趣味Web 小説 2004-04-05

Webデザイン指針

文中、IE ではユーザスタイルでどうとでもなるよ、という提案があるのだけれども、Firefox には外部サイトへのリンクはすべて新しいタブで開くという Extension があります。基本的に、製作者がどうこうしようとしても決して全員を幸せにすることはできないので、利用者が各々、自分に一番ぴったりの挙動にカスタマイズすればいいんだ、という話。

でも例によって多数派というのは横暴だから、「他サイトへのリンクは新窓で開いてくれた方が嬉しいのが普通なんだから、製作者はその希望に沿うべき」と主張します。とにかく、勉強したがらない。いつも自分の希望を周りの人間が理解してくれる状態で育ってきたから、自分で自分だけの環境を構築する努力を仕様としない。……という、いつもの多数派批判。まあ、不勉強なのは少数派だって似たようなものですけれども。

これは大切なことだから何度でも書くけれど、アクセシビリティ向上を本気で狙うなら、多数派に一定の不便を強いる他ない。ユーザビリティとなると話が難しくなってしまうのだけれども、例えば「ユーザの自由を奪わない」という原則を追求するならば、必然的に「ユーザの行動を先読みしたおせっかい」の多くは、排除されることになる。target の問題はまさにこれですね。

こういった問題発生の構造を大枠で掴んでおくと、しばしば新しい局面で見通しがよくなります。(まあ、見通しがいいだけでは仕方ないのですが)

ところで、無重力さんが先日まとめられたWebデザイン指針はたいへんよい記事なので、興味のある方はぜひ。

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