Webサイトデザインアドバイス

Advice

徳保隆夫の発言集35

私は方々のサイト批評掲示板でいろいろ書き飛ばしています。その一部を収録。新旧いろいろ入り混じっています。場所もいろいろ。

Animal color

[2002.08.31]

BMPはやめよう

たいした重さではないのですが、BMP形式はWWWでは避けるべき画像形式です。PNGかJPEGにすることをお勧めします。最近JPEGにも特許問題が浮上したので、絶対安全確実なのはPNGだけですが……。

ページを軽くするためには

配色はかなりいい

さて、配色はトーンが揃っているので、色数の割にまとまっていますね。薄くて見難いという意見は当然ありましょうが、ビジュアルとしてはきれいです。文字は比較的濃い色になっているので、それほど問題はないでしょう。各ページで色を変えるのは難しいところなのですが、背景画像などの模様を統一し、見出しをオレンジ色でまとめているので、統一感がありますね。これもまた、美しさをよく演出していると思います。

しかし画像の使い方が贅沢かも

ただし、色を変えるためにページ毎に背景画像などを変えていますからね。これが無駄にページを重くしている、とはいえます。色を変えるにしても、どこまで変えるかという問題がありますね。全部変えるというのもたしかに一つの選択ですが、私なら例えば、見出しの部分だけ変えるとか、本文周辺だけ変えるといった方法をとるでしょう。全体は同じ配色とし、部分の配色だけコーナ毎に変えるわけです。すると背景画像はひとつでよいので、軽くはなります。とはいうものの、現状それほど重いとは思いませんでした。表示結果の割に重いというだけで、一般的には軽いサイトに入ると思います。

全般にビジュアルのセンスがいいと思いました。いろいろ知識が増えると、よりよいデザインに挑戦できると重います。(表紙が無駄に縦長になっているのを改善する、など)今後に期待します。

N A R U T O + f a n p a g e

[2002.08.31]

致命的でないJavaScriptはそのままでよい

JavaScriptを切っている人は非常に少数ですし、リンク先の説明なんてのはあってもなくてもいいわけです。だから、どうでもいいんじゃないかと私は思います。ステータスバーを私用に使うのはネット慣れした閲覧者には不都合ですが、どうもサイトを見た感じでは、あまりそれで怒る人もいなさそうですね。結局、客層を考えれば、JavaScriptまわりは現状維持でもいいんじゃないですか。更新履歴のように比較的重要な項目がJavaScriptによる小窓になっていますが、それについてとくに文句は出ていないわけでしょう?

ただし逆に、JavaScriptまわりをまとめてポイしても、お客さんは増えも減りもしないでしょう。それくらい、どうでもいいことだと思います。だから、JavaScript云々で悩むくらいなら捨てればいいだろうし、これが好きなんだ、ということなら続ければいいでしょう。結論がどうあれ、本当に困る人は多分いません。

まあそんなことをいうと私自身、これから鑑定するのに困るのですが……。

記号と文化的背景

これまたどうでもいい話ではありますが、「↓→ new / old ←↑」はわかりにくいですね。「←new/old→」でよいのではないでしょうか。横書きで何かを並べる場合、左から右、上から下、という流れは(日本では)絶対確実なものです。アラビア語などは横書きでも右から左へ書くので(かつての日本と同じですね)この理屈は通用しないのですが、それさえ気にしなければ、とにかく左→右、上→下という流れは自明のものとしてよいわけです。

すると、右と左、どちらが「new」なのかさえわかれば、並び順は明らかといえましょう。左がnewなら新しいもの順、右がnewなら古いもの順というわけです。

「↓→ new / old ←↑」という表記は解読が面倒です。すっきりさせてみてはいかがでしょうか。

backは右向きでよいか?

ついでといってはなんですが、「→back」というのもひっかかります。横書きの場合、「進む方向」は「左から右」です。つまり記号は「→」です。したがって、「go→」なら自然です。ということは逆に考えて、「←back」が一般的なのです。ちなみに、「←previous/next→」も覚えておくとよいでしょう。階層間移動の「戻る/進む」=「←back/go→」に対し、同階層の中で「前へ/次へ」を表現する場合には、「←previous/next→」をよく使います。previousが長ければprevと省略しても意味が通じるようです。

ポケポケ島

[2002.08.31]

リンク集を軽くするには

リンク集にバナー画像はつきもの、という固定観念さえなくせば、リンク集なんてのはいくらでも軽くなりますよ。Googleのようにページ単位で引っかかるものは別として、Yahooディレクトリのようなサイト単位の検索サイトだって、いちいちバナー画像を表示したりはしないでしょう。そんなものは必要ないとわかっているんですね。

個人サイトのリンク集を見るために何回も読み込み待ちを強いられるのは、面倒で耐えられません。リンク集はバナー画像を外して、1ページにまとめてほしいです。

深緑のフィールド

[2002.09.01]

漢字

(漢字が読めないという意見が出ていますが)わからない漢字は辞書で引けばいいんです。「控える」を読めるくらいの能力があるわけですから。客層の割に漢字が難しいという意見ならわからないでもないですが、お客さんに勉強していただくというくらいのスタンスでもよいと思います。

「励み」「凄い」「崩れる」「嘘」「遠慮」「脇役」「皐月」……たしかに、かつて塾で中3国語を担当したときに、読めない子が少なからずいた漢字ではあります。私はあえて「客層」と書きましたが、中3でも読めない場合がある漢字をけっこう使っているのはたしかです。でも逆に、あんまり平仮名ばかりにすると、かえって現在のサイトをスイスイ読めるお客さんが引くかもしれない。企業サイトなら、あらかじめ特定のターゲット層を狙ってサイトを作る必要があるわけですが、個人サイトなら、自分の個性を出して、それに惹かれてくるお客さんを大切にするという方針でよいのではないでしょうか。

ナビゲーション

MAPには各コンテンツへのリンクを用意しましょう。表紙に戻ってあらためてコンテンツを選択するのは面倒です。

またギャラリーからさらに3つのコンテンツへ移動する構成ですが、K-MAIL(これもC-MAILに修正されるのでしょうが)を表紙に置くならば、ギャラリーの内部コンテンツを表紙においた方がよさそうです。

デザインの統一

背景画像がページ毎に違いますが、壁紙を一種類にする、同じ模様の色違いにする、せめて似た雰囲気の壁紙にするといったあたり、検討してみてください。レイアウトやロゴの画像も同様ですね。コーナ毎に変える必然性がありません。完全に統一しても何ら問題ないと思います。

もしコーナ毎に何かを変えたいんだ、ということならば、まずロゴですね。次いで壁紙、そしてレイアウトの順。壁紙の統一が一番簡単ですが、できることならレイアウトを統一したいところ。表紙だけは全然違ってもいいので。

最後に配色……方向性はわかるのですが、やはり適当に決めているように思われます。背景はこの系統の色、本文は、見出しは、重要なポイントは、というように、どんな場合にどんな色を使おうという大まかな指針は持つべきでしょう。紙にメモしてみるといいと思います。頭の中だけにイメージがあると、どうしてもいい加減になりがちなので……。私もレイアウトを考えるときは、一度紙に色鉛筆で簡単な絵を描くんですよ。鑑定掲示板で時々出している改善案を作るときなども。ちょっと面倒に思われるでしょうが、これはおすすめです。

ポケモンの館

[2002.09.01]

壁紙のありがちな間違い

コーナの区別のために壁紙を変えるというのは、一番やりがちな間違いなんですよ。自分にとってはサイトがひとつの世界ですが、閲覧者にとっては、WWWに無数に存在するサイトのひとつに過ぎないのです。したがって、サイト内で壁紙を変えて、さらにサイトを区分してしまうのは、サイトの印象を弱めることにつながります。よほど大きなサイトならともかく、ももさんのサイトの規模ならば、サイト全体で一丸となって核となるイメージを訴えていくべきなのです。

フォントサイズは標準でOK

フォントサイズなんですが、見たところ標準の大きさになっているようなので、私はこのままでいってほしいですね。私は小さい文字が好きなので、いつも「最小」に設定しています。この場合、最初から文字が小さく設定されていると文字が小さくなりすぎますので……。また画面の解像度が高い場合、文字サイズ「中」でも文字が小さく見えます。したがって文字サイズ「大」や「最大」などを選択する人も、多いでしょう。視力の良し悪しの問題ではなくて。いろんな環境があるので、本文の文字サイズは標準でいいんじゃないかと思います。