趣味Web 小説 2003-04-03

頼りにされない寂しさ

みけさん家の引っ越しは無事に済んだようですね。日記が更新されて一安心。それにしてもこういうときに腰痛とは……。間が悪い。けれども病気というのは往々にしてそういうもの。いったん痛みが引いたとしても、腰痛は大物なので気を抜いてはいけません。引っ越し先でもときどき医者にかかってください。

4月2日の落書きの感想を少々。親にとって、自分が必要とされていない現実はあまり認めたくないもののようです。だから子どもの一人暮らしにも、しばしば強硬に反対したりします。いったんはこれで楽になると思って喜んで送り出した親も、その後はどんどん不安が募って「元気にやっていますか」みたいな手紙を書いたりする。「元気です」という返事があれば安心するけれど、それはそれで寂しかったりします。

親に必要とされたがる子ども、というテーマを扱ったドラマは多いのだけれど、その逆のパターンも決して無視できません。子どもから見た場合の対策は、好きなだけ世話を焼かせるか、徹底してなんでも自分でやるか、ということになるのでしょう。現実的には両者の中間を取っていけばいいわけで、ふだんはちゃんと独立していて、ときどき親がやってきたときには好きなだけ世話を焼かせる、というのは悪くない考えだと思います。

私の母親は、なんでも自分でやりました。親(私の祖父母)が我が家にきても、何一つやらせませんでした。たまに里帰りしたときも、炊事洗濯、掃除と何でもやって家事の主導権を半ば乗っ取っていたものです。これは父方の祖父母の家に行ってさえそうでした。しっかりしているといえばそうですが、祖父母にとってはいささか寂しい思いもあったろうとも思います。

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