「電車男」関連本はみんな目を通しておこうと思って、5冊とも読んで Amazon にレビューを投稿したのですが、「封印」と「ありがとう」のレビューが未掲載。理由は不明ながら、また不採用なのかな、という感じ。結構、掲載されないレビューって多いんですよ。やっぱり悔しいですね。
ちなみに「電車男」特集の「2ちゃんねるぷらす Vol.11」は読んだけど未レビュー。
「電車男」に感動した方向けの「ありがとう!電車男」、できすぎた話に釈然としなかった方向けの「封印された『電車男』」、「電車男」を生んだ 2ch の文化を知りたい方向けの「「電車男」は誰なのか―“ネタ化”するコミュニケーション」、2ch 住人向けの「2ちゃんねるぷらす Vol.11」、そして恋愛資本主義を批判する「電波男」……こうして並べてみると、見事なラインアップですね。全部出版社が違うのに、企画にだぶりがない。まるでひとつの出版プロジェクトが存在したかのようです。
(注:テーマは「ありがとう」と「ぷらす」が被りますが、対象読者層が違うため、最終的に内容もまとめ方もかなり異なっています)
全部読んだわけですが、岡田斗司夫さんの社会評論系の本が大好きな私にとっては、「電波男」が一番ツボでしたね。著者が変な人っぽいので躊躇したのですが、読んでみれば無茶な仮説をどんどん補強していくズッコケ社会評論。面白かったです。けれども、ふつうの人は自分と違う価値観を奉じる人の本は楽しく読めないことが多いと聞きます。心配な方は必ずキモイ伝をチェックなさってください。これがダメならダメだと思います。
葉っぱキロク所(暫定に電波男リンク集がありますが、どうもやはり、本田透さんに(いろいろな意味で)近い立場の方が買っているようですね。まあ、そういうものなんだろうと思います。あれだけ批判しておきながら「千人祈」を買っていたりする私の方が変なのでしょう。
いくらなんでもレビューを書く本を全部買うのは無理。しかし読まずにレビューするなんて、もってのほか。椅子と机を店内にたくさん用意しているジュンク堂書店池袋店がなければ、大量のレビューもこの記事もありえませんでした。参考までに、この記事に登場する本の内、同書店で買ったのは「電車男は誰なのか」「2ちゃんねるぷらす Vol.11」「電波男」です。「電車男」と「完全パンクマニュアル」と「千人祈」は Amazon で買いました。じつは購入していないのは2冊だけ。
あと、関係ないですが2ちゃんねるぷらす休刊のお知らせが個人契約っぽいサーバに置かれているのは何故なんでしょう。
同名のウェブサイトの書籍化。とっても楽しい本なので、まずはちょっとサイトを覗いてみてくださいな。
で、私も再訪してみたわけですよ。そして、本を買って油断していたことを、つくづく後悔しましたね。ダウンロードという新設ページに気付いて悶絶。サーバの負荷軽減のため、ということでひとつのコンテンツにつき数日間しかダウンロードできない制限がかけられているのです。こんなにたくさんコンテンツを作っていたのに、な、なんで書籍に付録の CD をつけないのよ?
Winny を使えば公開終了分も入手できるらしいのですが、ダイヤルアップと同等の回線で Winny ってのは無謀じゃないかなあ。サーバからのダウンロードなら、時間さえかければ確実に落とせるのだけれど。ま、何はともあれ、書籍化によって予算がついて楽しいコンテンツが製作されたわけで、みんなハッピー。無事に1刷が完売するといいですね。