CSSに関する私の基本的なスタンス
これまでの発言、あるいは、なかなかうまく書けずに来たことなどのまとめ。(このまとめも、あまりうまくない気がしますが)
- そふぃあさんの
より良いscreenメディア向けスタイルシート
の定義を、ひとつの基準としては理解できるし、その基準を満たすためには文字サイズを相対指定しなければならないことにも同意できます。
- ただし、そふぃあさんの定義に諸手をあげて賛同することはできません。どれほど配慮された製作者CSSも万人の希望を満たすことは不可能だし、逆に閲覧者がすべてのサイトのデザインに満足することもありえない。よって閲覧者は製作者CSSに期待せず、十全なユーザCSSの適用を常態化すべきです。このときCSSはユーザ側で完全に制御できるので、製作者CSSは仕様を逸脱しない限りどうでもよい……というのが私の基本的なスタンスです。
- 閲覧者の希望はユーザCSSによって実現されますが、現実問題としては、単純に「だからこれで解決」とはいきません。自分の閲覧行動に支障のない範囲である限り、むしろ製作者にできる限り「お任せ」したがる閲覧者が多いからです。結局のところ、そふぃあさんの基準も何をどこまで「お任せ」するかについての1回答であって、私には中途半端なように思われます。そふぃあさんの立場が「あり」なら、文字サイズまではっきり指定してほしいと願う閲覧者もいていい。
- そして、製作者は全員の(相反する)希望にはこたえられませんから、いずれかの読者層の希望を重視します。期待外れになった読者層は不満でしょうが、製作者がCSSで装飾している限りは、その指定をすべて自分好みの指定で上書きできるので、ひと手間かければ全員が問題を解消できます。テーブルレイアウトやフレームとCSSは、この点で全く異なります。
- もし大半のユーザが十全のユーザCSSの適用を常態化すれば、製作者はCSSのような上っ面に凝るのをやめ、テーブルレイアウトもやめ、適切な構造の文書の作成に集中するようになるのではないか……などと、ときどき私は夢想します。
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注意書き
- 筆者は徳保隆夫(とくほたかお)です。1980年愛知県生まれ。千葉県成田市育ち。メーカーに技術者として就職後、関東各地を転々としています。……という設定です。
- 私の文章は全て実記ではなく小説なので、客観的事実と異なる記述を多々含みます。
- 著作権は主張しません。詳細はInfoで、過去ログなどはNoteでご案内します。