Webサイトデザインアドバイス

Advice

徳保隆夫の発言集11

私は方々のサイト批評掲示板でいろいろ書き飛ばしています。その一部を収録。新旧いろいろ入り混じっています。場所もいろいろ。

TOY BOX

[2002.05.02]

リンク色

青背景に青いリンク色ということで、メニューも本文中のリンクも読みにくいのが残念です。

フレームの切り方

入り口が二つあるんですが、ひとつでいいはずです。<frameset rows="12%,88%" frameborder="0">というのを、例えば<frameset rows="80,*" frameborder="0">としてみてください。この意味は、上のフレームの縦の長さを80pxにし、下のフレームは残りを使います、というものです。こうすれば、どんな画面サイズで見ても、上のフレームは高さ80pxなので、画面サイズによって入り口を分ける必要はなくなります。

アクセスアップ

私は基本的に宣伝よりもネット上の友人を作っていくことをおすすめします。「友達募集!」なんて書き込みをしようというのではなくて、とりあえずいろいろサイトを巡っていくと、ああ、ここのサイトいいなあ、ということがあると思います。その「いいなあ」という気持を掲示板に残してきてはいかがでしょうか。縁があれば、そこから小さな関係が生まれます。

「友達、友達」と連呼してベタベタした関係を作るのは、私はどうかと思います。お互い、自然にサイトを行き来するような関係を、ゆっくり作っていけたらよいですね。地道ですが、アクセスアップというのは、そういうところからスターとさせるべきではないでしょうか。

サイトの人気があまりないうちは、まず自分が多くのサイトに顔を出し、掲示板に感想などの「宣伝ではない」ふつうの書き込みをして回ります。しばらくは赤字でしょう。ひょっとすると、ずっと赤字かもしれませんが、自分が好きなサイトを回る限り、それを損だと思うことはないはずです。

本当の心の交流を可能とするのは、強引な宣伝ではなく、真っ当なやり方だけではないでしょうか。

INNOCENT WORLD

[2002.05.05]

サイトの方向性を明確に

事実上、コンテンツは日記のみ、ということでしょうか。囲碁五段というのはすごいことのように思うのですが、それを活かしたコンテンツがやはりほしいですね。

日記でもいいと思うのです。ただしその内容は「囲碁」中心でなくてはなりません。サイトには個性が必要です。無個性も徹底すれば個性になりましょうが、それには大変な努力を要します。囲碁五段という「売り」があるのですから、素直に「囲碁馬鹿」のページを作ってしまうのが簡単ではないでしょうか。

キャラクターの演出を

サイト上のキャラクターというのは、多かれ少なかれ演出されたものです。例えば赤裸々日記なんていっても、素の管理人が何でもかんでも「赤裸々に」告白してしまう人物であるはずもなく、あたかも「墓までもっていく秘密なんてない」ようにふるまう姿自体が、多分に演出されたものだったりするわけです。

囲碁とミスチルのことしか日記に書かない、と決めてしまうことです。時には決まりを破ってもよいでしょうが、基本路線を決めてしまいましょう。囲碁のことばかり書いて、誰が読むのかと思われるかもしれませんが、少なくとも今の日記よりは読む人が増えます。

よしなおさんの友人には、囲碁に興味のない方のほうが多いでしょう。テキストサイトもそれに似て、囲碁に興味のない人が、囲碁のことばかり書かれた日記を読むものです。この辺が囲碁講座系サイトを避け、テキストサイトとしてやっていく場合の強みであり、弱みでもあります。弱みというのはつまり、ログがちっとも有用なコンテンツになっていかないから、更新が止まったとたんに客足が途絶えてしまうということです。

そうして今よりは人気の出てきたサイトが、ほのぼのしたページになっているのかどうかは、ひとえによしなおさんの演出したキャラクターの性格如何にかかっているでしょう。

肝腎の日記のデザインはさるさる日記でおなじみのスタイルですから、まあ読みにくいということはないでしょう。テキストサイトなら、デザインは二の次であろうと思います。

ゆ〜の部屋

[2002.05.05]

リンクはもともと自由なものです

「トップに限りリンクフリー」といった注意書きは、牽制球としては効果がありますが、法的には無意味な文言です。リンクはどのページにも自由に行ってよいのです。誰にも、その権利があります。裁判になれば、ゆ〜さんが絶対に負けます。それを知っていて書いているのであればよいのですが。

現在のデザインに実用上の問題はない

さて、一通り拝見いたしましたが、デザインは悪くないですね。さっぱりしていますが、読みにくい部分も誤解を招くような部分もなく、区切り線も適切に用いられ、実用上の問題は何もありません。テーブルレイアウトはビルダーを利用する以上は避け難いことですし、とくにそれで重くなっているページもありません。ほとんどのページで背景画像が統一されているのに、一部のみ背景画像が異なっているのが少し気になったくらいでしょうか。

小説が、その内容によらず紙の質を変えないのと同様、扱うゲームの種類によって背景を変える必要はありません。変えればサイトの統一感を減じます。そのデメリットと天秤にかけて、一部のページのみデザインを変える場合は慎重に判断なさってください。

スペクターの喫茶店

[2002.05.05]

全体的にはよい

レイアウトは変ではありません。よく工夫されていると思います。

私が気になるのは、例えば<title>要素がないのはHTML4.01においては重大な文法違反だとか、文章の途中で改行すると文字サイズを大きくしたときに情けない見え方になるとか、そうした細かいことばかりです。ビルダー6.5で現在のレイアウトを実現しようとする限りテーブル(表)は使わざるをえず、それは仕方ないと私は思います。全般に、見やすくしようという配慮が感じられ、そしてその意図は概ね成功しているようです。

テキストのセンタリングは非推奨

今後のために1点だけアドバイスするならば、テキストを直接センタリングするのはやめた方がよいです。読みにくいんですね。この掲示板の書き込みが全部センタリングされていたら……ちょっと想像してみてください。ぞっとしませんか。

ピンとこない場合には、例えばチーム団員仮募集のページを読み返してください。テーブルの中のテキストが、他の部分に比べて妙に読みやすいように思われませんか。長いテキストは左寄せにするのが読みやすいレイアウトを実現するコツです。どうしてもまん中に表示したければ、テキストを長方形に閉じ込めて、その長方形をセンタリングするようにしましょう。(本来なら<div>要素などにCSSで横幅などを指定すればよいのですがビルダーでやるなら結局テーブル(表)になるのでしょうか)

ポポワーレ

URI:http://homepage3.nifty.com/popowerle/frameA.htm [2002.05.05]

文法違反について

ソースを拝見したのですが、手書きでらっしゃいますか? とくにcontents.htmのソースがひどいので、文法チェッカにかけたところ、-341点という結果が出ました。何となくそれらしい表示になっているのは、IEのソース修正能力が抜群だからに過ぎません。IEもだんだん修正能力を減らしていく方向性であり、将来的にはnisiyosiさんのサイトはどのブラウザでもまともに表示されなくなります。HTMLの文法を復習されるか、ソフトを利用するか、いずれかの方策をとる必要があります。

例えばホームページビルダーを利用されますと、ソースは自動で修正されます。修正結果の実例を見ていただきたいのですが、見た目はそっくりでありながら、先ほどの文法チェッカで77点を実現しています。私はビルダーにソースを読み込ませ、そして保存させただけです。ただそれだけで、ビルダーは自動でソースを修正してくれたのです。私は自サイトをビルダーで下書きしています。手書きで一部修正して文法チェッカの90点以上を確保しておりますが、ビルダーを使う限り、必ずしもそうした努力は必要ではありません。HTMLの文法を勉強すればするほど、最近のソフトはよくできていると思わされます。

エラー箇所の修正

文法チェッカで発見されたエラーを手書きで修正する場合は、簡単にいえばエラーの起きている部分だけ見直せばよいわけです。全部を書き直す必要はありません。ただしHTMLの知識が不十分ですと、どう直したらいいのかちっともわからないということになります。私は、しばらくは自動修正を利用されることをおすすめします。ただし修正前のファイルを保存しておきましょう。修正後のファイルを見て、どこがどう直されたのか勉強するわけです。(あるいは実践勉強を放り出して、とにかく本などを見て勉強してもOKです。私はそのパターンでした)

ソースを自動修正するソフト

フリーソフトでしたら、HTML Tidyなどいかがでしょう? W3C謹製、HTMLの文法をチェックし、自動修正する定番ソフトです。

ビルダーを使う場合は、とにかく簡単です。文法の怪しいファイルをビルダーで開きます。そして何もせずに文書を上書き保存します。これで終わりです。何も作業をしていないのですから、上書きしたって何も変わらなさそうなものですが、ビルダーはちょっと偉いですね。保存作業のたびにソースを点検して、エラーを発見し、修正するのです。

サイトのデザインについて3点ほど

1点目、色の統一感があっていいですね。ついついページ毎に配色を変えたくなるものですが、そこをぐっと我慢されているのがよい効果を生んでいます。日記帳も、文字の背景が似たような色になるよう工夫されていましたね。

2点目、テキストの中寄せはやめてください。見出しだけならともかく、長い文章をセンタリングすると非常に読みにくいので注意しましょう。長い文章を画面の中央に配置する場合は、テキストボックスを適当な要素とCSSで設定して、長方形のテキストボックス全体を中央に配置するようにしましょう。テーブルでこれを実現しようとなさる方が多いのですが、私はおすすめしません。それならむしろ、単に左寄せにした方がよいと思います。

3点目、長いテキストを太文字にするのはやめましょう。ソースを見ると<h4 align="center">などとありますが、<hn>要素は見出しを意味します。本文は<hn>要素ではなく、<p>要素にしましょう。pはparagraphの頭文字です。正しいマークアップを行えば、自然と本文は読みにくい太文字ではなくなります。

正しいマークアップを心がけるだけで、いくらか読みやすくなるように思われます。ぜひ、HTMLの文法を復習なさってください。