メール/宛先:棗 様 1通目

棗 様

ご意見どうもありがとうございました。ちょうど、倉庫番様から同趣旨のご意見をいただいたところなので、倉庫番様への返信を長々と引用させていただきます。

中略

引用部省略

私には、この問題は2つの意見がぶつかり合って、一方が議論に敗れた、という状況に見えます。一方的に発信しているのは、反提言側も同様です。自説の正当性だけを主張するのは、言論対決ではよくあることです。

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説得力を感じなかったのでしょう。それだけのことだと思います。

引用部省略

私は最初の言及の時点でも、過去ログを全然読んでいなかったわけではありません。Aさんへの謝罪がポイントだという指摘は、やはり的外れではないのではありませんか。

引用部省略

信者を説得できないことについて、何か反省はないのですか。私は、そこが非常に気になります。信者が暴れて困るから物言うなと、そういうロジックになっているから、提言自体への批判のやり方がおかしいといっているのです。議論してもあいつらに話が通じない、とするならば、正義の根拠はどこにあるのでしょうか。

跡地の件において、私は間宮さんたちが説得されないという状況に対して、「世の中は多数決で動く。そしてあなた方は少数派だ」という理屈を持ち出しました。正義は多数派が決める、というわけです。

提言騒動は跡地の件と話が違います。先発優先という考え方は、相当な支持を得ました。一大勢力となったわけです。先発優先派の正義を完膚なきまで打ち砕くには、議論で勝つか、多数決で勝つかするしかないでしょう。そして今、議論の方向は諦めたわけです。あいつらは電波だ、といって。しかし、多数派工作で相手を圧倒することにも成功できずにいる。

私は跡地の件では、間宮さんたちに非があるという意見に支持が集まることを確信していましたから、どんどん騒動を広めました。反提言の正義に確信があるのなら、どんどん騒動を広めるべきです。議論で説得する道を放棄したのなら、それ以外に勝ちようがない。でも、騒動を広めても多数決で勝てる確信がないのでしょう?

だから私は、先発優先思想と共存するしかないだろうと思うのです。

ネタ被りを不快に思う人たちが多勢いて、それで先発優先という考えに飛びついたわけです。著作権法で守られるのは表現だけですが、アイデア(例えば設定)なども守られる「べき」という価値観が存在するわけです。

先発優先という考え方に納得する人は納得したらいいし、納得できない人は反論すればいい。反論してもわかってくれないというのは、反論の技術が甘いか、自分の意見に本当に分がないか、あるいは拠って立つ価値観の違いによります。前2者であれば、自己責任の問題ですし、後者であれば、何らかの形で折り合いをつける他ありません。(掲示板にアクセス制限をかけるなどして)批判を無視する、相手の意見を少しだけ取り入れてごまかす、批判に完全に屈する、などなど。

先発優先という考え方を撲滅しようという方向に向かっているように見えるから、無茶するなあと思うのです。ネタ被りによるパクり騒動は昔っからいくらでもあったわけで、そのとき多くの場合は先発優先思想が大なり小なり影響力を発揮してきました。そうした土壌がある。それをちゃらにしようというのは無理があります。他人の価値観に踏み込もうとしているからです。

Aさんを剽窃者よわばりしたことは、たしかに集いの非です。これは謝らなきゃいけない。

けれども、ネタ被りだから作品を取り下げろ、という主張自体は、ひとつのありうる意見です。それを謝れといっても仕方がない。昔っから、そういうことをいう人はいて、今も多勢います。

ネタ被りは著作権法違反ではないと説明されても、それでもネタ被りはよくないという考え方は全然揺るがないという方が多勢いるのです。今回、提言という便利なものがあったから、それを利用したわけですが、ネタ被り不快派は、昔から後発作品を批判してきました。ネタ被り批判を「被害」と呼ぶのはおかしいのです。それはもともとありうる批判であって、反論に相手が聞く耳を持たないとしても、やはりそれは「被害」ではない。両者の価値観の違いがそこにある、というだけのことです。

言論対決としての批判はOKですが、先発優先と主張すること自体を禁止するような話の持っていき方には、私は賛成できません。

引用部省略

私は問題を簡単に整理して意見しています。

先発優先思想に賛成する人と反対する人がいる。反対派は賛成派の説得を諦めて、先発優先思想を言い出した人たちを吊るし上げている。言い出しっぺが意見を変えれば、先発優先思想は消えるだろうという発想だ。

私は、それは無茶だな、と思う。これまで明文化されなかっただけで、もともと先発優先思想はあったのだから。ただし、それとは別に、Aさんを剽窃者を決め付けたことについては、当事者たちから謝罪を引き出すことができそうだ。先発優先思想の撲滅は諦めて、まあそのあたりに的を絞っていけば、騒動も解消に向かうのかな、と。

以上です。なお、このメールは当方の判断で公開する可能性がございます。また、棗様による公開を一切妨げません。

一方、今回いただいたメールは公開いたしません。ただし、棗様が公開されるのは自由だと考えます。

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徳保隆夫
***@hotmail.com
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補注

3月7日20時7分に棗さんよりメールをいただきました。上記はその返信です。