昨日付け産経新聞3面、高山正之の異見自在はイラク攻撃を考えるうえで必読の名コラム。私は甘かった。
産経はしばしば、こうした自社の主張をぶっ壊す意見を平気で載せるから面白い。イラクで発生した暴動は米軍の作戦の内だ、と書いたり、今回の略奪には博物館職員も関与している、と書いたり、いつも何人かの記者が反社説の記事を書く。高山さんは昔、土曜夕刊で毎週のように反社説の記事をぶっ飛ばしていた元編集員の方(現在は帝京大学教授)だけれども、今回の記事にもたまげた。
現在、高山さんは週刊新潮で「変見自在」という巻末コラムを執筆されている。軽妙な筆致は健在なので、興味のある方はぜひどうぞ。「異見自在」は2000年12月、PHPから抄録本が発刊されたが、既に絶版となった。じつはWeb上で(無断転載されたものではあるが)全記事を読める。
追記:「異見自在」は2004年11月に高木書店より全記事収録の完全版が発刊された。やはり書籍版の方が読みやすいと思う。お勧めしたい。