趣味Web 小説 2004-12-03

よい入門書が増加傾向

約100日ぶりに更新しました。レビューの推薦順リストが長大になったので、ジャンル別に再構成し、簡単な手引きを添えました。これでようやく、お勧め本をきちんと紹介する形ができました。

ここしばらくレビューを書いたり、書店でたくさんの本を手に取りつつ感じたことですが、最近、いい入門書が増えました。何より、ダメな本が刊行されなくなってきたのでは? ノマドワークスの新刊「これ一冊でわかる!!HTML+スタイルシート」は期待に違わず HTML を正しく使い CSS で装飾していく内容でした。そして、できるシリーズから「できるホームページHTML入門」が刊行されてから約半年で速効!図解シリーズから「速効!図解ホームページ作成 HTML&CSS編」が刊行されたのはビッグニュースでしょう。ようやく、時代が変わろうとしているのです。

速効!図解ホームページ作成 HTML&CSS編」についてちょっと補足しますと、この本は「HTML&CSSマスターブック―for Windows&Macintosh」の増補改訂版です(逆に削られたページもありますが……)。マスターブックのレビューに、私はこう書きました。

インプレスは「できる」シリーズで正統派の入門書を刊行しました。毎日コミュニケーションズは本書の「速効!図解」シリーズからの刊行を見送りましたが、これはプレテストでしょう。HTML も CSS も最初からきちんと学ぶ方が理解しやすい、という初級解説書の新常識を決定付ける1冊として、私は本書をお勧めします。

幸い、マスターブックは好評を博しました。売れているかどうかはわからないのですが、Amazon でたくさんの書評がつき、しかも平均値が高いのですから、少なくともネットではよく売れているのではないかと思います。見事に予想が当たり、とても嬉しかったです。書店で見つけたときには「やった~!」と心の中でバンザイしました。Amazon で売れているだけでは、やっぱりダメでしょう。「できるホームページHTML入門」はネットでは概ね評判がいいと思いますが、他の会社がこれに続くのかどうか、祈るような思いでした。だから、「速効!図解ホームページ作成 HTML&CSS編」の発売には感激しました。

ちなみに著者の森理浩さんは毎日コミュニケーションズの編集者です。リスクを一人で背負ってマスターブックを出版し、さらにこうして看板シリーズからよい解説書を刊行された快挙に、惜しみない賛辞を送りたいと思います。今後のご活躍にも期待しております。

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