Webサイトデザインアドバイス

Advice

徳保隆夫の発言集08

私は方々のサイト批評掲示板でいろいろ書き飛ばしています。その一部を収録。新旧いろいろ入り混じっています。場所もいろいろ。

MYFAMILY'S EVERYDAY

[2002.04.19]

アクセスアップを実現するためには

アクセスアップ講座系サイトならどこでも一言は書いていることでしょうけれども、無名の素人の日記を読みたがる人が多いはずがないということです。多くのサイトが書き落としていることを補足すれば、「不特定多数向けの読物として未完成の場合」という但し書きがつくことには注意する必要があるでしょう。ようするに、ベストセラー小説だってたいていは平凡な男女の話なわけであって、内容が無名の平凡な人の日常だからいけない、というわけではないということです。書き方が問題なのですね。

現状は、努力の跡こそうかがえるものの、まだまだ不特定多数向けの読物としては未完成といえます。およそ自分自身のための備忘録にとどまっています。文章の書き方、内容の展開、いずれにおいてもです。

またサイト構成上の問題も少なからずあるといえましょう。現在は典型的な内向き家族サイトの中に日記などのコンテンツもある、という体裁です。初見の客の多くは、一日分の日記も見ずに、表紙だけ見て帰ってしまうでしょう。主要なコンテンツが日記である以上、表紙に日記をおいてしまうべきです。そしてサイトの体裁をテキストサイトのそれに変えてしまうべきです。やってきたお客さんには、とにかく一日分の日記を読ませるようにします。それでも逃げられるのであれば、それは致し方ないといわざるを得ません。とにかく、家族サイトよりはテキストサイトの方が外界に開かれている雰囲気があり、同じ内容でも少しはアクセスアップにつながるだろうということです。(過大な期待は禁物。不人気テキストサイトは世の中にごまんとあります)

さて、サイトの内容と構成を直したとして、次に問題となるのが宣伝です。とはいえ、いかにも宣伝然とした宣伝はまったく必要ないはずです。自分のちょっと気に入ったサイトの掲示板に、淡々と感想の書き込みをしましょう。何度も足を運び、掲示板に書き込むうちに、相手の管理人が仲良くしてくれるようになる場合があります。すると、たった一人ですが、サイトの閲覧者が増えます。

こうした宣伝というのは地道で、多くの場合は報われない努力です。だからといって、「うちのサイトを見てね」といった宣伝をするのは愚かです。それでは絶対にうまくいきません。小さなサイトの歩むべき道は、まずネット上の友人を増やすこと。わずか数人で構いません。常連様(=友人)を確保しましょう。安定して一日10〜15ヒットに達したら、とりあえず満足してください。自分が一日に回るサイト数の半分くらいのヒット数で満足できないと、またいろいろつらいだろうと思います。

アクセスアップも、小さなサイトにおいてはギブアンドテイクの発想で挑戦するべきだ、というのが私の考えです。

規約違反

ところでCGIボーイのアクセス解析を利用していらっしゃるようですが、その取付位置が規約に違反していませんか。ページの一番上に置くこと、というルールだったはずです。

ECCENTRIC BLUE

URI:http://www.ctb.ne.jp/~sara/ [2002.04.21]

フレームの使用を気にやむ必要はない

フレームについては、以前は散々叩かれたものですけれども、最近はだいぶ落ち着きましたね。フレームの問題点を知った上で、あえて使うのであれば、現状ではもうとくにそれ以上に気にする必要は無いでしょう。狭い意味でのフレーム未対応ブラウザは、もはやほぼ駆逐されました。最大の障害が除かれた今、ことに個人サイトでは、フレームの使用を気にやむ必要はないでしょう。(あのお堅い官公庁のサイトにも、ノンフレーム版が用意されないのが普通になってしまっています。それもどうかと思いますが。)

お小遣いMASTER

URI:http://www.h4.dion.ne.jp/~reo-g/ [2002.04.25]

継続は力なり

私は2ヶ月で18000ヒットは十分な数字と考えます。内容的には、たしかにもっと伸びる要素があります。けれども例えば、ヤフーのアクセス向上カテゴリでクールマークを取っている唯一のサイトでさえも、5年以上サイトを更新し続けていながら80万ヒットにとどまっているという現実があります。reoさんのサイトがこれまでのペースで一年を終えれば10万ヒットに達することから考えると、某クールサイトのアクセス状況は、その1.6倍のペースに過ぎないことになります。80万というのはたいした数字ではありますが、実態としてはそう驚くほどのことではないと思いませんか。

私の現在のサイトは1月にスタートしていますが、そのアクセスの過半はこの3週間ほどでいただいたものです。しかしじつは、ここしばらく、ろくろく更新もしておりません。ではどうしてそういうことになったかと申し上げるなら、突然大手サイトに紹介されたからに他なりません。そしてそれ以降、方々のサイトからリンクされ、急にサイト運営が安定しました。私の場合はやたらと早く僥倖に恵まれたわけですが、とにかく有用な情報を十分な量をそろえて紹介しているサイトの場合、アクセスアップの鍵は「続けること」にあります。とにかく潜在能力はすごいわけですからね。1年ほどはどうか焦らずに……。

見やすい色遣いならよいのか

なるほど、たしかに見やすくなっています。

ただ、それはひとつのステップに過ぎないかもしれません。例えば私は表紙の黄色に違和感を感じます。白背景、黒文字、彩りを添える赤青黄……ガンダムカラー(配色)などといわれますが、ある意味、これで見やすくなるのは当たり前ともいえます。ではなぜ多くの方が、この配色を採用しないのか。

原色が3色そろい踏みで存在感を主張するのでは、サイトの印象が散漫になってしまうからです。奇しくもガンダムが「連邦の白いやつ」と呼ばれていたように、結局は白に負けます。そして、白いサイトは世の中に多すぎる……。

赤青黄を使ってもよいのですが、その場合、どれか一色をとくに重用しましょう。テーマカラーをはっきりさせるのです。

現在のサイトの様子を見ますと、青が全面に打ち出されていますね。これを活かすならば、リンクと見出しの赤をもう少しおとなしい色にし、表紙の黄色は面積を減らしましょう。例えば帯状のものを線状にしたり、ワンポイントの星マークにするなど。青をテーマにし、他の色はおまけと割り切ることで、センスよくまとまったデザインに一歩近付くことでしょう。

草太さんのサイト(既に閉鎖)

[2002.05.01]

性同一性障害は事前に予告すべきか

閲覧者を驚かせないよう、予告すべきという意見も理解できますが、でもそれは性同一性障害をどうアピールしたいのかによるのではないでしょうか。性同一性障害があっても、基本的にふつうの人間なんだよ、ということを示していきたいのなら、むしろ性同一性障害のことはあまり表に出さないという手もありえます。あとで「えっ!? そうだったの?」という反応があるでしょうが、その反応こそが「性同一性障害を持っている人=変な人」という固定観念を打ち砕くものになるはずだからです。逆に、先に相手に予告をしておいて、「でも、ほら、ふつうでしょ」という見せ方をするのもありなんですよね。どちらがいいというわけでもなく、「どう見せたいのか」が問題なのかな、と。

ミォルゥム新聞

[2002.05.01]

余裕のあるデザインを

全体にデザインが窮屈ですね。何がいけないかといえば、ナビゲーションが入っている左フレームの横幅が広すぎるのです。広くなっている理由はもちろん、その上にあるメールマガジンの申込ですよね。あれがいけない。「アド登録」「アド削除」を次の行にするとか、何らかの対策をして、MM登録の横幅を減らしましょう。

サイトの情報量からいって、うまくフレームを切れば800×600の画面でも十分に表示させることが可能です。タグ講座のフレームも含めて、全体的にフレームの構成を見直されるとよいのではないでしょうか。