趣味Web 小説 2003-08-24

情報は「共有」されていない

WWWの登場によって情報は簡単に共有できるようになった、というのは夢物語で、実際には共有されるはずの情報は個人の勝手でどんどん消えていくのだった。情報はいつまでたっても「誰かのもの」でしかなく、であるならばリンク集があれば事足りるという発想は非現実的だったということになる。結局のところ、情報はダウンロードして個々人が管理しなければ安心できない。

ハードディスクがどんどん大容量化していくと、そのうちに全員が私的web archiveを構築するような仕組みが一般的になっていくかもしれない。現在でもその手のツールは存在するけれども、あっという間に容量が埋まっていくので、安心して使えないというのが実際のところだと思う。

昔から、「そんなに容量があっても使い道がないでしょう」ということはいわれ続けてきたけれども、結局は動画を編集するとか、そういった新しい需要がどんどん出てきている。動画編集の先、というと、動画ライブラリー(今でいうところのMP3コレクション)が真っ先に思い浮かぶけれども、WWW利用関連としては私的web archiveがくると思う。

私的web archiveとは、端的にいえば以前見たページが全部手許に保存される仕組み。もちろん閲覧のたびにログが新規保存されるのではたまらないから、最近3回分を暫定的に保存、月初めの閲覧分を永久保存、「しおりを挟む」ことでその時点のログも永久保存、といった仕組みになるのではなかろうか……。後は過去ログの整理ツールの設計が問題だなあ。

ええと、この話題、続きは書きません。

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