小林のウェブサイトで転載についてご意見いただいています。
そういえば、華麗に~の方の関連資料の殆どが転載と言う形で補われていて、後から問題に興味を持った人でも当該文書に目を通す事が出来、非常に助かっているのですが、徳保さんは転載するにあたり、タグを殆ど書き換えていたのには、大変そうだなあと思った。でも、転載と言う形を取る時にタグを改変するのはどうなんだろう、と思ってしまった。これは別に非難とか異見をしているわけではなく、純粋に興味として。
HTMLは、文章中に潜在的に存在する要素を明示的にマークアップするものです。なので、段落をbr要素で表現するといったやり方は、マークアップがおかしいのであって、本来ならp要素としてマークアップされるか、あるいはマークアップしないのが正しいということになります。私が転載したいのは見た目ではなくて文章です。そして転載後の形式として、私はテキストファイルではなくてHTML文書を選択しているわけですね。以上を総合した結果、まずテキストのみいただいてきて、それを改めてマークアップするという手順を、私は踏むことにしました。
小林よしのりが「脱・ゴーマニズム宣言」の裁判に関連して、「わしの意見に対して批評しているのだから、絵を引用する必要はないはずだ」という意味のことをいっていました。私はこの意見にはなるほどと思いました。今回の件も同様です。おかしなマークアップは、結局、何らかの見た目のために行われているわけですけれども、私はその見た目には興味がない。文章に書かれている内容だけに興味があるわけです。だから、見た目のために行われている各種のマークアップは無視するわけです。
あるいは、こう説明したらわかりいいでしょうか。A4版の研究紀要から引用する場合に、1行60字とかそういった版組までそのまま持ってこなければならないという法がありますか、と。文章だけ引用したいのだから、フォントだとか、レイアウトだとか、そういったものは無視してよいと思うわけです。
とまあこういいつつも、私もいくつかの文書についてはpre要素を使って原文の改行を残すようにしています。br要素を乱発しすぎている文章の場合、正直いって段落の区切りがよくわからないんですよね。また小説などは、微妙な改行のリズムが作品の内容と大いに関係しているのかも知れず、改行位置を無視してよいのかどうか非常に迷ったので、ええいままよ、ということでpre要素を使いました。