趣味Web 小説 2003-04-16

メール:読まずに捨ててもよい

例えば、「スパムメールが多いから強めにフィルタを掛けていて、そのときに本来捨てるべきでないメールが捨てられている場合があります」とでも書けば角が立たないのに。本来、どこかで述べられた「論」が正しいかどうかと云うのはその表現方法(柔らかいか、ぶっきらぼうか)と云うことにはあまり関係がないのだけど、僕の拙い経験則から云うと、多くの人は表現方法に嫌悪を覚えると論そのものを見ずにその好き嫌いを判断してしまう。だから、読み手から嫌われないように書くことは重要だ。圧倒的に僕の言い分が正しいとは言わないけど、その方が文章を書いた目的を果たすのに無難なのは恐らく間違いないんじゃないだろうか。

残念ながら、私が書きたかったのは本来捨てるべきでないという発想を否定する思想です。本来、お客様からのメールは捨ててもいいというのが私の主張なのです。だから、掲示板への書き込みも無視する(あるいは削除する)可能性がある、と明言しているのです。論そのものが角の立つものなので、どう取り繕っても自ずと限界がありそうです。

意図しないところで無駄に角を立てる必要はありませんが、角の立つ意見を主張すること自体は問題ではありません。「趣味のWebデザイン」は、「人間としてやってはいけないこと」があまりに多すぎる現代日本の優しい文化・常識に反旗を翻すサイトです。あれもこれも「いってはいけない」という言論の不自由に挑戦します。人が信じ奉っている考え方を批判しますから、どうしても角が立ちます。

現実の行動に妥協がつきものなのは当然ですが、言論・思想はもっと自由であっていいと私は考えます。(例えば、現在の日本の状況を勘案すれば、日米同盟の重要性からイラク攻撃を日本政府が支持するのは当然で、他に選択肢はありません。だからといって議論はすべて無意味でしょうか? さにあらず、言論は自由に思索の羽を伸ばし、様々な観点から相互に批判的検討を加え、より日本の決断を強いものとしていくことこそ公益に適います)

というわけで今回の場合、フィルター云々は話の枝葉に過ぎません。そもそもお客様からのメールは(その内容によらず)捨てていいというのが私の「論」なのです。その主張を通しつつ角を立てない妙案があったらお教えいただきたいと思います。

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