お待たせしました。
管理人のカズさんは学究の道を歩んでいらっしゃる方で、10年がかりで博士号を取ろうという気の長い挑戦の途上にあります。お仕事は何をされているのかわかりませんが、大学院はもう卒業されているらしい。理系だから、ほぼ自動的に修士号までは持っていて、さて博士号をどうしようかというところなのだと思いますけれども、なかなか独力で目指すのは大変なので、頑張ってくださいというか何というか……。
博士号を取るには課程博士と論文博士の2つの方向性があり、理系では課程博士の方がずっと多いのではないかと思います。文系と異なり、理系はちゃんと頑張れば課程で博士を取れることが多いのです。論文博士は大変な道で、課程博士が簡単だというわけではないですけれども、それ以上に大変だといわれています。私は学士しか持っていませんので、経験的に何かいえるわけではないのですが……。
論文博士について基礎知識を得たい方は、上記リンク先を参照してください。
掲示板書き込みの際の自己紹介および,友人・知人への近況報告のページです.(のつもりです.)ご覧になられた第一印象とサイトデザイン上のアドバイスが頂ければ幸いです.
アドバイスとは関係ないのですが、ちょっと気になったのが研究費の話(読み飛ばし推奨)。課程博士を目指す方の授業料くらいの出費は当然、覚悟しているのかと私は思っていたので、
- 助成金獲得のためには研究テーマの選定が不可欠で,
- でもテーマ選定のためには文献収集が必要で,
- 文献収集には研究費が必要で,
なんだか,堂々巡りの状態かも(^_^;).
というのは、気になりました。
大学は講義も少ないのに、なぜ学費が高いのか、って話があるわけなんですけれども、ようするに人件費とインフラの構築費用なんですよね。ここでいうインフラというのは、電気ガス水道と文献・実験設備だけじゃなくて、学究の進展をサポートするさまざまなネットワークとそれらを緩やかに統合するシステムも含めての話。
論文博士を目指す場合、インフラを自分で作っていくわけだから、(効率が悪い分)学費以上に初期費用がかかって当たり前だと思います。時間だって、むしろ余計にかかる部分があって当然でしょう。3年間という時間と学費を費やすのと同等以上のコストを負担する覚悟がないとすると、先行き暗いんじゃないかと心配になりました。繰り返しますが、これは今回のアドバイスとは離れた、一閲覧者としての感想です。読み飛ばし推奨、ということで。
table 要素をレイアウトに用い、b 要素で見出しを表現するなど、HTML の使い方が正しくない、ということは一応、指摘しておきます。
情報系の研究をされているということなので、HTML を正しく使っていただきたいところではありますが、2002年にサイトを始められてからずっとホームページビルダー Ver.6.5 を使っていらっしゃるということで、この件についてはしつこくいわないことにします。標準モードを用い、シンプルなデザインを心がける限り、ビルダーは不勉強な人でも致命的なひどい結果を招かずにすむ便利なツールです。
ようは、きちんと勉強するかしないかという問題であって、「ほーむぺーじ」は作りたい(何か発信したい情報は持っている)けれど、まともに勉強する意欲も時間もありませんということであれば、ビルダーを使ってそこそこの質の HTML 文書を作るということでいいだろうと思うわけです。情報発信の手段についての勉強を敷居高くして発信される情報の量を減らすことに、私は賛成しません。あまりひどい形でなければ、とりあえず情報が発信される方が望ましいと考えているのです。
上記リンク先の文書には人間がコーディングしていくのだから、ミスの一つや二つはやってしまう
とありますが、Crescent Eve なら文書を開いたり保存したりするタイミングで毎回自動で文法チェックをしてくれます。こうした HTML エディタを利用すれば、ミスを確実に発見できます。いい時代になりました。(ただし可能なのは単純な文法チェックのみ。文脈に適したマークアップなどは当然、チェックできません)
タイトルが指定されていない文書がたくさんあり、気になります。ホームページビルダーで新規文書を作成すると、デフォルトで文書のタイトルが空欄になっています。IE ではこの場合、タイトルバーに文書の URI が表示されることになります。文書のタイトルと URI(もしくはファイル名)が一致しているならそれでもいいのかもしれません。でもふつうはそうではないだろうと思います。
ビルダーでは、作成された文書について「ページの設定」を行うことでタイトルを指定できます。過去ログを含めてもそれほど多くの文書があるわけではないので、全文書にタイトルを入れることをお勧めします。
ビルダーを使う場合、非常に発生しやすい文法違反が画像の代替テキストを指定し忘れることです。代替テキストとは、画像を利用できない環境(例えば音声系ブラウザなど)において、画像の代わりに提供される文字情報のことで、img 要素の alt 属性として記述されます。
<img src="***.***" alt="代替テキスト">
「オフカメ」には、文書に(見た目の問題ではなく本筋に関わる情報として)必須の画像がひとつもないので、Speeeeed のような複数文書の一括置換ソフトを用いて、img
を img alt=""
に置き換えれば問題を解消できます。詳細は実践アクセシブルHTML - altはつけるだけじゃなくてなどを参照なさってください。
しかし、そもそも画像の使用量が少ないこともあり、別に現状維持でもいいではないかという感じもします。文法違反だといってはみても、実際、どうでもいい画像に代替テキストが付与されていてもいなくても大した問題にはならないからです。
どういうやり方をされているのかわかりませんが、変な CSS の記述が散見されます。line-height:5mm;
という指定など、本当に文字通りの効果が現実となったら、妙な表示結果となってしまいます。改行や空白で適当に見た目を整えている箇所も多いのですが、いささか場当たり的な、適当なやり方で装飾を指定されているように思われます。ビルダーは CSS 周りがいまひとつうまくないツールですけれども、もう少しうまい設定ができそうです。
結局のところ、HTML とか CSS について一定以上の知識がないとどうしようもない面があります。しかし、こうした方がいいですよと勧められた手順をただ真似るだけでも、少し頑張って慣れることで作業効率が改善されます。そして、正しい理解への第一歩を踏み出すことができます。
過去ログはないのでしょうか。ないならないでもいいのですが、あれっ? と思いました。
コンテンツは2つしかないし、スペースは十分に余っているので、ナビゲーションをもっと簡単にしていいのではないでしょうか。「心に響いた言葉」の過去ログを見るために、現在は表紙から2回のクリックが必要です。サブ目次を廃止して、表紙にその1とその2へのリンクを用意すれば、クリック1回で過去ログに到達できるわけです。
最新記事にクリック1回でたどり着けるようになっているのはよいのですが、各記事から研究ノートの目次へ戻るリンクがない場合が多いのは残念です。また、前後の記事へのリンクもあった方が便利だと私は思います(が、なくてもかまわない)。
「自己紹介」と「試行錯誤 論文博士への路」の順番は逆にした方がいいし、「試行錯誤 論文博士への路」が研究ノートの目次だということはもっとわかりやすくしてほしいところ。私なら「研究ノート一覧」といったタイトルへ変えます。手帳の画像も「試行錯誤 論文博士への路」へのリンクになっているのですが、最初は気づきませんでした。同じ記事を参照するリンクが、とくに理由もなく複数存在するのは、無用の混乱を招く元になるでしょう。
「研究ノート」という見出しの下に、最新記事と「自己紹介」と「試行錯誤 論文博士への路」と「研究用リンク」が並ぶのは妙です。「自己紹介」は研究ノートの下位概念でしょうか? 私はそう思いません。「私の研究履歴」なら理解できますが、内容はそうではない。ならば、これは「サブコンテンツ」またはフッターに収めるのが正しいと思います。「研究用リンク」も微妙です。「リンク」と書いてしまうと、リンクつながりでサブコンテンツの「リンク」と並べたくなります。ただ、これはこのままでもいいでしょう。「研究用」と断っていますから。ただ私なら、「研究の参考文献」などと言葉を変えます。
表示結果については、とくに問題はないと思います。白背景にシンプルなレイアウトでテキストを配置。配色も地味ながら見やすい。素晴らしくはないけれど、少なくともひどいものではない。
その実現方法については、いろいろ気になることは気になるのですが、このままでもまあいいか、というところ。改行と全角空白を駆使してレイアウトされている部分が非常に多いので、ものすごく非効率です。でも、非効率で困るのはカズさんだけだといえばその通り。それに、非効率を解消するにはお勉強が必要なわけです。
初期投資をきちんと行えば、最終的なコストは下がる、といういつものパターンではあるのですが、いつもいつも初期投資をきちんと行うことができる人はそうそういるものではありません。パソコンだって、ちゃんと勉強して使えば、いろんな場面で非常に作業を効率化できるわけですけれども、大半の人はつまらない作業をちまちま手数をかけてやっているわけです。
ひとつのことを効率よくやるためには、いろいろな知識を組み合わせなければならず、短期的には初期投資の壁は非常に大きくなります。ちょっとしたことをしたいだけなのに、あれもこれも勉強しなきゃいけないとなると気が遠くなります。「ほーむぺーじで情報発信」というケースにおいても同様で、カズさんのレイアウト手法の非効率をきちんと改善するのは、じつのところ並大抵のことではありません。
致命的な問題が生じているのなら、やはりそれでも対処した方がいいといえましょう。けれども、現状はそうではない。とすると、勉強を始めても続かないだろうと思います。こればっかりやっている時間もないだろうし、そう考えると、非効率でもこのままでいい、という選択肢が浮かび上がります。
お勉強に興味があるのであれば、先ほどご紹介したホームページビルダー7で作る初めてのWebページにヒントがあります。興味があれば、そちらを起点にあれこれ見て回るとよいかもしれません。
自己紹介と近況報告の Web サイトとしてみても、情報量の面で寂しい感じがします。週1回更新の近況報告には、やはり過去ログがほしいですよね。今、元気にしていますということだけを伝えたいなら過去ログなんてなくてもいいのだけれど、友人・知人なら「ここしばらくどうしているのかな?」と思うものなんじゃないですか。
「面倒だ」というのは強力な理由なので、もしそういうわけで過去ログを公開していないのなら、無理にとは申しません。過去ログを公開したって、それほど大勢が読むはずがない(ものすごく需要があるというわけではない)からです。ただ、「過去ログなんていらないでしょ」という発想で非公開としているのであれば、もったいないと思います。
また、自己紹介ですが、もう少し情報を出してもいいのでは? サイト全体が自己紹介だ、という含みがあるから、敢えてわかりやすく要点をまとめていないのでしょうけれども、「大学院は卒業しているらしい→現在は会社員? それとも在野の個人研究者?」というあたりで既に秘密のベールがおりてくるわけで、そんなことまで隠す必要があるのかというあたり、私には疑問です。年齢も秘密、出身地も秘密、いや別に出身地なんて(とくにネットでは)あまり人が気にしないことだから、秘密ならわざわざ秘密だなんて書かなくてもよさそうなものです。
性格の自己分析は興味深いのですが、それよりも、いろいろなコンテンツを見て回るとわかってくる情報の要点部分を、やはりきちんとまとめてほしい。論文博士を目指していることは、結果的にわかってきますけれども、自己紹介にはそんなことは一言も書かれていないわけでしょう。どういう経緯で目指しているのかもわからない。ただ、研究ノートが1月に始まっているから、大学院を出てすぐに論文博士を目指してスタートを切ったわけではないのだな、と推測できるだけです。
それで読者が困るわけではありません。でも、やはり読んでいてもどかしいというか、イライラさせられます。何をどこまで出すのか、ということが場当たり的に決められているように思うわけです。ある程度、そういった裁量の余地は必要です。でも、まるで無計画では困る。いや、困るわけじゃないけれど、気になります。
研究ノートも同様で、どうなのかな、という感じがします。個人的なメモ、記録としてはこれでいいのだと思いますが。
現状維持でよいのではないでしょうか。自己紹介と近況報告という目的は、まずまず達成できているし、見た目も悪くありません。個人的には気になることがいくつかありましたが、改善が「必要」というほどのことではありません。興味があれば、いろいろ勉強してみてください。