私は方々のサイト批評掲示板でいろいろ書き飛ばしています。その一部を収録。新旧いろいろ入り混じっています。場所もいろいろ。
[2002.11.02]
gaiaxのサイトはいつもアドバイスに困るんです。デザインが画一的にならざるをえないシステムなので……。背景色と背景画像の色が全然違うのが気になりますが、背景画像が出てしまえば、あとは文字も見やすく、画像が少ないので読み込みも軽く、目指したものは実現されているといえそうです。
文字色を増やすべきという意見が出ているわけですが……。シンプルな色使いでデザインセンスを磨く方が、先々、自分のためになるのではないでしょうか。たしかに現状、さっぱりしすぎて華がないように見えるのはたしかですが、いい線いっていると思うのです。ここで諦めずに、もう一歩の工夫を目指すのが王道ではないでしょうか。色を増やしてにぎやかに見せるというのは、安易なやり方だと思うのです。
デザインは現状維持でも何ら問題ないかと思いますけれども、この先、コンテンツがだんだんに充実していくとよいですね。
[2002.11.02]
背景が基本的に青色なので青文字はやめたほうがいいです。使いたいときは大きくするか太字で。他の色も使ったほうが見やすいです。
ピーさんの意見には非常に注目しています。従来のアドバイスでは「やめた方がいい」とされてきた内容が少なくないからです。アドバイスをしていると、なぜおかしなデザインをする人が多いのか、疑問に感じるようになります。慣れないうちは使う色数をできるだけ減らす、新しいウィンドウを勝手に開かない、そういった定石を破壊する人が少なくないのはなぜか……その謎を解く鍵がピーさんのご意見にはあるように思います。
ハーボットや時計についての意見交換でもつくづく感じてきたことですが、「普通はこう思うものだ」という説得の仕方には限界がありますね。ひょっとするとハーボットが表紙にあっても邪魔だと思わないのがふつうなのかもしれません。無駄に重くして……とぶつぶついうのではなく、かわいいなあとほめるのがふつうなのかもしれません。時計だって、サイトに時計があったらいいなあと思う人がいるから、素材屋さんなどが時計を用意するんだという意見にはぐうの音も出ない。たしかに実質的には無駄なコンテンツですが、まるきり無駄なのかどうかは、かなり怪しい。
私はピーさんのおっしゃることにはたいてい反対です。そのアドバイスはないだろうと思う。けれども、やっぱりそう考える方が一定数いらっしゃることも事実として認めなきゃいけないと感じます。私自身、フレームはよくないといわれてフレームをやめたら、別のサイト批評サイトでフレームの方が便利だといわれて困ったことがありました。大抵のことは、こうするのがいいなんて一概にはいえないわけです。それでも決断しなければ一歩も前へ進めないわけですが……。
というわけで、私は青文字を推奨します。背景色と同系統の文字色を使うことは、単調というよりもむしろ、デザインの統一感を形成するのに役立っています。文字色を一部変更するとしても、まず青系統の色を選択肢としてお考えになるべきです。(私なら、アクセントとしてお知らせの文章を紺色にします。またリンク色と文字色は違和感のない程度に変えることを考えます)
他の色を使うのであれば、当面はおまけとして使うのが安全です。青系統を中心にメリハリのある配色をしているサイトとして、脇坂さんのリンク先ではhttp://www.pokemon-search.com/などがあります。青の他に薄黄が使われていますが、薄期を薄青に変えても成立するデザインであることに注目してください。1系統の色できれいにまとめられるようになれば、一部に他の色を使ってみるのも簡単です。
とくに見てほしいという3点ですが、レイアウトでは中寄せの文章が気にならないでもないですが、長い文章を読ませるコンテンツがないことを考えれば、小さな問題でしょう。見にくいというほどのことではないように思います。きれいに見やすく、そして軽くできていると思います。さっぱりとしたデザインのサイトとして、まずまず成功といえそうです。今後いろいろ凝りだすと、また頭を切り替えていかなければならない部分が出てきますが、とにかく現状はいい感じです。
[2002.11.02]
フレームありでの閲覧を基本としているサイトのようですから、フレームなしをエンターで選ばせる必然性がありません。noframes要素さえきちんと記述していれば、フレーム未対応ブラウザでもフレームのページを閲覧するのに支障がないのです。noframes要素について勉強していただいて、エンターページはやめてしまうのがよいでしょう。
見易さについてですけれども、頑張っていらっしゃるのはわかるのですが、どうもいまひとつという感じがします。
フレームメニューの、マウスを乗せると隠れていた文字がピカッと見えるようになるという効果など、たしかにおもしろいですけれども、私の場合は使いにくいという印象が勝ってしまいます。マウスが乗っていたら文字が読みにくいのに、マウスを乗せないと文字が読めない、というのは根本的にアイデア倒れでしょう。
本文も句読点の書き方、中寄せと左寄せの混在、広告とくっついたテーブルの枠線など、些細なところがいちいち気になります。狙いはおもしろいのですが、完成度が追いついていません。詰めをきっちりやっていかれると、大変よくなるのではないでしょうか。再配布中心とはいえタグ講座のセレクトにはセンスを感じます。おもしろい内容を持ったサイトだけに、今後に期待したいと思います。
[2002.11.02]
私はgaiaxよりは楽天の方がだいぶいいと思っています。かなり癖のあるシステム(&デザイン)ですが……。
さて、全体的にきれいにまとめられていて、パッと見の印象はよかったです。赤い文字が少々強すぎることと、トップ絵からお知らせの文章にかけてが少々間延びした感じがあった他、とくに気になりませんでした。
日記が表紙にあるのは、私はむしろ大歓迎。日記メインのサイトなんだから、お客さんは日記が読みたいに決まっています。わざわざクリックさせずに、表紙に日記があるのが一番いいのは当然でしょう。実際、人気のあるテキストサイトは大抵、表紙に最新の更新分を載せています。テキストサイトをあまり見ない方は驚かれるようですが、肝腎なことは最短ルートで見せるのが便利だということは、少し慣れればつくづく実感できるかと思います。
[2002.11.03]
こういうのはよくない、という意見は大抵、ちゃんと理屈がくっついています。だから、よくないというアドバイスだけするのは、やりやすいんです。でも肝心な問題は、じゃあどうしたらよいのか、ですよね。サイト批評サイトをたくさん見ていきますと、批評サイト自身のデザインが「何がいいのかなんてわかるものか」という叫びを体現していることに気付かされます。
確実にいえることは、無数にある「べからず集」に一切違反しないことは不可能だ、ということです。私自身、自サイトのデザインについて多くの方のご意見をいただいてきました。すると、矛盾した意見がどんどん出てきました。結局、何を為すかは自分で決めなければなりません。誰もが満足するデザインは作れません。
そこでひとつアドバイス。お勉強の段階ではいろんなサイトを見るのがよいでしょうが、サイトを作る段階ではどれかひとつのサイトを選んで、そこでいわれていることを全部実践しましょう。一歩ずつ、階段を上っていけばよいのです。ひとつのサイトを制覇したら、次のサイトの意見に従って修正していきます。前サイトと食い違う意見もあるでしょう。そこではじめて、自分の判断を示します。3サイト、4サイトくらい制覇する頃には、自分がやりたいデザインが、おぼろげながら見えてくるのではないでしょうか。(註:あんまりたくさんのことを書いていないサイトを参考にしましょう。でないと1サイト目で日が暮れます)
さて、私の印象としては、きれいでいいなあ、と。黒背景のページはよく印象をまとめられていると思います。白背景のページは逆に、今ひとつという感じがします。リンクの背景色が浮いているのです。