Webサイトデザインアドバイス

Advice

こううんりゅうすひ

URI:http://www.geocities.co.jp/HiTeens-Penguin/9881/ [2002.08.15]

表示速度:

画像がないこともあり、表示速度は問題ありません。

コンテンツ毎にフレームを分けたのはていねいで好感が持てますが、デザイン次第ではその必要がなくなります。ありがちなデザインなのであえて避けたのでしょうが、フレームを縦に切って、小項目も全部メニューフレームに入れるわけです。縦長のメニューフレームならスクロールバーが出ても問題になりませんし、表紙から入った場合のクリック数がひとつ減ります。

現在のデザインは640×480に対応させたものでしょうけれども、そうしてみるといささかメニューフレームの200pxは大きすぎます。縦にメニューを置いて、800×600への対応へ後退したとしても、現実的には大差ない状況かもしれません。なるべくなら画面の大きさに左右されないデザインにしたいところですが、これだけログが溜まると、今さら全ページ書き直すわけにもいかないかもしれませんね……。

視覚効果:

現在のサイトがわかりにくいのは、レイアウトが独創的だからです。つまらないことをいうようですが、あまり世の中にないデザインのサイトは、たいていうまくいっていないものです。

前田さんのサイトは、フレームの切り方を変えればわかりやすくなります。あるいは、フレームをやめてもいいでしょうが……。

フレームを使うとして、二案を示します。

人の眼は、画面の左上からスタートし右下へと視線を走らせます。メニューやタイトルを最上段、そして左側に設定するレイアウトが多いのはこのためです。サイト全体を見る人より、特定のページへ直接やってくる人が多いサイトでは、逆に意識的にナビゲーションなどの余計な情報は左下へ持っていきます。私のサイトのナビゲーションは右上にあり、ちょっとその辺り、微妙ですね。私の場合はスクロールバーに近いところにナビゲーションを置こうという発想です。バーが左なら左にナビゲーションを置いたでしょう。

前田さんのサイトがわかりにくいというのは、おそらくナビゲーションのことでしょう。各ページの情報は、まずまず問題なく閲覧できますから。結局この件は、メニューを左上から配置することで解決できます。

では左上から縦に伸ばすか、右に伸ばすか。

フレームをひとつにまとめるなら、縦です。小項目まですっきり見せる横方向のフレーム組みはありえません。逆に、大項目だけのメニューフレームを作るなら、横がよいのではないでしょうか。ただし「メール」「更新履歴」は表紙に置いて、メニューから外しましょう。横へメニューを組む場合は、項目数を絞るべきです。

さて、フレーム形式を縦横いずれにしても気になるのは、現在ある小項目の説明をどこへ持っていくか、ということでしょう。縦フレームの場合は、a要素にtitle属性をつけるのがスマートでしょう。

<a href="***" title="私が関係する公演の舞台情報">舞台</a>

マウスが乗ると説明が出ます。視覚障害者に人気の音声読み上げブラウザでも対応していることが多いので安心です。

横フレームの場合は慎重に考えてください。大項目毎にフレームをわけることにはたしかに利点がありますが、私には悪あがきのように思われます。それならフレームを排除しない限り、根本的な改善はありません。そこで、大項目毎にフレームを変えることは考えから外します。

現在のデザインでは、大項目選択→小項目選択という順番になっています。この流れを受け継ぐことにしましょう。大項目を選ぶと大項目の表紙がコンテンツフレームに表示されます。そこに小項目へのリンクと説明をおきます。現在の表紙の内容は、その「下」に配置するべきでしょう。何度も読む必要はないので。

現在のサイトの様子を見る限りでは、大項目ひとつにつき小項目は3つ程度なので、小項目専用のフレームはなくても、現在のように小項目間のリンクを徹底させていけば問題ないでしょう。強いていえば、小項目間のリンクはページの上下にあるとよいかもしれません。あるいはページの下部に「ページ最上部へ戻る」リンクを用意するか、「Homeキーでページ最上部に戻れます」という説明があるとよいでしょう。(HomeキーとEndキーは便利です。PageUpやPageDownなどのキーも便利です)

以上、見た目にはふつうになってしまうけれども、そのぶんわかりやすいデザインについて、ご提案いたしました。

色についてお悩みだそうですが、みやすい、わかりやすい、という観点からは問題ない状況です。青一色できれいにまとめているといえます。グレーを適宜配置したのがうまいですね。

むしろ、あれこれ凝ってきて、たくさんの色を使い出すと失敗します。よほどご不満でない限りは、そっとしておくべきではないでしょうか。

確かにサイトのテーマと配色はあまりあっていないかもしれません。とくに料理を扱うサイトは、家庭的な雰囲気を出すような、暖色系の優しい配色を好みます。けれども、「このサイトについて」などに現れている前田さんの個性を、現在の配色はよく体現しています。冷静、知的、清潔……ダイニングよりもキッチンに重きをおくと考えるならば、寒色系の配色もなかなかよいと思うのです。

操作性:

スクロールバーの色が薄すぎます。CRTではおそらくそこそこはっきり見えていることと思いますが、液晶画面では非常に見にくい場合があります。私の環境では画面を見る方向次第ではスクロールバーが消えます。操作ツールは、隠すよりむしろはっきりさせるべきです。ベースカラーを本文の背景色に合わせるのはともかく、枠線はもっとよく見えるようにしていただきたいところ。(せめてリンク色程度に)

もう一点、「このサイトについて」のリンクが見づらいです。また、新しいウィンドウを開く必然性もないでしょう。気になりました。

内容の充実:

非常に充実しています。縦長のページが多いので、その意味でもやはり、メニューフレームの幅を圧縮したり、縦おきにしたりして、コンテンツの表示部を縦に広く取るよう工夫されると、さらに読みやすく使いやすくもなってくるでしょう。

なかなか前田さんのサイトほどレシピの多いサイトはないんですよ。長年続けていて、その道の定番のようになっている人気サイトを除けば、案外料理系のサイトも更新が長続きしません。

ぜひ更新を続けていただきたいと思います。

Atomic Power

[2002.08.15]

表示速度:

概ね問題はないのですが、なぜiswebなのか、疑問が残ります。CGI とSSI を使える安定した無料サーバとして定評があるiswebですが、少なくともCGI はメイン掲示板を除きレンタルのようですね。SSI を使っているのかどうかはわかりませんが、もし使っているとしても非常に限定的なご利用のようです。

サービスがいいかわりに広告がきついのがiswebの特徴です。サービスを利用しないならば、広告量が3分の1のtripodやgeocitiesでよいのではないでしょうか。どちらもサーバは安定しています。fc2webも強力な選択肢でしょう。

サイト本体が非常に軽い場合、広告の方がむしろサイズが大きくなります。なんだかもったいないことをしているように思われます。将来少しずつ改善していかれるのでしょうが……。(掲示板もサイト本体でのデザイン選択にあわせてデザインを変えるなど。私はやっていませんけれども)

視覚効果:

CSSでレイアウトしたらMacで崩れるという件ですが、たいていの問題はhttp://members.tripod.co.jp/cssbug/を読み込むことで解決できます。MacIEのバグは、上記サイトのリンクにある「ねこめしにっき」の過去ログをよく探せば大量の情報が……。まあ、やってられるか、ということになるでしょう。

一番よい方法は、正しいCSS(註)を書いたら、ブラウザの挙動などしらないよ、といってしまうことです。ただし自分の使うブラウザ出がそこそこに見えるほうが、サイトをやっていて楽しいだろうとは思います。ただし「正しさ」は妥協しないこと。

註正しい、というのは、CSSの文法上ミスがないという意味ではありません。CSSの文法では、横スクロールバーが出ても全然問題ではないわけで、ここでは「論理的に考えて破綻のないCSSファイルであること」を「正しい」といっていることに注意。文法ミスではない、というだけならテーブルレイアウトだって文法違反ではないのです。コンピュータはテーブルがあればそれが表だと判断するだけなのですから。その表が何に使われているかは感知しないわけです。CSSも同様で……。

ところで、sky.cssがMacIEで崩れる理由は簡単です。floatには横幅の指定が必須です。横幅の指定がなくても「らしく」表示するWinIEやMozillaの方が反則。文法違反の記述は無視するべき。

overflowに関してはMacIEは許せませんね。あれはMacIEの方がおかしい。なぜ表示が崩れるどころか「表示しない」暴挙に出るのでしょうか。Macの人には、Mozillaを勧めた方がいいかと思います。MacIEはいくつかの点でWinIE6よりも先進的なのですが、overflowのバグは本当にひどいです。

CSSファイルに@charset "euc-jp"; などと書かれていますが、実際はShift-JIS ですね。メモ帳で読めます。わざわざ文字化けを誘うようなことを書くべきではありません。WinIEは少なくともこの記述を無視してくれますが。(それもどうかと)

CSSの書き方についてもう少々。

要素の並び順がけっこういい加減ですね。せめてblocklevel要素とin-line要素は分けた方がよいでしょう。またCSSファイル中に適当なコメントを入れておくと、後で手入れしやすいでしょう。

私はCSSファイルの中身を「レイアウト全般」「blocklevel要素」「in-line要素」と3区分しています。これはかなり単純なやり方で、CSSの達人は驚くほど緻密な組み立てをしていることがあります。HTML文書よりも長大なCSSファイルもどうかという気はしますが。

最後に整形結果について。light.cssは見た目も面白く、なかなかいいと思いますが、sky.cssはh2要素の背景が濃すぎます。文字が読みにくいので、改善されるとよいでしょう。

操作性:

CGI がレンタルである以上、ある程度の操作感の不統一は仕方ないとはいうものの、やっぱりなんだかなあという気がします。CGI が多いものですから。メインコンテンツがCGI でなかったのが救いですね。

当面はまあ仕方ないと思います。

内容の充実:

ご希望のアドバイス内容に関わる改善点がみつけられず。

強いていえば、メインコンテンツのギャラリーの各作品になぜ他のページと異なるデザインが用意されているのかが不明。大切な内容だけに、見た目はやっぱり徹底して揃えるべきではなかったかと。

補記:

geocitiesでテレホタイムの重さに嫌気が差して

geocitiesは無料サーバの中ではかなり安定していますが、無数にあるサーバの中には、重いものもあるわけですね。

そういえばプロバイダのサービスサーバとして非常に安定していることで有名なplalaでも、一時期www6サーバだけが重かったりしました。

利用者はたいていひとつのサーバしか経験せずにサービスすべてを判断するわけで、サーバ業者もなかなか大変です。ひとつでも重いサーバがあると客を逃がすわけですから。

正直いって、iswebでも驚くほど重い場合があります。XREAやgeocitiesも同様です。巨大なサーバ1台で運営している業者など、まずありえません。どこへいくにしても、こうした運不運はつきものです。

XREAへ移転したらうまくいくとは限りませんし、geocitiesへ戻ってうまくいくかもしれません。なんだかんだいってiswebが最高かもしれない。とにかく、移転は慎重に。[2002.08.17]

みなみのしまとばんぱく

[2002.08.17]

註1:このサイトは既に閉鎖。現在はどこでもいっしょ??にて活動中。

註2:サイトを拝見したところ、アクセスアップを目指していらっしゃるご様子。そこで、アクセスアップのためのアドバイスとしました。

表示速度:

問題ありません。少なくとも表示速度が問題だというわけではありません。

視覚効果:

デザインの統一など、基礎が十分にあるようです。配色も青系でまとめられ、落ち着きがあります。日記のログは日付をもう少し目立たせると読みやすいでしょうが、他はなかなかよいのではないでしょうか。

操作性:

ややサイトの構成がまどろっこしいように感じます。例えば、タイピング雑記をクリックすると最新の雑記だけが表示されますね。私なら、タイピング雑記の過去ログ一覧をページの下部に入れます。そうすれば、他の過去ログを読むまでの手間がひとつ減ります。みなばん雑記帳も同様です。

とはいえ、これもアクセスアップにはさして関係ないことです。結局、アクセス数が少ない原因は、内容にあります。

内容の充実:

更新の滞りを解消するために雑記を中心になさっているとのことですが、これはなかなか微妙な選択です。

手塚治虫サイトのアクセス数をご覧になってもお分かりの通り、アクセスアップには、更新されているか否かはさして重要ではないのです。じつは新聞型サイトにせよ、書籍型サイトにせよ、お客様は案外流動的で、同じ人が1年以上も見続けてくれるとは思わない方がよいでしょう。一部の定連さんを除き、ほとんどのお客様はふらりと立ち寄って、間もなく去っていくのです。

新聞型サイトは、本来、かなり厳しい選択なのです。常に最新の記事でお客様の関心をひきつけなければいけないからです。「更新されている」という「情報の新しさ」を過大に評価してはいけません。いくら最新情報であっても、内容が伴わなければ「古いけれども価値がある」情報より安く買い叩かれます。

新聞型サイトは「情報の新しさ」に頼って情報の質を軽視するきらいがあり、現状の雑記も同様の傾向があります。

しかし、たとえ質の高い情報を用意しても、新聞型サイトには根本的な弱点があります。古新聞の束がほとんど活用されないのは情報の検索ができないからです。個々の記事は現在も役立つものであっても、検索できないために、古くなると同時に価値を失うのです。

では、詳細な索引を用意した新聞の縮刷版が、案外売れないのはどうしてでしょう。これは少し難しい問題です。

沖縄について調べたいときに、新聞の縮刷版の索引から沖縄関連の記事を全部ひいて読み込んでいくとしましょう。ざっと1年分も読めば、どんな本を読むよりも最新の沖縄事情が豊富に生々しく伝わってくることでしょう。記事も相当な量になります。けれども、一部の専門家を除き、誰もそのようなことはしません。

Webサイトの作り方を勉強したいときは、Webサイト作製の雑誌のバックナンバーを図書館から全部借りてくればよいのです。初級者から上級者まで、適当な記事を拾い読みしていくことで十分に勉強できます。ところが、誰もそのようなことはしません。

新聞は新聞として、雑誌は雑誌としてよく売れているのに、古くなった途端に読まれなくなるのです。もちろん、もともと毎月雑誌を購読していた読者なら、「そういえば」と思い当たれば記事を読み返すこともあるでしょう。けれども、新規読者が過去の記事を遡ることは滅多にないわけです。

一方、書籍はどうでしょうか。10年前に発刊された沖縄本が、今も書店にはたくさん並んでいます。著者がもう死んでしまって、改訂さえしようがない本が、平気で新刊書店に売られています。Webサイト作成関連の書籍も、4年前、5年前の本が現役です。相変わらずの古い情報を垂れ流しにしていながら、定番本は売れ続けます。

何でも書いてあるのか、特定の内容しか書かれていないのか、それが新聞・雑誌と書籍の違いです。

人は、「何を使って調べるか」を決める段階で、相当の絞込みをかけます。だから、新聞・雑誌の索引や目次から情報を探すのではなく、最初からその内容しか書かれていない書籍を選ぶのです。

新聞・雑誌はどんなに価値ある記事を書いていても、単に記事を蓄積するだけでは「情報の価値を蓄積することはできません」。その理由は、「幅広い情報を扱っていること」自体にあります。

この本質的な問題を抱えているため、新聞型サイトは厳しいのです。とくに個人がやっていくのは困難なのです。

アクセスアップ講座系サイトには、「更新しよう」などと書かれていますが、実際にはそのようなことは問題ではありません。更新を売りにすると、アクセス数の維持はむしろ難しくなります。更新しなければ、アクセス数を維持できないわけですから。更新内容がそれなりでなければ維持できないわけですから。

さて、chii 様の雑記は日々の雑感を扱っており、内容が多岐にわたっています。書籍型サイトの方向性を放り投げているように思われます。新聞型へと踏み出してしまった以上は、更新あるのみです。そして、最新の雑記などは表紙で紹介しなければなりません。(註)

日記の中で雑記を紹介するというパターンは多くのテキストサイトで見られますが、それは「日記自体が作品」というサイトの方法です。chii 様の日記は、人を楽しませるような内容になっていません。自分自身の備忘録を公開しているに過ぎません。このような日記を表紙において、人に読ませることで成立する雑記をリンク先へとしまい込むのは本末転倒です。

リンクをクリックする人がどれだけいるでしょうか。ぜひ調べていただきたいのですが、日記と雑記では日記の方が閲覧者が多いはずです。(雑記の目次にもReadMeのバナーを貼ればよいのです。参考情報に表示される述べ閲覧者数から各ページのページビューがわかります。なおランキング情報はダブりを排してくれますので安心してください)力が入っているのは雑記にもかかわらず、日記の方が閲覧者が多いのは、雑記の発表の仕方に問題があるからです。

また本来のコンテンツである万博の写真と旅行記ですが、こちらもコンテンツの組み立てに難があります。

いずれも多くの写真が使われているのですが、chii 様ご自身がくり返し登場されていますね。chii 様は美人ですが、しかし、それを売りにするならば、もっとchii 様中心の構図の写真を増やすことです。そしてもし背景の方が大切ならば、ご自身は写るべきではありません。

文章は比較的、お客様に読ませることを考えたものとなっているだけに、プライベートフォトのような写真がちぐはぐな印象です。つまり、「chii 様が万博公園へ遊びに行って楽しむ様子」を写真と文章で綴るのか、chii 様視点による「万博公園の紹介」なのか、はっきりしないわけです。前者ならchii 様メインの写真にすべきで、後者なら徹底してchii 様が撮影した写真(当然、chii 様ご自身は写らない)を使うべきなのです。

これは旅行記についても同様です。「二人って誰と誰?」という疑問に何のヒントも与えられない(最初は「chii 様+知り合い」かと……)こともさることながら、私的日記なのか人に読ませるための日記なのか、最後までよくわかりません。写真にchii 様が写っている辺りが、とくに微妙なのです。

数多ある手塚治虫関連のサイトの中で「手塚治虫の部屋」がとくに成功した理由の一つは、作者の顔が見えないことにあります。作者が裏方に徹していることが、純粋な情報提供型サイトとしての高い完成度に結実しているのです。

「手塚ファンの私」を前面に出してしまったサイトのなんと多いことでしょうか。例えば、「手塚先生の冷蔵庫にはゴキブリホイホイが入っていた」という情報の隣に、自分の冷蔵庫にホイホイを入れて喜んでいる作者の写真を貼るような。

「私」を出さないサイトは「手塚治虫の部屋」ですっかり飽きたのかもしれません。しかし、せっかく「万博公園」や「南国旅行」といったよいテーマを選んでいながら、なぜ「みなみのしまとばんぱく」が人気を博すことができなかったのか、一考する価値はあるでしょう。

少なくとも、Yahooの問題ではありません。Yahoo登録サイトは私も多く知っていますが、基本的には1ヶ月以内に効果が切れます。元のアクセス数+少々に収束してしまうのです。よって、Yahoo登録以前から1日3桁のアクセスはあったと見るのが自然なのです。

万にひとつ、Yahoo登録以前は一日10ヒット程度だったとしても、Yahoo登録でアクセスアップに成功した事実が、サイトの価値の高さを雄弁に物語っています。Googleによれば、64000件ある手塚先生関連のサイトの中で、「手塚治虫の部屋」は29番目に重要なサイトとして登場します。

まとめます。

たとえ更新頻度が低くても、沖縄旅行と万博公園散策のコーナが情報提供に徹し、マニアックな内容を豊富に用意できるならば、1日30人程度のアクセス数は簡単に実現できるでしょう。雑多な情報を集めるのがchii 様はお得意の様子。「手塚治虫の部屋」の要領で、あれこれ情報を詰め込めばよいわけです。なおこの場合、写真はすべてchii 様ご自身の撮影されたものにしてください。

あるいはchii 様は美人なので、もっと積極的に写真に登場していくのもよいでしょう。カメラマンにはもう少し修行していただいて……。この場合、テキストは現状維持でよいのではないでしょうか。

いずれにせよ、微妙に中途半端なサイトの方向性をはっきりさせるべきです。現状維持のままサイトの人気を上げようとするならば、よそのサイトの掲示板に書き込みをして、ネット上の仲良しを増やすなどといった方法しかないだろうと思います。chii 様のサイトは今、沖縄旅行と万博公園散策のサイトではなく、よくある「内向きのテキストサイト」になっています。このままでは、アクセスアップは困難でしょう。

註1:

素人の書いたエッセイ集が売れることもありますから、雑多な雑記のログも情報としての価値を持ちうるとお考えになるかもしれません。しかしそれは誤りです。素人のエッセイ集が商業ベースに乗る場合、必ず書籍としてのテーマの統一がはかられます。「死ぬかと思った」「涙が出るほどいい話」のように。あるいは「17歳」という本も売れましたが、やはり一見雑多なエッセイ群に一定のテーマを持たせていることに注意してください。本当にバラバラ雑多なエッセイ群では、情報の価値が生じないのです。

註1の註:

「17歳」は学校でのいじめと母との関係をテーマにした本です。chii 様が雑記に「18歳」と名付けても、現状よりマシという程度でしょう。年齢区切りだけではテーマとしてあまりに弱いのです。

註2:

Yahooの厳選主義ははっきりしています。どんなに登録サイトが少ないジャンルであっても、質の低いサイトは登録を認めません。ペットなど、特定ジャンルではバカスカ登録が認められていますが、「登録率10%」を維持するための陰謀ともいわれています。(98年以前の全サイト登録時代の負の遺産がいまだに解消されておらず、登録を断られた最近の登録依頼者からの批判が絶えない……何であんなダメサイトが登録されていながら、と)

註3:

貴サイトの、的を得た適切なアドバイスを読ませていただき、ぜひ 私のサイトも客観的な目で見てもらいたいと、厚かましくもメール させていただきました。

言い訳ではありませんが、私は主観的なアドバイスをしています。ただし私はデータや事実を重視する性格なので、「客観風」のアドバイスになりがちなのかもしれません。しかしデータの読み方、対策の方向性などには、明らかに私の信念が色濃く反映されています。

補記:

以下、言い訳?を兼ねてレスさせていただきました。

ご返信に感謝します。みなさんが「言い訳」と仰るところが一番参考になるものですから。

無理に書くのも何なので、止める方向で

そうですね。自分のための日記として書き続ける手もありますが、無理をしているという実感があるのならば仕方ありませんね。

常連さん達のほとんどが男性だったので、サービス用(というよりむしろ嫌がらせだったかも?)に自分の写真をべたべた貼りまくってました。しかも結構デカイサイズで・・・。(恥ずかしい!)

なるほど。元は画像がもっと大きかったのですね。それで腑に落ちました。それならネットアイドル風のサイトになりますね。

ネットアイドル風のサイトから一般のテキストサイトへと移行する途中で止まったのが現在のサイトの状況だったわけですね。不思議だなあと思っていた数々の疑問が解けました。

そうなんですか?私は、絶対Yahoo効果だと思ってるのですが。

たしかにYahoo効果かもしれません。わかりません、実際。多くの場合はこうだ、ということしか私はいえませんので。

だんだん、手塚サイトの方を充実させた方が建設的ではないかと思えてきました・・・。

いったん登録されてしまえば、そうそう消されないものですから、こそこそとサイトを統合してしまうのも手かもしれません。

手塚治虫の部屋の目次の下に、「みなばん」の目次をひそかに付け足すとか……。一応誤解のないように「みなばん」のタイトル画像などを間にはさんでおいて。

……今、想像してみたのですが、微妙な感じですね、それも。

そうですね、リニューアルするならする、このままアバウトに行くなら行くで、これを機によく考えてみます。

楽しくサイトを運営していける、ということを基準に考えていただければ、たいてい間違わないのではないかと思います。[2002.08.18]

補記2:

アドバイスをいただいたのを機に、いったんサイトをクローズし、こっそりコンテンツを再構築しておりました。

そこまでは確認していたのですが、9月に新装開店していたことまでは知りませんでした。ご連絡に感謝します。

新たにサイトのテーマを設け、今まで主役にしていたコンテンツを脇にまわしてみました。

よい方向性を見出されたと思います。

サイトが長続きし、更新していて楽しく、しかもテーマを大きく外さない。「事実婚」というのは個人サイトとして非常によいテーマだと思います。このジャンルはhttp://homepage3.nifty.com/penguinsnest/がほとんど唯一無二の存在で、ライバルが少ないのです。

今は無理でも、エッセイを書き溜めていくうちにヤフーに登録もされるのではないかという気がします。

「夫婦別姓Q&A」「別姓をめぐる意見」「事実婚って?」は基礎知識がきれいにまとめられていてよい感じですね。「事実婚への道」「事実婚ライフ」の充実が今後の鍵ではないかと思います。とくに「事実婚ライフ」がポイントになりそうです。当面は素の生活風景をつづっていけばOKだと思うのです。お幸せそうですし、書くこともいろいろあるでしょう。

思いついたことをどんどん書く時期が過ぎたら、事実婚生活を送る上で「法律婚とはここが違う」「ここは同じ」といった異同が典型的に現れる場面を抜き出して、生活実感に基づいたエッセイをひとつひとつ書いていくとよいのではないでしょうか。ネタに困ってからが勝負だと思います。

「どこでもいっしょ」は閲覧者にも管理人にもとっつきやすい構成で、非常に今後が期待できますね。一通り、楽しく読ませていただきました。ただ、ふと思ったのは、もし面倒でなければ掲示板があってもいいかも、ということでした。レスにあまり律儀にならなければ結構いけそうな気がするのですが、この辺りは聞き流してください。

最後になりましたが、どうか末永くお幸せに。いやほんと、サイトのテーマがテーマなので(笑)[2002.09.21]

補記3:

徳保様のアドバイスにもあったように、事実婚ライフの雑記がメインになってくると思うのですが、本人があまり事実婚を意識しておりませんので、それらしいモノが書けるかどうか。

それはネタに困ってからでよいのではないかなあ、と。サボテンのお話など、日常のトピックを気になったものから順に書いていけばよいのではないかと思うのです。

単なるバカップルの日常話に終わりそうな予感が・・・。

相方の愚痴を書きまくる日記よりはずっと、ラブラブ日記の方がよいのではないでしょうか。少なくとも私が読むならば、お互いに殺意を抱いている二人の日記よりも、幸せな二人の生活がよいです。

一人よがりにならないようにしたいとは思っているのですが。

chii様の文章の特徴として、一見バカップルの日常話風にとっつきやすい書き出しでありながら、途中にしっかりと薀蓄話が挿入されるということが挙げられます。これは非常にいいことだと思います。読み物としてちゃんと「もうひとつの価値」を用意しているからです。毎回確実に薀蓄を入れようと考えると苦しくなるでしょうが、これからもふと思いたったら薀蓄話を交えていくとよいのではないかという気がします。

ところで、サボテンなんですが、元気に育っているようなのでひとつだけご忠告。今後は、なるべく子サボテンをむしってしまうことをお勧めします。サボテンって放っておくとどんどん奇奇怪怪な姿になっていくのです。のびのび育てたいということならば構いませんが、「ボール状の形に愛着がある」「サボテンの花を見たい」ということであれば、かわいそうですが、生えてきた子サボテンはむしるしかないのです。

菊も大輪をひとつ咲かせるために無数のつぼみを落とすわけですが、園芸というのは非情な世界ですね。[2002.09.21]

To the last drop of my blood〜回帰性戦慄カテゴリー

[2002.10.05]

表示速度:

ご心配のとおり、軽いとはいえません。しかしそれはJavaScript(JAVAとは全く別のものです)やCSSによるものではなく、画像が問題となっています。HP-DESIGN.NETのJavaScriptは無駄が少ないきれいなものですし、外したところでさして重さには影響がありません。

とはいうものの、現状はとくに気にするほど重いというわけではなく、重さについてはそれほど深刻に考えずともよいでしょう。むしろ表紙があることのほうが面倒に思われます。同人系サイト「だから」表紙が必要なのだと確信していらっしゃるのであれば、せめて表紙は徹底して軽くするべきです。私はいずれにせよ、表紙は不要だと思います。表紙なしの同人系サイトはいくらでもありますし、それで何か閲覧者に不利益があるようには思われません。

表紙が重いのは、IE風テーブルの画像と、リングの画像のためです。IE風テーブルはその存在意義が不明(表紙から先のデザインとの関連が全くない)ですし、リングなども本当に画像でなければいけないのかと疑問に感じます。少なからずのリングは、テキストリンクを許可しています。規約をよく調べてください。また、リング経由でお客さんが増えることはあまり考えない方がよいでしょう。せいぜい10人が限度です。しかもたくさん加盟すればするほど効率は落ちていきます。

私は、ごく一部の優良なリング以外は、ほとんど存在価値がないと考えています。加入者自身にリングを回ってみようという雰囲気がないのであれば、その本来の目的が果たせるはずがありません。

視覚効果:

きれいですね。だいたいどのページも、大きな画面で見る限りはいい感じです。IE独自仕様に頼っているようでいて、実際には他の環境(例えばMozilla)でも問題なく文章が読めるようになっているなど、よく考えられています。

大きな画面でなければ目次が途中までしか表示されないのは残念。同様の問題は方々にあります。フレームでスクロールを禁止するのはデザイン上いたし方ないのでしょうが、将来的にはデザインを一新して、スクロール禁止に頼らずにきれいなデザインを実現してください。

お申込当初は致命的な問題があったのですが、本日までにそれらは改善されたようですね。

操作性:

小説を扱うサイトはたいていそうなのですが、基本的に一度にひとつしか読まないことが前提となっているんですよね。つまり、連続して作品を読めず、いちいち目次に戻らなければならないわけです。「各小説トップへはこちらからもいけます」という説明書きがあったりしますが、小説本文からは目次に戻るリンクが用意されていないので、事実上、それを使うしかない。ブラウザのバックボタンだけで足りる場合ばかりではないので、なるべく改善されるとよいでしょう。

全体的には、比較的ていねいに作り込まれており、一定の操作性を確保できています。残る問題は、目次に内容を想像し難い文字列を利用しているとか、一部変則的なフレームの切り方といった、個性に関わる部分です。こだわりがあるのであれば無理は申しませんが、まあ変えてもいいかということならば、わかりやすい方向へ舵をきり直すのがよいでしょう。

内容の充実:

ご相談の本題は、「一般の方の掲示板への書き込みが増えない」というものでした。こうしてデザインをみていく限りでは、とくに問題はなさそうです。改善点はいろいろあるにせよ、それは一般の方の書き込みが増えないこととは何の関係もないことばかりでした。では、本題を解決するにはどうしたらよいのでしょうか。

……じつをいいますと、ここまで本題について述べずにきたことには理由があります。正直に申し上げますと、篁さんは無茶をおっしゃっているのです。表紙で篁さんはなんと書いていますか。自分と同じ趣味を持たない方はお断りですということを書いていらっしゃる。

たしかに、同系統のサイトを持っていなくたって、趣味は同じ方が多勢いらっしゃるはずです。しかしそうした方が自サイトでその趣味を明らかにしていないのは、要するに隠したいからでしょう。あるいは、そのサイトにとって邪魔なものだからでしょう。

篁さんの掲示板に書き込みをすれば、今度は篁さんがその方の掲示板にやってくるかもしれない。それだけならいいけれども、書き込みにサイトのURLも添えていくかもしれない。書き込みがサイトの感想ならばいいですが、「先日はどうも」みたいな内容だとすればどうでしょうか。

自覚していらっしゃるとおり、篁さんのサイトはいろいろと当り障りのある内容を含んでいます。同系列管理人様以外の一般の方が顔を出しにくいのは当然です。ですから、もしそうした方向性を望むのであれば、同人系サイトですということをできる限り隠すべきです。これくらい、ふつうだよ、という風を装うことです。

しゃれたデザインの個人サイトに、同人系コンテンツが何食わぬ顔して入り込んでいる、という作りにするべきなのです。当然、たくさん入っているリングは極力減らすべきですし、趣味のあわない方はお断りなどという注意書きは削除します。それからおもむろに、まずこちらから、同系統でないサイトへ遊びに行き、感想の書き込みなどを残してくるわけです。(宣伝書き込みは逆効果)

リスクをかぶってそれくらいのことをしなければ、望みはいつまでたっても実現しないでしょう。

私ならば、あくまで同人系サイトとして大きくなることを考えます。

補記:

私のアドバイスが多少はご参考になったようで、嬉しく思います。

表紙については、それほど重いとは考えておりませんでした

私の環境はAirH"32Kですから、アナログ電話回線並みなのです。アドバイスにも書いた通り、現在のWWWの状況を見る限り、篁さんのサイトは重いとはいうほどのことではありません。しかし、表紙は単なる通過地点ですから、徹底して軽くした方がよいということです。重ければ軽く、軽ければもっと軽く。

個人的に同人系サイトを見る場合、あった方がよいと感じることが

実際問題として、扉の次がまた表紙なんですよね。扉を通っても、そこはまだコンテンツではない。であるならば、目次の隣に「扉」があってもいいんじゃないのか、という話なんです。

すなわち、扉と目次は両立しないのか、と。両立するならば、扉は要らないわけです。扉の隣に目次があるというのは、つまり、現在の目次ページと「デザインとしては同じこと」なわけです。

私は必ずしも注意書き自体が不要だとは思いません。「扉」という、目次と注意書きを別ページにする手法がどうなのか、ということを疑問に感じるのです。

こんなことは、まあ、それほど重大な問題ではありませんけれども。

自分も、日参するほど好きなサイト様でも色々思うところがあって書き込まないこともありますので(^^;

そうした配慮、それぞれの立場について想像力を働かせることは、今後も様々な場面で役立つのではないでしょうか。

これからも見やすいサイト作りを心がけて行こうと思います。

ぜひ、楽しく頑張っていってください。[2002.10.07]

蛇の生焼け

URI:http://www7.ocn.ne.jp/~hebiyake/index.htm [2002.10.06]

ソースを見ていただければ分かるのですが、例えば過去ログだと日記と日記との間(12月25日と26日とか)の空白部分の大きさを目測で決めているためにまちまちだったりします(10ピクセルぐらいあったり5ピクセルしかなかったり)。indexでも日記の部分とcontentsの間の大きさも日によってまちまちです。これらを改善するためにはどのようにすれば良いでしょうか?できればスタイルシート等のどのページにも使える方法が良いのですが。

ご相談いただいた件ですが、メールでの説明が困難なため、回答を下記ページにまとめました。ご一読いただいて、疑問点などお教えいただければと思います。

http://www2.loops.jp/~hkt/html/hebiyake/

表示速度:

問題ありません。改善案では一層の軽量化をはかっていますが、もともと軽いサイトですね。画像が少なければ軽くなるわけです。

視覚効果:

HPBのどこでも配置モードは、労多くして益少なし。いいのは最初のうちだけだと思います。私はいつでも、標準モードをおすすめしています。

どこでも配置モードを使う限り、幅広い閲覧環境への対応は不可能です。大抵の環境でそれなりに見えるサイトを作るには、標準モードを使うしかありません。

操作性:

とくによくも悪くもないように思います。致命的な問題はない、ということで、まずは現状維持ならよいのかな、と。

内容の充実:

まとめページともども、楽しく読ませていただきました。

補記:

疑問点1. オチなどをフォントサイズを小さめにする時があるのですが、そのような場合はどうすれば良いのでしょうか?(強調させる場合はstrongですが)

HTMLに強調だけあって弱調がないのは仕様の手落ちなのですが、これは小さな文字も強調の一種という見方があるからでしょう。そこで、em要素にclassを指定することをおすすめします。

<p><em class="whisper">ボソッとつぶやいてみる。</em></p>

CSSは、例えば以下のように書きます。

em.whisper {font-size:90%;}

ちなみに、whisperとは「囁き(ささやき)」のことです。

それに発展させて、文字を反転させて「書式」→「フォント」でサイズを選んだ場合にそれが反映されない

それは私がHTML4.01Strictで改善案を書いているからです。HTML講座で説明した通り、視覚系ブラウザでHTML文書を見る健常者以外には、font要素は意味がないものです。したがって、HTML本来の目的に忠実なHTML4.01Strictではfont要素が使えません。

しかしながら、実際問題として閲覧者の99%は健常者であり、視覚系ブラウザを利用しています。(人口比に対して健常者が多いのは、WWWの現状がいかに障害者につらいものかを示しています)

そうしてみると、とくにHPBではem要素を指定し、さらにclass属性を設定するよりも、font要素を使ったほうが簡単だということもあって、やはりfont要素を使いたいという考えも理解できます。

この対策は簡単で、HPBの設定をデフォルトに戻せば結構です。HPBはデフォルトでは自動的にHTML4.01Transitionalというfont要素も使うことができる「後方互換型」のHTML文書を作成するようになっています。ツール→オプションからDTDだか文書型宣言だかの出力を制御する設定を探してください。出力する、ことにすればOKです。文書を保存する際に、強制的にTransitionalなHTMLに変換され、font要素も使えるようになります。

その他にも<I>〜</I>なんかも使いたいです

font要素が使えればI要素も使えます。

疑問点2. 上の文章を過去ログに持っていく時にどのようにすれば良いかが分かりません。今まではコピペして手動で持って行ってた訳ですが。

やっぱり手動で持っていくしかないのではないでしょうか。サイトのフルCGI化を進めるか、あるいはXML+XSLTによるHTML文書の自動生成(一種のローカルCGI環境をイメージしていただければ)という最終手段もありますが、基本は手動でしょう。

CSSは外部ファイル化しているので、ログページと共有できます。したがって、表紙の更新分のHTML文書をログにもっていっても、同じCSSで装飾しますから、見た目は全然変わらないはずです。この作業はビルダー上で可能です。ふつうに範囲指定してコピペすれば、要素もclass属性もそのまま移動するはずです。

疑問点3. 日記を書いているスペースと、この【何か】を書いているスペースの横幅が少し長く感じるのですが、現在のindex.htmの日記を書いているスペースの横幅ぐらい(540ピクセル程)にするにはどうすれば良いのでしょうか?

横幅を固定すれば、それ以下のサイズの画面では横スクロールバーが出ます。多環境への対応を考えるのであれば、大画面で見る場合に横幅が広くなるのは我慢するしかないのですが、多くの方が画面いっぱいにブラウザを広げる傾向があり、文章が読みやすいように自分でブラウザの幅を調節することを面倒くさがるのは事実ですから、大多数の閲覧者に受ければ少数派は切り捨てるという手もありえます。

というわけで解説しますと、まず横幅を決め、これをお望みの位置に置くという手順になります。以下、一番簡単な方法を示します。

1.まずHTML文書の内容をひとつの大きなdiv要素に入れてしまいます。2.div要素にclass属性を与えておきます。3.その特別なdiv要素に、CSSで以下のように指定します。

div.all {width:540px; margin:0 auto;}

左右のmarginをautoに指定すると、中寄せになります。これはCSSの仕様で昔から決められていたことですが、なぜかWin版のIEは対応が遅れ、IE6からの対応です。IE5.5では左寄せになります。したがって、body要素のpadding指定は10%よりは小さな値にするにせよ、一応は残しておくとよいでしょう。そうすれば完全に左に寄り切ってしまうことはありません。

なお、div要素の横幅を540pxにしましたから、その中に配置する要素に左右のmarginを指定すると、その要素はさらに横幅が小さくなります。

強烈に文字が目に飛び込んで来ない作りにしようと心がけて見たのですがそのようになっているでしょうか?

狙いは成功しているように見えます。

またご質問がありましたら遠慮なくどうぞ。[2002.10.09]

補記:

前回の指示に従ったにもかかわらず、相変わらずfont要素が使えないという件、今度こそ解決いたしました。

問題が生じた原因は、CSSで全要素に対して行っていた指定です。つまり、font要素に対しても件の指定が効いていたので、一見、font要素による指定が無視されたように見えていたわけです。本当はfont要素はちゃんと機能していたのですが、CSSの指定がその実際の表現を上書き指定していたのです。

註:HTML4.01Strictではそもそもfont要素は無効ですから、全く機能しません。Transitionalだから機能するわけです。

さて、この対策は簡単です。全要素への指定をbody要素への指定へ切り替えることですべて解決します。Win98+IE6で確認しました。

またご質問がありましたら遠慮なくどうぞ。

ところで、質問1への回答が不十分だったことはわかりましたが、質問2・3への回答は問題なかったのでしょうか。それとも疑問は解決しましたか?ご相談は遠慮なくしていただきたいのですが、回答が有効だったかどうかだけは、フィードバックしていたいただけるとありがたいのです。私はすべてを見通す目をもっておりませんから、意想外の問題を自ら予想し尽くすことができません。フリーソフトのバグ報告と同様に、アドバイスやご相談への回答の有効性、問題点についてリアクション をいただけると助かります。[2002.10.13]