Webサイトデザインアドバイス

Advice

徳保隆夫の発言集29

私は方々のサイト批評掲示板でいろいろ書き飛ばしています。その一部を収録。新旧いろいろ入り混じっています。場所もいろいろ。

ネットワークビジネスアカデミー

URI:http://www.ber3.com/ [2002.07.07]

もう少し謙虚に

1日100人ほどが見るサイト、というのは、数ある個人サイトのうち上位10%に入る人気ぶりということができます。多くのアクセスアップ講座系サイトを回ってみれば次第にわかってくることですが、「1日100アクセス」は多くのサイトにとって悲願であり、見果てぬ目標なのです。私も現在のサイトこそ1日200アクセスを維持していますが、以前のサイトでは1日30アクセスあたりで七転八倒していたのでした。

1日100人ほどしか見てもらえません。

何を贅沢なことをいっているのか、と思います。毎日、100人の前で講演することを想像してみてください。たとえ無報酬のボランティアであっても、相当のプレッシャーであり、責任を感じて身が引き締まることでしょう。まかり間違っても、「なんで聴衆が100人しかいないんだ」とは考えないはずです。

100アクセスをただの数字と捉えていませんか。その向こうにいる、100人の存在を忘れていませんか。

「私見ですので」云々と逃げの手を打っている素人講座、しかも字が薄くて液晶画面では読みにくいというサイトを、毎日100人が読んでいるのです。もっと責任を感じるべきです。この恵まれた状況に恐れを感じるべきです。呆気なく一日100人を達成してしまったので気が大きくなっているのかもしれませんが、もう一度、よく考えてください。

追記:

いつもお世話になっております。

このたびは掲示板における私の発言にご意見をいただきまして、どうもありがとうございました。以下、ご質問にお答えいたします。

この方達のアドバイスや知識を元に組み立てた講座が、素人の域であると言われる事には素直に肯けない

「素人の域」にもピンからキリまであります。私は一律に、「金にならない」ものを総じて「素人の域」と呼んでおります。例えば、もし本にしたとして、「値段がつくか」ということです。

お断り、この講座での解説や注釈などはアカデミーの主観による私見ですのであらかじめお断りしておきます。

少なくとも冒頭に上記の一文が添えられた文章を、私はプロの仕事と呼びません。何を書いたって反論はくるでしょう。しかしプロは批判を論破できる裏づけを用意して、文章を書くものです。それがプロの責任ではないでしょうか。

どのへんをどの様に改めたら良いと思われますか?

私は某メーカーの技術屋です。いちおう、給料をもらって仕事をしています。自分が仕事をするように、サイトを作成なさればよいのではないでしょうか。あるいは、所詮は素人ですよといってしまうのも一手です。一介の親切なボランティアとして趣味的に情報提供していくなら、気分は楽です。ただしアクセス数はそこそこで我慢しなければならないかもしれません。

お返事を頂ければ大変ありがたいのですが

じつをいえば、素人が趣味で作成したサイトの掲示板で診断の依頼を出すという行為自体に、私は疑問を感じていました。周囲の診断依頼サイトが趣味の個人サイトばかりだということになぜ気付かないのか、とも思いました。

プロの診断を仰ぐサービスが、世の中にはいくらでもあります。有料のものも無料のものもあります。それなのになぜ、素人に診断を依頼するのでしょうか。

一事が万事です。何か、ボタンのかけ違いがあるのではないか、心構えの段階で躓いているのではないか、そのように思われます。[2002.07.16]

a cup of tea usa

URI:http://www.acupofteausa.com/ [2002.07.30]

解像度に注目

モニターの大きさは問題ではありません。解像度が問題なのです。17インチのモニターでも、解像度の設定が1024×768なら横スクロールバーが出ます。横幅が1200pxを基準に作られたページなので、それ以下の画面で見ると切れるわけです。

基本的に、Webサイトは閲覧者の用意する画面の大きさが不定です。したがって画面サイズに依存しないデザインを考えるのが王道です。(例えば私のサイトのように/tnstyleというデザインを選択すれば横幅300pxでも読めます)

あるいは一般的な画面の大きさを考えて、横幅700px程度におさめるとよいでしょう。

ビルダーのどこでも配置モードのように、要素の絶対は位置を駆使して固定された画面を提供するのはやめましょう。印刷物と同じ感覚でサイトを作ってはいけないということです。

情報を整理してみましょう

hirokoさんは前途多難だろうと思います。サイト自体の成功如何はともかくとして、かなり特殊な(変な)HTML文書の作り方をなさっているので、この作り直しは骨でしょう。1から再作成する必要がありますから。まずはふつうに、平凡なサイトを作成してみるところからはじめた方がよいかと思います。

とりあえず私が表紙について情報を整理したのが上記の例です。hirokoさんのサイトの場合、最終的なデザインは決してこのようにしてはいけませんが、情報整理の段階では論理構成を見やすくしておくとよいかもしれません。

とにかく現在のデザインは情報が未整理で、何がなんだかよくわかりません。なかなか、個人のセンスで新しいデザインを実現するのは難しいものです。ある程度、Webサイトのデザインには型があります。多勢の先達の知恵の結晶です。書籍などでも繰り返し取り上げられているテーマですので、よくご参考になられるとよいでしょう。

その後

前回のリニューアルも非常によくなったなあと思っていたのですが、今回はさらに一歩進んで、にぎやかでいい感じだなあと思います。前回のリニューアルでのお勉強を活かして、当初狙っていたにぎやかな雰囲気の実現も目指したということなのでしょう。努力の甲斐があったのではないでしょうか。

一点だけ強いていえば、カウンターは表示する必要がないのではないかと思います。数千ヒットではお客さんの信頼を勝ち取るどころか、むしろ逆効果でしょう。アクセス動向はアクセス解析のCGIを設置して調べることとし、カウンターは隠してしまう方がよいと思います。

ところで、私はリンクは無断で行うことを常としています。WWWはもともとリンク自由が前提であり、また無断リンクは法的に問題がありません。今後もあらゆる場合において、私が事前にリンクの許可を取ることはありません。WWWに自ら進んで公開した情報は、プライバシーに関わっても保護されません。私は電話番号を公開するリスクを織り込み済みで公開しています。なお、事前にリンクの許可を求めないのは、「ダメ」といわれてもリンクするならば訊ねない方がマシと考えるからでもあります。[2002.10.06]

みんなで創って!! 私のHP

[2002.07.30]

人頼みのサイトは弱い

こういってはなんですけど、人頼みのサイトは弱いですよ。これではアドバイスにならないかもしれませんが、端的にいって企画倒れではないでしょうか。私の見たところ、現在の能力を超えたことをなさっているように思われてなりません。

掲示板がていねいに用意されていることを除けば、ふとやんさんのサイトはふつうのテキストサイトです。掲示板での発言が多く、実質的な更新頻度は高いのですが、現在の方法ではアクセスアップにつながりません。

現状と近いサイト運営をしつつ、より効率化をはかる方法としては、tDiary(9月に受付再開)の利用が考えられます。

これまでにないサイトの形を追い求める心意気はよいのですが、実際問題として相当の力量がなければ玉砕です。世の中に数十億ページも存在する今、あらゆる形式は試行され尽しています。ふとやんさんのようなことを考えた先例もあります。多勢が討ち死にしたわけですが、いくつか生き残ったもののひとつがtDiaryの形式だったわけです。

将来ふとやんさんの文章力が大幅にアップして、多勢の閲覧者を得られるようになれば、現在の方式でもいいのでしょうけれども、現状はとてもとても……。というわけで、サイトの構成を再考なさった方がよいと思います。

フォーラム型掲示板というのも先人の知恵の結晶です。たくさんの掲示板をひとつのページから一望できるというのは、おおいに利点があります。現在のようにあちこちに掲示板が散らばっているのは集客に不利です。掲示板は一ヶ所にまとめておいて、話題ごとにそれぞれの場所に誘導する方が、たいていはうまくいくのです。

現在のペースですと、1年後には数十の掲示板を稼働させることになります。そんなのやっていけるわけがない。お客さんの数は十倍にはならないわけですから。そういった意味でも、掲示板はひとつにまとめておいて、ある程度話題のスレッドの数を絞ることが重要なのです。いつまでも古い話にお客さんが付き合ってくれるわけではありません。寂れてしまった掲示板をずっとメンテし続けるわけにもいかないはずです。そうしてみると、古いスレッドが流れて画面の下の方へ消えていくという掲示板の仕組みは、理に適っているのです。

denknow web work group

[2002.07.30]

つまらなくなったら

つまらない、と思いつつ続けるのは大変でしょう。やる気の出ないときはちょっとサイトと距離を置くのが一番ですよ。私も自分のサイトに手をつけるのは月に数回、突然、ふと思いたって、という感じです。だから3週間くらい放り出していることもあります。

とりあえず、更新しなければ価値がないコンテンツとは別に、いったん作ってしまえばずっと価値を持ち続けるコンテンツを作っておくことです。そうすれば、更新が止まっても罪悪感を感じずに済みますから。

大切なことは、サイト自体を閉鎖しないことです。閉鎖したらしたですっきりするものですが、いったんつぶしたものはもとには戻りません。閉鎖するよりは更新停止のほうがよいと思います。

いずれにせよ、閲覧者の参加によって成り立つコンテンツが中心のサイトという方向性は疑問です。好きで楽しくやっているのなら、必死に人を動かす努力をおすすめしたいところではあります。しかしどうやらお疲れのようなので、閲覧者の参加に依存しないコンテンツをメインに据えて、お気楽運営へ移行することをお勧めいたします。

売れるんです。

[2002.07.30]

疑問

IE Ver6以上は注意事項があります!! 売れるんです。というのが意味が分かりませんでした

回答

「売れるんです。」がタイトルですよ。

「IE Ver6以上は注意事項があります」はそのままの意味。IE6は初期設定のままだと、「売れるんです。」というサイトではネットショッピングができないのだそうです。

まあ、わかり難いのは事実ですよね。品揃えも謎ですし、わけのわからないお店という感じがします。深夜のテレビショッピングのようにいかがわしい印象です。サイトのデザイン自体はすっきりクールなのですが。

アドバイス

結局、タイトルと品揃えを何とかしてください、ということです。