにすればたちまちばれてしまいます。そこで背景画像や文字色ばかり目が痛いほどに派手に使用する下品なデザインのサイトがたくさん生じたわけです。
幸い利用しているサーバーもよい回線を使用しているようで表示が速いですし、ayata様の用意されたイラストは非常に上質です。その結果、たいへんクオリティーの高いページが実現されています。
内容がわかりづらいか、というご質問ですが、決してそのようなことはありません。ひとつひとつ読み進めていけば、ちゃんと理解できるようになっています。強いていえば、ペラペラめくっていくページ数が少し多いかもしれません。むしろ1ページの文字量を30%〜50%増やして、ページ数を減らしたほうが、頭に内容が残りやすいでしょう。
意外に思われるかもしれませんが、人間は一文一文においては簡潔な文章の方が情報認識の成功率が高くなるのですが、文章全体については余計な情報、無駄に詳しい情報がたくさん混じった文章の方が、肝心な部分についての情報認識成功率が高まります。各文は簡潔に、全体的には無駄な情報を織り交ぜて、というのが「理解させるための」文書作成の基本なのです。
1ページあたりの情報量を絞ってしまうと、各ページ単位では、全体としては無駄な情報までもが「必要不可欠の情報」のように見えてしまいます。閲覧者は常に「斜め読み」をしたがっているということを知らねばなりません。
以上をまとめますと、1ページあたりの文章量は一定量を確保し、全体のページ数を減らすことで、閲覧者は全体の話の流れを楽につかむことができるようになるわけです。人間の短期記憶と関連させれば、7ページ以内に収めるのがベストなのかもしれませんが、ページまるごと読み飛ばすという脳内作業も実際には行われるので、「肝腎なページを7ページ以内に抑える」という方針でよいでしょう。
ほとんどのページには上部に目次があるわけですが、プロフィールなどいくつかのページにはそれがありません。逆に「メニュー画面に戻る」というリンクがあったりなかったりというのも気になります。全体的には非常によくできたサイトなのですが、ナビゲーション周りのデザインの不統一が、ユーザビリティーを低下させています。
また「メニューに戻る」は一般的な表記とはいい難く、表紙に戻ろうとする閲覧者の一部が困惑することになるでしょう。「トップに戻る」「表紙に戻る」「サイトのトップに戻る」などの表記に変更されるべきです。
最後に、文法違反の多発を指摘しておきます。HTMLの文法に違反した文書は、基本的にアクセシビリティーが低下します。IEでちゃんと見えているからそれでいいというのでなければ、画像への代替文字の指定など、欠かさずに行うべきです。
[2002.04.14]
http://search.yahoo.co.jp/bin/search?p=%A5%AB%A5%A6%A5%F3%A5%BB%A5%E9%A1%BC%A1%A1%B9%D6%BA%C2
↑のリンク先を見ますと、既に同内容のサイトが多数登録されていることがわかります。Yahooは早い者勝ち制度を採用しているので、たとえ内容的に先発サイトに優っていても、登録はされません。後発である限り、必ず何らかの独自性が求められるのです。その独自性は、表紙と目次を読むだけで十分に理解できるものでなければなりません。
また、サイトの内容的にもYahoo登録は困難と申し上げざるを得ません。Yahooは営利目的のサイトについては有料登録を原則とするよう、方針転換しています。たとえ独自性のあるサイトを完成させても、サイトの基本的な内容がカウンセラー養成講座の案内である限り、無料での登録は困難です。
[2002.04.14]
WEBサイトでビジネスを考えている方が、素人向けの掲示板で無料のアドバイスを求めるというのでは先が思いやられます。プロによるビジネスのためのサイト批評サービスが世の中にはたくさんあります。どうぞそちらをご利用になってはいかがですか。
とりあえず私の見たところ、商売をするようなデザインのサイトらしくないとはいえます。Webデザインは相当に進歩しています。素人にも作れるサイトと、商売のために企業が作るサイトは、ほとんど一目で見分けがつくというところまできています。素人風のデザインのサイトでは商売をするだけの信頼は得られません。
いろいろ苦労されることと思います。
法人向けサイト批評サービスリンク集
http://www2.loops.jp/~hkt/design/site_review.html#id200