浜崎が歌えばどんな曲でもヒットすると思っている人がいる。宇多田ヒカルだって日本人の95%がCDを買わなかった。誰もが価値を認める曲なんて、誰にだって書けない。浜崎の歌う曲をちっともいいと思わない人は多いだろう。そうした人の方が多いだろう。だが、それは他のどの歌手の歌う歌についても同様だ、ということに注意すべきだ。なぜあんな曲が? と問うても意味がない。
人気ゲームだというのでやってみたらつまらなかった、なんてことは珍しくもない。だがそれだって当然のことだ。売れても300万本、最高のゲームでさえ、日本人の98%が買う価値を見出さない。300万という数字は、その程度に過ぎない。
ベストセラーなのに面白くない小説、人気ドラマのはずなのに退屈、それはちっともおかしなことじゃない。むしろ当然のことなのだ。
浜崎あゆみは、ただ浜崎あゆみであるだけで売れているわけではない。200万人の心を捉える曲がそこにある。だから売れている。ただしその曲は、他の1億2000万人にとっては雑音かもしれない。それでも浜崎は日本一CDの売れる歌手の座を守ることができる。
……私は今、人気サイトを作ろうとする際の基本的な考え方について述べているのだが、おわかりだろうか?