趣味Web 小説 2003-04-09

千人祈:否定も肯定もできない

例によって例のごとく、更新できません、といいつつ更新してしまいます。

ああいう運動は、周囲に美談として捉えられてこそ得られる効力があって、そのためには「がんばっているうちに、その姿が*自然と*人の目を集めた」っつう過程を経たように見えなくちゃいけないんだと思う。

なるほど。たしかに千人祈参加者の主力をなす層は、売名行為が嫌いでしょうからね。彼らにとっては、「千人祈の成功のためには、千人祈の売名に成功しなければいけない」というロジックさえ受け入れ難いかもしれません。自然と人の目を集めたなどというのは空虚な物語に過ぎないわけですが、それなしにはついてこられない人が少なくないという現実にも、主催者は配慮しなければならないのかもしれません。奇特な千人祈参加者をさらに啓蒙し選別する余裕は、たしかになさそうです。

とすると、「千人祈は売名行為」という批判にならない批判があったときに、否定もできなければ肯定もできないということになります。進むも地獄、戻るも地獄。こんなとき、虎穴に入らずんば虎子を得ず、なんていいますけれども、今回は虎穴に入っても中は空っぽ。沈黙は金、といって何もしないのが無難だったということでしょうか。

追伸:掲示板のCSSについてのご意見にも感謝。

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